日本暴力団 組長

劇場公開日:

解説

「博徒解散式」のコンビ神波史男と長田紀生が脚本を書き、「黒薔薇の館」の深作欣二が脚本と監督を担当した任侠もの。撮影は「超高層のあけぼの」の仲沢半次郎が担当した。

1969年製作/96分/日本
配給:東映
劇場公開日:1969年7月8日

ストーリー

浜中組の代貸塚本鉄男は、八年の刑を終えて出所した。その頃、神戸に本拠を持つ日本最大の淡野組が関東にまで手を拡げてきて、関東連合会と対抗していた。関東連合会の頭目・矢頭組長は、横浜の桜田組を抱き込んで、淡野と手を組んだ浜中組に対決した。塚本は足を洗う心算でいたが、折悪しく、浜中組長が殺されたため、その後継ぎを引受ざるを得なかった。塚本は桜田組長を殺そうとしたが、塚本を慕っていた風間という組員が桜田を刺して自らも死んだ。この時機をチャンスに塚本は淡野と手を切り桜田組と五分の手打ちをした。一方、淡野組代貸椿は、政界の黒幕喜多木堂の世話により北斗会会長宮原と義兄弟の盃をかわした。そんなある日、北斗会と浜中組は縄張りをめぐって遂に喧嘩し、人質の組員を引取りに行った塚本は宮原のドスで顔を斬裂かれ、風間の妹ミナが看病した。北斗会は桜田組を襲い組長代理足立他数人が死んだ。さっそく、矢東組の工藤が淡野を殺しに行ったが、失敗し、自分も傷を負い、通りかかった塚本に匿われた。塚本は事を知った淡野組に引渡しを断ったが、事情を悟った工藤は妻のかつ子と浜中組を出て行き、淡野組に殺された。折から、両派の争いから政界での信用失墜を恐れた木堂の調停で、淡野組と関東連合会が手をつなぐことになり、浜中組のシマは淡野組の手に渡ることになり、組員は淡野会に襲われ、残らず死んでいった。塚本は意を決し、淡野、矢東たちの愛国同志会の結成式の会場へ乗込み、淡野を、続いて矢野を刺し、自らも乱れ弾に当って倒れた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0任侠から実録へ‼️

2024年2月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

単純

時代は任侠から実録へ‼️鶴田浩二さんが背広姿というのも違和感ありありなんですが、そんな時代の変化に対する心情がにじみ出ている佳作‼️ヤクザ組織の捨て駒のような役割の若山富三郎さん、文太兄ィ、安藤昇さんがそれぞれに個性を発揮していて印象深い‼️東映ヤクザ映画の実録路線のスーパーエースと言われる深作欣二監督にとっても、嵐の前の静けさではなく、嵐の前の嵐のような作品‼️

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