武闘の帝王2
劇場公開日:1994年5月21日
解説
出所してきた武闘派やくざの生き様を描く、93年公開された「武闘の帝王」の続編。溝口敦の同名原作(光文社カッパノベルズ・刊)をもとに、前作に引き続き、高瀬将嗣が監督。脚本は「人間交差点・不良」の高田純と「ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!」の西村孝史。撮影は前作に続いて喜久村徳章が担当。
1994年製作/86分/日本
配給:ヒーロー
劇場公開日:1994年5月21日
ストーリー
3年の刑期を終え出所してきた加賀組組長・加賀重造は、本家国松組を継ぐのが筋としては兄弟分の荒巻であるはずなのに、企業舎弟として羽振りをきかす中島であることに異を唱えた。かつての親分・田尻のもとを訪れた加賀は、そこで田尻の世話をするボランティアの遠山沙羅と出会い、田尻の世話を沙羅に託す。加賀の服役中、加賀組の祥二や辰也たちはいやいやながらも中島から回されたサッカー賭博をシノギとしていたが、加賀は台湾マフィアの扱っていたシャブを押さえ、中島と台湾マフィアの仲をかき回す。そんな加賀を南田にそそのかされた村上組の残党が襲撃するが、加賀はそれをかわし、遂に中島の襲名披露の日、警備員を装った西守が、東京から千葉へ向かう中島たちをおびき出し、激しい闘いを展開する。双方組員たちはほぼ全滅するほどの争いになるが、中島だけは辛くも逃れた。だが彼を追った加賀が遂に仕留める。その加賀も、彼を愛しながらも、武闘のために何もかも犠牲にするその姿に悲しみと怒りを覚えた沙羅の決意の銃弾によって倒れるのだった。