復活の日のレビュー・感想・評価
全58件中、1~20件目を表示
コロナの時代に見直されるべき力作
出版社社長から映画製作に進出した角川春樹が『人間の証明』『野性の証明』など大ヒットを連発した勢いで放った製作費25億円、1980年公開の超大作。南極ロケを筆頭に壮大なスケールの映像に圧倒される。草刈正雄演じる吉住が終盤、北米から徒歩で南極を目指す途中で標高2000m超のマチュピチュに登るのは馬鹿げた寄り道だが、ロケに大金をかけたのは確かに伝わる。深作欣二監督ゆえか、人を殴る時の効果音がやくざ映画と一緒なのはご愛嬌。
医療従事者がマスクすらしないで感染者に接するなど、不自然な描写も若干あるが、新しいウイルスの世界的流行が現実になった今、作り手も予期しなかったであろう迫真性を獲得することになった。南極の生存者の男女比が約100対1になり、女性が希少な“資源”として扱われるくだりも想像するだに恐ろしい。コロナの治療薬もワクチンもない現在、さらなる事態悪化を想定して心の準備に役立てるのもありだ。
7割方英語で会話がなされる。英語になった途端に日本人俳優の存在感が...
7割方英語で会話がなされる。英語になった途端に日本人俳優の存在感が無くなる。草刈正雄や夏八木勲。渡瀬恒彦が一番良かった。意味不明なシーンが多い。はあって。なんでボートに乗ってるんやとか、マチュピチュのシーンいらんやろとか、歩いて南極へ行ったんかとか、話が荒唐無稽。
0193 ズバリ米公開名はVIRUS
1980年公開
「恐怖黒岩博士」緒形拳がマスクなしに診察。
そら風邪うつりまっせ
特に見せ場のない千葉真一
やたらと高揚渡瀬恒彦
やけに落ち着いている夏八木勲
この時の経験が後に知事になって
役に立ったと語る森田健作(嘘です)
SFを東宝俳優なしでやられてもなあ。
米俳優は結構重鎮多し。
グレン・フォード米大統領と
ロバート・ボーン上院議員は、
両者とも貫禄あるよねえ。
カドカワ大好きジョージケネディ
清楚べっぴんオリビアハッセーもよろし。
主演草刈正雄南極まで徒歩で帰還。んなアホな。
ジャニス・イアンの主題曲は何十年聞いてるし。
無駄に南極ロケで金使ってるぜ!
カメラ・木村大作の映像美すばらしい。
当時の映画評論で咳コンコンで死んでいくのは
リアリティ無くて笑っちゃうよ・・
と評した方もおられましたが
どうしてどうして、コロナ禍は見事に再現。
小松左京の先読み凄い。
しかし映画的には今一つなのは何故?
60点
初鑑賞 1980年7月3日 阪急プラザ劇場
パンフ購入
「人類は二度死んだ」このコピーに震えた
1980年前後の日本映画を牽引した角川映画 最後の大作。小松左京による原作の凄さは大きく、近年になって、コロナウイルスで人は簡単に死んで行くという姿に直面したからこそ、復活の日は絵空事の物語とは言えなくなった。
人口ウイルス拡散と核攻撃
狂気による人類滅亡の流れ
これが起こることで人類は滅亡の危機に直面する。それも二度も…。角川はこの映画の為に莫大な資金を用意した。世界ロケ、ハリウッド俳優の面々を見れば、それだけでも金額は跳ね上がる。
この映画で印象に残るシーンは多々有る。
そのひとつに、日本で患者を助けていた看護師の則子(多岐川 裕美)が、ここはもうダメと、最後に向かったのが恋人の居る南極大陸。そして彼女の乗った小さなモーターボートは東京湾へ…。誰もが思う、行けるわけは無い、が彼女の見ているのは死が待つ先の未来への希望。サラッと過ぎるが凄いシーンだなといつも思う。
同じく汚染された北半球から歩いて南を目指す男(草刈正雄)は南米の朽ち果てた教会で、ある方と会話をする。ここも忘れられないシーンとして残っている。
ただラストは好きではない
理由は都合が良すぎるから
もっともっと残酷でいい
その方が希望は強くなる
観客は受け入れると思う。
愛する人よ希望を捨てないで
そう歌うジャニス・イアン
悲しく強いメッセージが有る
※
コロナ禍真っ只中に鑑賞した
The・昭和って感じ。
コロナ禍の真っ只中に初めて鑑賞し、なんてタイミングで観たんだと思った。
世界中を歩き回るカットがあるが、わざわざ行って撮る必要ある?と笑ってしまったけど好きな映画です
何が「復活」した日なのか
まず一番最初に思ったのが、作品の内容と関係なくて申し訳ないが、昔の日本映画はお金がかかってるなということ。20億だか30億だからしい。
