鼠小僧次郎吉

劇場公開日:

解説

大佛次郎の原作を「肉体の盛装」の新藤兼人が脚色「眠狂四郎炎情剣」の三隅研次が監督した世話もの。撮影は「忍びの者 続霧隠才蔵」の牧浦地志。

1965年製作/76分/日本
配給:大映
劇場公開日:1965年4月3日

ストーリー

怪盗鼠小僧は大江戸の夜の闇をぬっての必死の探索を尻目に、大名や富商を襲っては奪った金銭を貧乏人にばらまいて、庶民の英雄として人気を集めていた。ある夜鼠小僧は浪人小谷新九郎に救われた。そして二人はいつまでたっても浮びあがれない世の中に絶望して、貧乏人のために尽そうと深い友情で結ばれた。一方江戸の暗黒街を牛耳る博徒の親分梵字の安五郎は、ある夜鼠小僧に痛めつけられ、妾のお滝も新九郎にイカサマ博打を見破られて二人を深く恨むようになった。安五郎は江戸中の岡っ引きを集め賞金を出して鼠小僧の捕縛をたきつけた。ある夜新九郎は、ならず者に囲まれた豪商伊勢屋の一人娘小夜を助けた。町方に追われる破目となった新九郎が、隠れ家の崖下の貧民窟に帰ったことを知った目明しは、網を張ったが、次郎吉の手で裏をかかれとり逃した。次郎吉は昼間は、小間物商大阪屋仁吉として、堅気の仮面をかぶっていたが、商売上の出入りから伊勢屋の娘小夜を新九郎が助けたことを知るや、彼を伊勢屋の別邸にかくまう話をつけた。一方小夜は新九郎に次第に魅かれていった。次郎吉が捕らぬことに業を煮やした安五郎は、次郎吉の幼な友達虎吉を探し出した。小悪党の虎吉は、良心に責められながら次郎吉を売ることを承知した。大阪屋仁吉であることが露見した次郎吉は、崖下の貧民窟に逃げ込んで町方衆に包囲されたが、図らずも新九郎の友人立見雄一郎の機転で逃れた。虎吉が次郎吉を売ったことに怒った新九郎は、虎吉を斬った。殺人罪で追われる新九郎は小夜を連れると、次郎吉に送られ、江戸を発った。一方次郎吉は、虎吉をそそのかした安五郎を見つけ初めて人を殺した。御用提灯を尻目に、幼な馴染み虎吉の妻お咲の舟で、次郎吉は江戸を去っていった。

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