パルチザン前史

劇場公開日:

解説

「日本解放戦線 三里塚」に続く小川プロの反権力闘争長篇記録映画第四作。監督には「ある機関助士」の土本典昭があたった。

1969年製作/120分/日本
劇場公開日:1969年10月30日

ストーリー

押し殺すように……「オイッチニ、オイッチニ」、闇の冷気をつんざく集団の声。寝静まった夜中、グランドに群団が結集する。軍事訓練--京大全共闘パルチザン派。さまざま複雑な新左翼の状況に、セクトのもつ限界を自分の身を持って知り、受けた傷を次なるステップと飛躍に求める若者の一団。若者を取り囲むきびしい苛酷な政治的季節。しかも若者は絶対に勝たねばならなかった。若者の一団は模索した。自分の手で、自分の体で……ゲバ棒・投石・火炎ビン。そんな若者をこの社会は受けいれなかった。体制に言葉を奪われている若者たち。疑似打倒目標のドラムカンに学生たちのするどい爪先・棒先はつっ走る、ある日の京大構内、突撃訓練。何に向って突撃するのか、暗い今に向って、いや自身の暗い心をつき抜けて先へ--先へと。一人は語った、「組織の強さではなく、一人一人がとても強い存在となりながら革命をやる。強い人間、全人的な力量を持った、魅力のある人間を僕らでつくる必要がある。非常に素朴なことだがこれをやらなければ駄目だ。つまり自分で働いて自分の責任でメシをくい、自分の金で自分の武器をかい、自分の戦略で自分の力で闘っていく。たとえ少数であってもやり抜いていく。その点でパルチザン五人組というのは誰が何といおうと断固として防衛すべきだし、展開すべきゲリラである」と。

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