今の貨幣価値でもその金額はほぼ無理なことを考えると何だか他所の国のことみたいだ。
次に思ったのが、シリアスな演技の草苅正雄さんを初めて観たかもしれないこと。
ただのイケメンじゃなくて結構いい演技してた。
作品の方は、ストーリー的な二部構成と内容的な二部構成が相互に干渉しながらラストで一つにまとまる上手い作り。
まずはストーリー前半のウイルス蔓延による第一の破滅。
色々とツッコミどころはあるし次々に人が死んでいく以外、特に何も起こらないけれど、このパートが一番楽しめた。
予告編やあらすじにある南極以外は死滅の状態になるまで前半半分くらい使うんだから面白くなけりゃやらないよね。これが深作監督の手腕なんだろうか。
次にストーリー後半の核ミサイルに対処するパート。ここからは違う映画というくらい内容が変わる。
ウイルスに次ぐ第二の脅威とでも言ったらいいだろうか。
人の愚かさの代償を払わされるように、一幕目で医師たちがみせたような努力をするが、結局は間に合わずに二度目の破滅を迎える。
人の愚かさから始まった愚かさの連鎖は止められないのか?希望はないのか?
ここでエンディングに繋がるが、中身について書いてからにしよう。
内容の一つ目は愛と絶望について。
家族や愛する人を失い絶望する人々。辰野やノルウェー隊の人たちは生き残っていることに苦しみを覚え自滅していく。
そんな中、吉住もまた悩んでいた。マリトと心を通わせつつあったが、人類存続のため諦めねばならず、再び絶望することになる。
行き場を失った愛、その喪失感が吉住を決死の任務に半ば志願のように着かせる。
任務の最中、愛する者を失い絶望する者が自分だけではないと知ること、更なる死を目撃すること、人類の愚かさに激しい怒りを覚えること、そして任務に失敗すること。これらがもっと深い絶望を吉住に与えた。
もう自分1人しか生き残っていないかもしれないほどの絶望に直面した時、死を求めたこれまでとは逆にほんの僅かな希望にすがる。
吉住の場合はマリト。もしかしたら生きているかもしれないという一縷にも満たないほどの希望に生きる意味を見出だす。
内容のもう一つは復活について。
地震を予想する吉住は預言者だ。彼は人間の業を一身に浴び、苦しみを背負いながら歩き続ける。
4年もの歳月をかけて歩く行為は人間の罪を洗い流す禊ではないだろうか。
そしてエンディング。ボロボロの姿になった吉住を歓喜を持って走りよる生存者たち。
彼の帰還はワクチンに効果がありウイルスの脅威が去ったという福音をもたらすと同時に、愛という名の希望が残されている事を示し、吉住の禊の終わりも意味する。
それは世界が終焉を迎えたときに復活するという神の子の姿。
愛と希望と神が復活した日。
今の時代だからこそ、見る価値があるのかなと思う映画
職場関係の方から、「この映画は、今見るべき映画で面白いから観てみて」とDVDを渡されたので鑑賞しましたが、1980年代の作品なんだけど、まるで今の時代を反映しているような中身で驚きました。
物語のあらすじとしては、東ドイツの研究所から人工的に作り出した猛毒ウイルスがスパイによって盗まれたのだが、そのスパイが乗っていた飛行機がアルプス山中で事故に遭い、そのウイスルが世界中へ蔓延し南極に滞在していた人類以外は全て滅亡してしまうといった感じで物語が進展していく。
最初は風邪のような症状が現れ、薬も効かないまま病状は悪化し亡くなるなど、世界中がパニック状態になっているし、感染しないためにと亡くなった人を一か所に集めて焼却するシーンなどもあり、リアルで逆に怖さを感じました。
また南極に残された人たちも、男女比が100:1となっていて、女性が貴重な資源として扱われるなど想像を絶するものがあり、ウイルスの怖さを感じさせる内容でもあった。
勧められなかったら、観ることもなかったと思うので「復活の日」を鑑賞できて良かった。
しかし80年代の日本映画で、こんなにもスケールの大きい作品があったとは知りませんでした。
壮大な物語
細菌兵器に起因する未知のウイルスあり、潜水艦あり、南極大陸あり、米ソ二大国の思惑あり、巨大地震とそれに伴う核ミサイルの誤射あり…。
SF要素が、これてもか、これでもかの大盛り・大安売りですが、肝心のラストが「これ」では、「大山鳴動、ネズミ一匹」の感が否めません。
