ハワイアン・ドリーム
劇場公開日:1987年8月29日
解説
84年に公開された「チ・ン・ピ・ラ」の続篇ともいうべき作品で、今回はハワイを舞台に2人のチンピラが繰り広げる恋とアクションを描く。脚本・監督は「野蛮人のように」の川島透。撮影は「いとしのエリー」の前田米造がそれぞれ担当。
1987年製作/111分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1987年8月29日
ストーリー
日本を脱出した達彦と翔史が住み着いた所はハワイ・ホノルルのダウンタウン。そこは雑多な人種が混じり合い、二人にとって一番居心地のいい場である。友人もたくさんでき、彼らの助けもあって仕事も遊びも順調だった。現地の日系人になりすまし、ブロークン・イングリッシュで日本人観光客に偽のマリファナを売り、ツアーで訪れた日本人ギャルはナンパのしほうだい、警察さえなければこの島は天国だった。行きつけの日系バー・レイのママ、レイコは翔史の恋人で、翔史はレイコの息子ジョンジョンともうまくやっている。馴染み客の日系二世、大原と島村、ロレンスの老人3人組も気の合う仲間だった。達彦にもカレンという日系人の恋人がいた。彼女はニューヨークに行って一流のダンサーになるため、レッスンに励んでいる。そんな時、刑事のピアスが達彦と翔史のアパートを訪れた。二人が先日、ダウンタウンで紳士ぶって演説していた地元の名士、モランをからかっているのを見たからだ。モランは裏ではマフィアとつながっていると噂される男で、ピアスはなかなか犯罪の尻尾をつかませないモランに、何とか尻尾を出させるよう二人に依頼する。交換条件は不法滞在、麻薬取引、詐欺罪を見逃すこと。チンピラにとっては割のあわない仕事だが、断れば刑務所か強制送還が待っている。話を聞いた老人3人組が協力を申し出た。レイコは翔史に、結婚すれば永住権が手に入ると話すが、彼は達彦を思って断ってしまう。モラン挑発の作戦が開始された。世界的に有名な煙草のポール&フィリップ社の太平洋支配人、ハリーがモランと接触のあるのを知った彼らは、ハリーの部屋に盗聴機をしかけて取り引きの場所を知る。だが、ハリーの部屋を見張っていたロレンスが殺された。達彦と翔史はロレンスのためにも作戦を実行する。取り引きの現場を襲撃し現金を奪って逃走、警察に保護されるが、二人はパトカーでまた逃走した。それを負うピアス、モラン。彼らは航空母艦を見送るパレードに紛れてしまう。そして、航空母艦の水兵の中に二人の姿を見つけたモランは、鑑に向かって発射、ピアスに逮捕された。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第11回 日本アカデミー賞(1988年)
ノミネート
主演男優賞 | 時任三郎 |
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