ふたりだけのアイランド
劇場公開日:1991年5月11日
解説
無人島へハネムーンに出掛けた新婚カップルが、結婚の夢と現実との違いに揺れ動く姿を描く。箕田律子原作『新婚旅行は無人島』の映画化で、脚本・監督は「砂の上のロビンソン」のすずきじゅんいち。撮影は「マドンナのごとく」の姫田真佐久がそれぞれ担当。
1991年製作/97分/日本
配給:東映クラシックフィルム
劇場公開日:1991年5月11日
ストーリー
都会派のOL律子は、自然を愛する野生派の青年俊晴と結婚し、牧場に嫁ぐことになる。そして新婚旅行は秘境・西表島近くの小さな無人島へ行くことになった。ロマンチストで大自然にあこがれていた律子は開放感にひたりながら新婚気分にどっぷりつかつて幸せ一杯。だが兄・肇がやはり同じように都会のOLだった里美と結婚して失敗しているのを見ていた俊晴は、律子に牧場生活の地ならしをさせようと考えていた。そして楽園で自然を満喫した甘い生活を期待していた律子と、その考え方の食い違いから島に着く早々喧嘩が始まる。そんな中、肇の友人で観光案内人の勇雄がクルーザーで都会から来た若い女の子たちを案内してたまたま島を訪れた。ところがこの訪問者たちの前で二人は大喧嘩をしてしまい、律子は一人、ゴムボートで島から出てしまう。律子のこぐボートは潮に流されて西表島の人気のない浜にたどり着く。そこで貝穫りにやって来た老婆・ハルとその夫・隆に出会った律子は、貧しいながらも明るく睦まじく生きている老夫婦の姿を見て、自分の俊晴に対する至らなさを感じていた。一方、俊晴も律子を探しに行こうと大海の中を泳いでいた。そして再会した二人はお互いにもう一度ハネムーンをやり直そうと、来たときと同じようにゴムボートに乗って無人島に向かった。だが、今度は島に着いた途端、ゴムボートが破れてしまい、さらに俊晴が風邪で倒れてしまう。俊晴の分も含めて食料探しやいかだ作りに励む律子。それによって初めて二人の愛は深まっていく。そして、ハネムーンも終わり、律子の作ったいかだに乗った二人は幸せを一杯に含めて島を後にするのだった。