斜陽化の兆しがあったとしても、まだまだ映画が娯楽の王者だった時代の記念碑的作品と言ったら、言葉が過ぎるでしょうか。
でも、たぶん…。
令和の今になって、本作のリメイクや続編を撮ろうという監督さんは、そうは多くはないように思います。評論子は。
カドカワが終わる日
小松左京の同盟原作の映画化。
主演は当時随一のイケメン俳優、東洋のアラン・ドロンと呼ばれた草刈正雄。
【ストーリー】
アメリカの研究所から盗まれた致死性ウィルスが、地球全土を覆った。
たった半年で人類はほぼ滅亡、地上のあらゆる哺乳類も同様の被害を受け、存続は絶望的となった。
ウィルスは極低音では休眠状態になるため、どうにか南極基地に逃げ込んだ約100名の科学者だが、補給のない状況ではジリ貧は明白。
さらにアメリカの基地から東側諸国に大陸間弾道弾を発射するとの情報をえる。
そうなればソ連は南極を含めた地球上の全大陸にを報復攻撃するだろう。
主人公の吉住はアメリカのミサイル発射を止めるべく、ウィルスの猖獗する北米に上陸、人類を救うためにその身を犠牲にして地下の基地に潜入を試みる。
総制作費は当時破格の27億円以上。
監督の深作欣二は世界中でロケを敢行し、ついには南極での撮影まで行ったという映像は大きなスケールを感じさせ、特にパニックシーンはかなりの迫力。
それでも集客は伸びず大赤字、やがてカドカワ分裂、角川春樹独立の原因になったとも言われています。
原作者小松左京が、映像化された中では当作を一番気に入っていると発言したことが、数少ない救いでしょうか。
原作との違い
映画館で2度、放送で3度観ました。
最近原作との違いを知り、何故なのだろうと疑問を持ちました。
映画ではソ連潜水艦を英潜水艦がミサイル攻撃しましたが、原作では米潜水艦をソ連が攻撃したことになっています。
深作監督は、コロナ禍の時代を予知していたのか。 新型ウィルスによる恐怖と希望
新型ウィルスによって人類は全滅しました。南極にいる人達を除いて。その中で日本人(草刈正雄)と外国人の衝突→生きる希望を見つけようとしました。
そして、数年時を経て陸地に上がったときは核弾頭で世界は二度も死んだが日本人だけがただ生き続けることに奇跡が起きたんだと思いました。
そして、この映画を製作した深作監督は後にコロナ禍が「いつか来ると思うだろう」と予知してたと思います。
タイトルなし
角川映画祭にて
研究施設から人為的にリークされて拡散してしまった超強力なおそらく生物兵器ウィルス(MM−88)で人類ほぼ死滅、ウィルスは超低温には弱い為、南極基地(各国)に生き残った863人缶詰という話
更にこれでもかと襲ってくる地震と核ミサイルという人類絶滅へのカウントダウン
最初は風邪みたいで次第に肺炎とか、医療現場が崩壊とか被るところ有って恐い 途中バッドエンドかと思ったら、そこからがまた長かった
豪華キャスト、撮影陣でかなり製作費がかかっているのではという印象 草刈正雄が当り前だけど若い!ディーンフジオカぽいような?主演クラス俳優 千葉真一、渡瀬恒彦、緒形拳辺りはかなりな無駄使い感が漂う…最後がメロドラマみたいだし、冷静な人少ないし、一体何年何キロ歩いたんだろう 近い将来同じようなことが起こってもあそこまで酷い状況にはなりませんようにと願いたい
不衛生で無防備。でも現状に合った作品かも?
新型ウイルスにより未曾有の大惨事を描いた映画ですが、病院のシーンでは先生や看護師まで「マスクなし・防護服なし」であんなにバーゲンに群がるように患者さん達が密集しては感染に歯止めなんか掛からない。先生や看護師の休憩場所はあからさまに清潔感がなく良い環境ではない!そんな暇がないほど新型ウイルスの対応に追われているのはわかりますがアレでは誰も助からない。こんなに酷くないにせよコロナに通じていて防衛対策。対策がわからず描けない!コロナのマンネリ対策と一緒。バランスの良い食事、適度で過度の負荷が掛からない運動などウイルスに感染しにくい体造りが必要で大事だと思います。自己防衛を考える時かな。それと「よく我慢してる」と聴きますが皆がしている事を自分はしてはいけないとかその逆の事を強いられているとかやたらと束縛されて居る時に使う言葉だと思いますが、今は全国民が強いられている事なんでそれを我慢と言えるのか?と疑問に思いますがどうですかね?
