暴力金脈

劇場公開日:

解説

大企業を食いつくす総会屋の赤裸々な生態と、大資本に立ち向かう一匹狼の総会屋の虚々実々の攻防戦を描く。脚本は「暴動島根刑務所」の野上龍雄と「県警対組織暴力」の笠原和夫、監督は「暴動島根刑務所」の中島貞夫、撮影も同作の増田敏雄がそれぞれ担当。

1975年製作/95分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年8月9日

ストーリー

早朝5時、大阪通天閣を朝日が射す頃、総会屋の端くれである中江宏は、大平重工の総務部へ出かけ整理券を貰う。会社の始る9時から整理券の順番にそって総務部に出向き、手当を貰う。宏は、そういう付き合いの中から“貰いつづけて30年”〃と自称する古い万才屋・乃木万太郎と知り合い、総会屋の手ほどきを受ける。総会屋だけでは食えない宏は、合間に三味線とハンバーグの材料にする猫捕りを手伝っていたが、その縁で暴力団・寺岡組の若い衆で、宏とは同郷の奥田寛次と親しくなる。大物総会屋への野望に燃える宏、日本一の組長をめざす奥田の二人は連係を約する。奥田の腕力と、乃木の協力を得た中江は、関西で実力一の総会屋・神野と対決し、浪花相互銀行を事件にし、その熾烈な戦いで乃木は死んだ。やがて、頭取の不正融資をネタに三千万円脅し取った宏は、東京に進出した。八方破れな行動力に目をつけた綜合商社・東商物産副社長の長尾は、買収に失敗し続けている東亜制作所の攻撃を宏に依頼した。長尾の後には曽宮社長に対する反社長派の常務・三浦の画策があった。しかし、東亜制作所についている総会屋は、その名も知られた西島一光だった。彼は暴力団・綿志会を背景に敢然たる勢力を持っていた。西島には綿志会が、中江のバックには奥田が寺岡組を率いて上京し、それぞれ眠みをきかせた。曽宮の愛人関係を調べていた中江は、クラブのママ、上原アヤの存在を知った。アヤには父は無く、たった一人の母も死に、曽宮の世話を受けながら、彼の異常な性欲のハケロになっていた。宏はそんなアヤを抱いた。そしてアヤを調査しているうちに彼女は曽宮の実の子である事を知った。そしてアヤは証拠物件である母親の日記を宏に渡して自殺した。総会前夜、宏は曽宮に会い、アヤの死と、彼女が実の娘であった事を告げた。そして総会。宏の工作は西島に敵わなかった。だが、曽宮は一身上の都合を理由に社長を退陣した。闘いは終った。しかし東亜制作所はビクともせず厳然と残る。新たな野望に燃える宏は会場を後に力強く歩き出した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0総会屋の仁義

2018年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

大阪で総会屋の雑魚だった主人公(松方弘樹)が、師匠に出会い一流の総会屋にのし上がり、遂には東京に進出する。 クライマックスは株主総会で、エンディングは日本映画らしい。 今から40年前はこんなもんだった。

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いやよセブン

3.5最悪!猫捕り屋が出てきて河原で撲殺してる

2018年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

悲しい

大阪が舞台 ニャンバーグまで、酷すぎる。 松方弘樹、梅宮辰夫、山城新伍の仲良しコンビ登場。 田中邦衛が大物役とは珍しい。 本物の総会屋になる秘訣 ・喉を鍛える ・会社法を学ぶ ・商法を学ぶ ・総会を仕切る脚本能力 ・最後に必要なんは度胸 鍛えたら右翼系の総会屋になった松方弘樹。 やくざは総会屋より上手。 まあそれでも出世して東京に進出。 敵ボスキャラはいよいよ丹波哲郎に。 狙うは勝新太郎にそっくりというと語弊があるが、お兄さんの若山富三郎。これがまたロリコン、からの実は近親相姦という。 ただ衝撃のネタも効いておらず、結局大組織に負けてしまう独立系の哀しさ。世の中そんなうまくいかない、ということなのか。 川谷拓三が室田日出男を撃ち殺すという衝撃シーンもあるが、軽いテイストの割に実録っぽい終わり方なのがアンバランス

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