はいからさんが通る

劇場公開日:

解説

大正後期、お転婆でハイカラな女の子が許婚の青年軍人と出逢い、繰りひろげる恋と冒険を描く。大和和紀原作の同名漫画の映画化で、脚本は「シャコタン・ブギ」の西岡琢也が執筆。監督は「いとしのエリー」の佐藤雅道、撮影は「スケバン刑事」の大町進がそれぞれ担当。

1987年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1987年

ストーリー

大正七年、春。お転婆娘の花村紅緒は、伯爵・伊集院家へ行儀見習いに行くことになった。扉が開かないので塀を乗り越えようとしたところ、ぬかるみに落ちてしまった。それを見て笑う軍服姿の青年は、紅緒の許婚・伊集院忍だった。何も知らない紅緒はびっくり。それは忍の祖母と紅緒の祖父が決めたものだった。料理・裁縫など奥女中・如月のシゴキが始まった。ある日紅緒が洗濯物を干していたら伯爵が来て、それを地面に叩き落とした。女の物を男の物の上に干したのが気にくわなかったのだ。怒った紅緒は伯爵を剣道で負かしてしまった。数日後紅緒は忍と街へ出かけたが、買い物の途中彼が芸者と親しく話しているのを見て苛立った。ヤケ酒を飲み酔っ払った紅緒は酒場で軍人相手に大暴れ。忍が止めに入ったが、「冗談倶楽部」という雑誌では彼が悪者になってしまい、忍は小倉の部隊へ左遷になった。芸者は忍の死んだ友人の恋人で、忍は紅緒に「小倉から戻ったら式をあげましょう」と言った。しかし、忍の部隊はそのままシベリアヘ送られた。「無事に帰って」という紅緒の願いも空しく忍は消息を絶った。復員した部下の鬼島の話では、忍はロシア兵の銃剣に倒れたという。忍は生きていると信じて疑わない紅緒は「彼が帰って来るまで律集院家に置いて下さい」と伯爵に頼んだ。その間紅緒は「冗談倶楽部」で働くことになった。大正十一年、冬。紅緒は編集長の青江冬星から結婚を申し込まれた。しかも伯爵夫妻からは「忍のことは忘れて幸せな結婚をしなさい」と言われた。紅緒は気持ちをハッキリさせるため、忍の生死を確かめようとシベリアへ立った。だが、忍に似た日本人という噂の男は別人だった。帰国した紅緒は青江と結婚することを決めた。ところが式の当日、忍が帰って来た。鬼島が式場へ走るが、すれ違いで紅緒に会えない。青江と紅緒が誓いの言葉を述べようとしたとき、大震災が起こり式は流れてしまった。青江は運命と諦め、紅緒は忍と再会した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0みんな、ナンノを見よう

2024年1月1日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
プライア

4.0松原千明さんを偲んで

2022年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

松原千明さん
ハワイで10月8日死去
享年64

初鑑賞
1987年の作品
U-NEXTで鑑賞
原作既読
原作は『菩提樹 リンデンバウム』の大和和紀
監督は『いとしのエリー』の佐藤雅道
『ガキ帝国』『ションベン・ライダー 』『犬死にせしもの 』『マリアの胃袋 』『金田一少年の事件簿(アニメ)』『陽はまた昇る 』『火垂るの墓 (実写版)』『沈まぬ太陽 』の西岡琢也

花の大正ロマン
旗本の流れを組む花村家の娘と公家の流れを組む息子が伊集院夫人の若い頃の無念を晴らすために結婚させられる話
まっ二人ともまんざらでもないんだけど

戦争があったり関東大震災といろいろあったけど予算の都合か映画はわりとあっさりとした扱い
それでも良質なアイドル映画
良質な月曜ドラマランド
原作の要点はまずまず掴めている
漫画原作のコメディーとしてなかなか悪くない
映画音楽も良い

少尉は原作と映画でかなり違う
少尉の設定はドイツ人と日本人のハーフ
阿部寛も『テルマエ・ロマエ』でローマ人の役をやっただけあって日本人離れをしているがタイプがまるで違う
だいたいにしてこれは大和和紀先生の作画の方に問題がある
ハーフでもこんな男なんていねーよ
原作の少尉はおじさんになっても「どんとこい超常現象」なんて言わないだろうし飼ってるのは小型犬なのにイメージを考慮して大型犬を飼ってると嘘をつくことはないだろう

南野陽子主演『はいからさんが通る』はこうしてDVD化も動画配信もされている
にも関わらず南野同様スケバン刑事シリーズ出身の浅香唯主演『YAWARA』はVHSにはなってあるもののそこ止まり
漫画原作でお相手役として阿部寛が出演している共通点があるにもかかわらず
浅香唯の『YAWARA』も動画配信してくれ

花村家の一人娘でお転婆な花村紅緒に南野陽子
伊集院家の一人息子で軍人『少尉』こと伊集院忍に阿部寛
銀行頭取の息子で雑誌『冗談倶楽部』の編集長・青江冬星に田中健
人力車の車夫でのちに紅緒の子分になる牛五郎に柳沢慎吾
かつて忍に命を助けてもらった芸者・吉次に松原千明
紅緒の親友・北小路環に篠山葉子
花村家のばあやに千石規子
忍の祖母・伊集院夫人に風見章子
伊集院家の使用人・如月に野際陽子
忍の部下・鬼島軍曹に本田博太郎
紅緒の父・花村小佐に河原崎長一郎
忍の祖父・伊集院伯爵に丹波哲郎

コメントする (0件)
共感した! 0件)
野川新栄

2.0いい夢見ろよ!

2020年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 親分!と、紅緒に懐いてしまった車夫の牛五郎(柳沢慎吾)。これが横恋慕となってしまえば松五郎が主人公の『無法松の一生』になるところだが、ストーリー的には『卒業』か?などと、映画好きには何かオマージュがあるに違いないと偏った目線で見てしまう。芸者の吉次の存在もそうだし・・・

 漫画もアニメも見てないし、それほど興味も湧かなかった作品。ただ、阿部寛が俳優デビューを飾った作品として見なければという思いのみでした。ところがどっこい、南野陽子可愛い!と、ついつい夢中になってしまった。スケバン刑事とか『私を抱いてそしてキスして』しか見たことなかったし・・・

 大正デモクラシー、シベリア出兵、関東大震災と、かなりの駆け足の作品だったけど、歴史がわかる程度であまり得るものがなかったなぁ。

コメントする 3件)
共感した! 2件)
kossy

2.5阿部寛第一回映画出演作

2020年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

大正時代、はいからさん(南野陽子)は、棒を持たせれば向かうところ敵なしのはねっ帰りお嬢さん。
親が勝手に決めた許嫁(阿部寛)の家に、花嫁修行に行かされるが、次第に好きになる。
許嫁はシベリアに派遣され、戦死公報が届く。
アイドルによる漫画の映画化だが、みんな初々しく、面白く仕上がっている。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
いやよセブン
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る