コロナ禍のいま見直すべき作品。
昔テレビで観たことがあるが忘れているので再鑑賞。
風邪が流行ってるのにマスクしないの?とか患者隔離しないの?とか不自然な箇所が多々あるのだけど、コロナ禍に加え核の脅威までも状況か一致しまくっており今観ておくべき映画だと思う。
少し前にスレッズというBBCが作成したシミュレーション映画を観たのだが、そちらもおすすめ。
若き日の草刈正雄がイケメンすぎ。
"人生はいいものだ"
前から見ようと思っていたが手を出していなかった作品
録画データの整理中に見つけてつい見始めたら
ウィルス蔓延、核戦争危機と2022年現在タイムリーな内容だった
監督深作欣二
原作は『日本沈没』の小松左京
若き日の草刈正雄、千葉真一、緒形拳が出演
音楽は羽田健太郎
と大変豪華
紛うことなき日本映画であるが
ほぼ全編英語で展開され、潜水艦シーンや
各ロケ地は当時にしてはお金がかかっている印象
今の邦画の低コスト小規模感はこの時代の映画にはないのでとてもいい
"理性のある人間だけが権力を握るとは限らない"
"愚か者は米国にだけ居るわけではありません"
などのセリフがいい、特にソ連将校は抜群に面白い
以下印象深いシーン
※角川のDVD紹介に書いているのでネタバレありにはしてない
ドローンによる撮影
大量の遺体と火炎放射器
疲弊する医療従事者
無線の向こうの無力
ポーランドとソ連など各国代表の関係にニヤリ
人間の本能的問題にきちんと触れる
ヨシズミとカーターの殴り合いのシーン
潜水艦乗船シーン、敬礼ではなくお辞儀がいい
美しい音楽を背景に海原を行く潜水艦ネレイド
水面を背景にシルエットが格好いい
時代を超えて愛されるコカ・コーラ
オベリスクを背景に走るシーン
荒れ果てたホワイトハウス
映画お約束のタイムリミット感
"Life is wonderful"
『博士の異常な愛情』の『また会いましょう』が脳内再生
世界は二度死んだ
かつての文明の痕跡、過酷な道のり
無邪気さと絶望
そして希望へ
南極基地、潜水艦、地下司令所、ホワイトハウスなど
映像的に見ていて面白いセットで
ストーリーも音楽も役者も良好
今見ると色々とツッコミどころがあるのが少し残念なのと
さりげない人物描写がもう少しあればなお良かった
どうも『アンドロメダ病原体』を彷彿とするなぁと思ったら、影響を与えていたらしい
そしてアンドロメダ病原体の変異シーンは『エヴァンゲリオン』に影響している
この一連の流れに健全な文化的進歩というものを感じた
ノアの箱舟
ウィルス兵器の恐怖を描いたものだと思ってみたら、生き残った人間たちのサバイバルが主眼だった。
とにかく金はかかっているなぁとそこだけは感心した。
ラストは冗長。もう少しなんとかしたほうがいい。
しかし0度以下の地域なんて結構あるから南極以外にも人が生き残ってるはずなんですけどね。地震で核兵器を発射してしまうというのも不思議だし、なんで南極基地が狙われるのかもよく分からない。まぁ疑問を言い出したらキリがない。
ウイルス兵器の恐怖を描く
小松左京原作 深作欣二監督の角川映画の超大作 !
恐ろしいウイルス兵器により世界の人類が死滅、
南極に残された人たちが生き残りをかけて苦闘する。
草刈正雄演ずる吉住は遂に核兵器を止めることはできなかったが
執念で大陸を横断し仲間の元へと向かう。
どんなに絶望的な状況になっても
決して「やり直すのに遅すぎることはない」
It's not too late to start again .
ジャニス・イアンが歌う主題歌の一節が心に染みる。
1980年の作品で40年後の私から見たら驚愕の内容になっております...
