パイナップル・ツアーズ

劇場公開日:

パイナップル・ツアーズ

解説

沖縄の架空の島を舞台に個性的な住民たちが繰り広げる騒動を描いた3話構成のオムニバス映画。後に「ナビィの恋」を大ヒットさせる中江裕司ら琉球大学映画研究会出身の3人の監督がメガホンをとった。第2次世界大戦中にアメリカ軍が落とした不発弾が眠る具良間島。原因不明の病で声が出なくなったオペラ歌手の麗子は、ユタと呼ばれる霊能者からその意外な原因を知らされる(真喜屋力監督作「麗子おばさん」)。島に居ついたヤマトンチュの青年は島の娘と結婚させられそうになり、逃げ出そうとする(中江裕司監督作「春子とヒデヨシ」)。島のはぐれ者2人組は、リゾート開発会社が不発弾にかけた懸賞金で一獲千金を狙う(當間早志監督作「爆弾小僧」)。キャストには「ナビィの恋」の平良とみや沖縄ポップカルチャーの第一人者として知られる照屋林助ら、現地のエンターテイナーが集結。照屋林賢+りんけんバンドが音楽を担当。

1992年製作/118分/日本
配給:ノンデライコ
劇場公開日:2022年5月14日

その他の公開日:1992年4月25日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.5癒しの島なんて、、言わせない

2024年2月9日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

ずっと鑑賞したかった作品ですが、なかなか縁がなかったところ、配信で見つけました。U-NEXTありがとう。先月約10年振りに沖縄に旅行したので、沖縄の神様がプレゼントしてくれたかな?

バブルの時の作品&監督の若さから、爆発力と妙なウキウキ感が伝わってきました。90年は米米クラブの「浪漫飛行」が大ヒットしたので、沖縄と言えば「浪漫飛行」。当時はこんなに多種多様な何ともいえないチャンプルー文化があったなんて知る術もない子供でした。

本作に沖縄の文化が色濃く残っているのも、琉球大学の学生が監督というのが強いと思います。いい意味でわけわからないです。そして、この発想と粗さが魅力な作品でした。本作を鑑賞すると、沖縄を勝手に「癒しの島」なんて言うのが、失礼というか憚られます(確かバブル期は癒しという言葉はほぼ使われてなかったような?)。

りんけんバンドも素晴らしかったですね。余談ですが、私は5年以内にコザに住むと決めています。

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ミカ

4.0紙幣爆撃

2022年10月2日
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因果

5.0不思議でめちゃくちゃだけど魅力的

2022年8月6日
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鑑賞方法:映画館

沖縄にある架空の島 具良間島。
癖のある住人が起こす、これまた癖のある出来事の数々を3つのエピソードで描く。

今作のゆったりとしていい加減な雰囲気に引き込まれた。
この島のエピソードをまた観たい。

1つ目 声の出なくなったオペラ歌手が原因を占ってもらうため里帰りする話し。
一番不思議で好きな話。
方言が強すぎて字幕がないと訳わからずどこか外国の話のように感じた。
不発弾の存在にあたふたする比嘉、不憫。
麗子おばさんの喋らなくてもわかる奥ゆかしさ。軽トラのドアの開け方が面白かった。

2つ目 なんとなく本国から居着いたヒデヨシを定住させようと目論む。
あれよこれよと住人の思うがままにことが進む展開がおかしくも面白い。
ヒデヨシの前で方言を使いながら踏み込んだ話をしていくから笑っちゃう。
いい加減にしてはいけないことがある。騙されたとしてもヒデヨシの覚悟の無さはちょっともどかしかった。

3つ目 不発弾に懸賞金1億がかけられ、荒削りなバンドを組むアキラと夏子は1億を狙う。
最後のエピソードにしてもっとも勢いよくてめちゃくちゃなフィナーレだった。

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いたかわ

4.0ドアのとれたサビサビの軽トラが、なぜかいいんだよなあ。

2022年6月19日
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鑑賞方法:映画館

20年近く前に何かで観たのだが(レンタル?深夜TV?)、その時の印象は「なにこれ最高やん!」であった。そこから沖縄にはまり『ホテル・ハイビスカス』で、さらに沼に。。
今回映画館でリバイバル上映されるということで「行かなきゃよかった同窓会」になる一抹の不安を抱えながら思い切って鑑賞。
結果は、、、「発見のオンパレード」。

・出演の女の子たち、こんなに可愛かったのか。「麗子おばさん」の娘の由美子を筆頭に、「春子とヒデヨシ」の新婦春子、「爆弾小僧」のやり手ディベロッパーのスギモト、それから脇役のやよい。。由美子とか当時印象になかったけど、めちゃ可愛いわ。

・これも全然覚えていなかったのだけれど「船長」と「(相棒の)タルーおじさん」が三話を通して出演していて、これがとてもいい味になっていた。 沖縄のゆったり&適当&やさしい感じを全編通して醸し出していた。 当時は印象になかったなあ。

・当時は三話のなかで「麗子おばさん」の「声のないリサイタル」の神秘的な雰囲気がとても素晴らしくて好きだったけれど、今回は「春子とヒデヨシ」が響いた。夜這いに関する船長とタルーのキワイ発言には少々びびった。それが犯罪でなく単なる風習でしかないのが沖縄か。。あと「あの声」はなかなか良かったなあ。(笑

・「爆弾小僧」も大変面白かった。
今気づいたけど、カマド婆が縁側からジャンプして「飛ばりいっさ。(飛べるさ。)」というシーンは、結末への伏線だったのな!! わからなかったわー(笑

強烈に覚えているところの印象は下がることはあっても、なかなか上がることはないが、逆に覚えていないところは新鮮な発見があって面白い、というだけのことかな。
ということで当時のような強烈なインパクトはなかったけど、新たな発見が多く、改めてよくできてるなあと感心するに至り、思い切って観てよかった!
昔の美化した思い出にも耐えられるほど、それだけいい映画だということでしょう。

※今回のパンフレットがこれまたとても良い。3人の監督の話、出演者紹介、そして何より脚本!沖縄弁と標準語訳の両方が並んで表示。これサイコーやん!!絶対買いですよ!

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momokichi

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