ファンキー・モンキー・ティーチャー
劇場公開日:1991年12月7日
解説
大阪郊外のある学園を舞台にハチャメチャ教師の奮闘を描く学園コメディ。もりやまつる原作の同名コミックの映画化で、脚本は「撃てばかげろう」の加藤正人が執筆。監督は手銭弘喜。撮影は「撃てばかげろう」の宗田喜久松がそれぞれ担当。
1991年製作/100分/日本
配給:東映
劇場公開日:1991年12月7日
ストーリー
ダイエーホークスのスタジャンにリーゼントの頭という私立泉高校の体育教師・戸沢康平。教師といっても生徒の自転車を無理やり自分のものにしたり、遅刻した女生徒に対して、可愛い娘には甘い顔、ブスな娘には「グランド十周!」と冷たく言い放つ。おまけに実力テストで受け持ちのクラスが最下位だと処分すると教頭に言われると生徒にカンニングを強制するというハチャメチャぶり。かといって異常なのは戸沢だけではない。なぜか体育教師だけが職員室から遠く離れたプレハブに隔離されており、戸沢の苦手なリーダー格の黒岩は頭にそり込みを入れ、竹刀を振り回すヤクザ教師、空手部顧問の脇賀の腋臭は即死の強烈さ、また保健室の主・なぎらも女子更衣室を硯くのが趣味ときている。そして戸沢が担任する三年A組の生徒達も負けず劣らずのハチャメチャぶりで、天文学的アホの青木、札付きのブス・馬場利、高校生のくせに夜はスナックでバイトするエリ、果ては優等生でクラス委員の井手までもがCDを万引きしているのを戸沢に見つかり、屋上から飛び降り自殺を計ろうとする始末である。そんな絶好の教育環境の中、彼らと同じレベルで考え、行動する戸沢は妙に生徒に慕われているところがあった。ある日、戸沢が生徒の猪塚、谷口と一緒にエリのバイトするスナックで気分良く飲んで歌っている時、バックにヤクザがいるという吉本工業高校の不良達がからんでくる。そんな不良達を簡単にのす戸沢だったが、強そうな兄貴分のヤクザが現れるや即座に平謝り。その場は偶然通りかかった黒岩に助けられる戸沢だったが、後日電車で例の吉工生達と再会して事態は再燃。戸沢の教え子の早苗とエリをヤクザ達は連れ去る。知らせを受けた戸沢は通りすがりのパワーショベルカーを奪い、早苗達が監禁された倉庫に向けて驀進。何とか助け出すものの、今度はそれが学校で問題になり、戸沢は解雇処分。だが生徒達の暖かい支持を受けた彼は、再び教壇へと舞い戻るのだった。