1980年の作品で40年後の私から見たら驚愕の内容になっております。
というのも、現実でも新型コロナウィルスの脅威に世界中がさらされており、先見性が凄いよねって話。
原作は同名の小説『復活の日』で著者は小松左京。
この作品の前には日本沈没において、日本が世界からどういう目で見られるのかを描いているのですが、こっちでは細菌兵器にもたらされた危機に対して世界はどういった動きをするのかを描いたものになっています。
何がスゴイって、どちらも今の邦画にはないスケール感なんですよね。
設定された時代は当時の少し先の未来。1982年米ソ冷戦の真っただ中であります。この時代は言わずもがな核兵器により、何とか均衡が保たれ一触即発で第3次世界大戦に突入するか、それでなくても代理戦争でアフガニスタンなどが戦場になっていた時代。
南極という中立地帯において世界の危機というか人類の危機から免れていた人類がそれぞれの国の歴史や文化、宗教による対立を乗り越え(見てみぬふり)ようとする。
そんな中起こる核ミサイルの発射問題。冷戦時代でこれを書かないはむしろ不自然ですね。
逆説的にこれが細菌兵器を破壊する手段になったというのも皮肉が利いていて面白い。
スケール感と書きましたが、それぞれの国や立場によって登場人物の思考が描かれている点がさすが小松左京さんなのだろうと思います。
女性の立場がどうなるかもしっかりと描かれている点は今でこそジェンダーギャップがどうのという時代ですが、この時代であってもそこに目を向けているのはさすがですね。
また、某国の映画の様に自国の素晴らしさだけを語るような映画にならなかったのは、日本独特の良く言えば謙虚さによって俯瞰した形で描く事ができたからのように思えます。
SFを書く人はこれが優れていますね。ポリティカルフィクションとして描かれているので、ここはとても重要な点だと思います。
スゴイ点を挙げてみましたが、もう少しな点も少々。。。
まず、上映時間が長い。これは脚本をもう少し改良すればよいのかも知れませんし、邦画っぽい間の作りがどうしてもこの問題を助長している。また、お金かけて臨んだ超大作だ!という自負心から多少長くても観ろ!っていう制作者側の傲慢も感じなくはありません。
とはいえ、制作している側の気持ちとしては、これだけ長大なフィルム使わないのはもったいないと思ってしまうものなのかもしれませんね。でもマチュピチュは…今だと世界遺産として有名なので、旅行先として違和感満載ですが、当時はまだ世界遺産になっていないので、あまり認知されていなかった? であれば、主人公が放浪しているっていう描写としてはありですが、すでに多くの人が知っていて、え?あそこに行ったの?ってなってしまうのは良くないですよね。当時がどうだったのか分からないので何とも言えませんが…。
最後のエンディングだけはご都合主義すぎるけれど、商業映画だもの、最後はあれでも良いんじゃないでしょうかね。
大事なのはそこではないので、ここに文句を言うのは見せたいものを観れていないように感じてしまいますね。分かりやすく都合が良いですからね(笑)
個人的には全然長く感じることなく、最後まで集中して観れたので、問題はなかったのですが、長時間が苦手な方は辛いかもしれません。途中休憩してみられるのも劇場で観ない場合のメリットなので苦手でも観てみて欲しいとは思います。
話のスケール感、それに説得力を持たせるポジショントークのリアリティ。ハリウッドばりの出演者達(邦画とは思えんかった)南極でのリアリティ。それをしっかり映像にした撮影。
SEは日本ぽかったけれど(笑)
所謂今だからこそ見直したい映画であると同時に、それを抜きにしても優れた作品であることに間違いはないでしょう。
SFが好きでまだ見ていない方にはとってもおススメの映画でした。
では、よしなに~。
着想いいのだから、もっとテンポ重視だと面白かったかも。
AmazonPrimeで「日本沈没」を観たからおすすめされたようで、「復活の日」を観ました。
156分は長すぎる!原作を読んでないからわからないけど、本編の進行に関係のない、いらないシーンがいっぱい。結果、展開のリズムが悪くて、途中で眠くなる。それに、人類滅亡なのに淡々とストーリーが進んでいくのも、ちょっと味気ない。
ただ、すっごいお金がかかってるのは分かる。無駄に使いすぎ。わざわざ南極ロケする必要があるのか、とか、最後半でマチュピチュ行って撮影する必要があるのか、とか分からない。それが許された時代なんだろうな、と。(そんなことしてるから、日本映画界がダメになった、とも考えられるけど。)
草刈正雄、かっちょいいー!いまも変わらずかっこいい!
全58件中、1~20件目を表示