アメリカン・ヒストリーXのレビュー・感想・評価
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真面目が一番
人は誰しも偏見や差別的な考えを多かれ少なかれ持っているものだろう。しかしそういった考えに傾倒する余り、同じ思想の者で集会を開いたり、他者を攻撃したりするのは、自分の人生にマイナスの影響しかもたらさない。主人公のデレクが仲間のセスを負け犬と呼んだように、こういった活動に時間を費やしても、成長もしないし普通の人間は離れていくしで、無駄でしか無い。デレクは服役の経験を通じてそれに気づくことができた。デレクがネオナチ集団からの脱会を表明した途端に、メンバー達が手のひら返しをするのも、所詮その程度の繋がりでしかなかったのを表している。
ストーリーは続きが気になる展開で面白いが、デレクが服役によって過激思想から抜け出せた理由が、いまいち弱いような気がする。店を襲ったり、黒人を酷い殺し方をしたりしていたのに、そんな簡単に転向するものなのか、やや疑問だった。
差別怖い
差別といったものは、時代もあるけれどその個人の環境が強く根付いてできるものなのだと感じた。
一旦差別していた対象と関係を持ってみることや、怒りに身を任せないことがこの映画の重点だったと思う。
あとこれ俺の初レビューです。👍
25年程前の作品ですが、全くもって色褪せ無い強烈で素晴らしい映画で...
25年程前の作品ですが、全くもって色褪せ無い強烈で素晴らしい映画です。
当時観た時もインパクト大で大好きな映画でした。あらためて再見してもやっぱり凄い!エドワードノートン、エドワードファーロングこの2人がカッコ良すぎる!
フラッシュバックをモノクロームにしてるところも凄く良いです。
とにかく全部カッコ良すぎる!あっぱれ!
物凄い根が深い
DVD鑑賞
フォロワーさんのおすすめで観ました。
レイシストの兄弟を通して、アメリカが抱える人種問題・貧富の差を浮き彫りにした作品。
見所は何といってもエドワード・ノートンでしょう。
彼の仕上げた肉体とその演技が魅力たっぷりでした。
ところでエドワード・ノートンとエドワード・ファーロング。
このエドワード繋がりはたまたま?
刑務所内で初めて知る差別の実態、それと逃れられない負の連鎖が辛い。
物凄い根が深い現実を突きつけられた、そんな作品でした。
人種差別は人間性を破壊する
エドワード・ノートンが、カッコエェ〜です!
白人至上主義の兄弟の兄が、車を泥棒しようとした黒人を撃ち殺したことで刑務所に収容されるんだけど、受刑者同士で問題が起きて その件で焼きを入れられたもんだから、辛くて泣きを入れてしまうんだけど…この辺りのシーンは私的にはチョット雑に描かれてるかなと。
ただ、配属されたシーツを畳んだりする仕事で、黒人の男性と一緒になったことで、デレク(エドワード・ノートン)は少しづつ変わってくるんだな。
そして出所する頃には、全くの別人に!
そう、人種差別を植え込んだのは 何を隠そう彼らの父親なのだ。
それを自らの経験で正すことが出来たのだ。
そして、弟にも今までの自分達は間違っていたんだと説く。
そして、新たに旅立とうとした矢先に……。
白人至上主義のエドワード・ノートンの演技と、悟りを開いたかのようなエドワード・ノートンの演技と…この対比が凄く良くて、のめり込む様に観た。
未だに世界には差別が残っていて、本当に根深い問題だなと。幼い頃から間違った主張を植え付けられると、余程強いストレスがかからない限り、なかなか抜け出せないのかな…。
実際、日本の“刷り込み教育”も凄いしね…。
色々と考えさせられるわ。
ジャパニーズヒストリーならどうなるかな❓
アメリカの人種差別問題に斬り込んだ作品です。
問題提起としては正当ですが、展開は支離滅裂なところもあります。
金持ちの白人が私利のために無知で貧乏な白人を煽動するのが主な原因です。
無知で貧乏な白人が警官に多いのが悲惨な現実でもあります。
コロナで貧富の格差が増大してるので、これからは人種差別がさらにエスカレートするでしょう。
この映画の結末は、唐突で、あまり差別の現実を反映はしていません。
刑務所の描写も非現実的です。
それでも評価されるのは、正面から斬り込んだ勇気なのでしょう。
日本では、人種差別よりも、イジメで自殺させられたり、交通事故で殺される人が外国と比べて桁違いに多いです。
でも、正面から斬り込んだ映画はありません。
イジメの根源には教師の存在が大きい。
交通事故は自動車メーカー。
ジャパニーズヒストリーで真実を暴いてください。
衝撃の重さの大切な作品
観終わってあまりに重い気持ちになったから、心あったまるホッコリ作品を観たのにまだこの作品から抜け出せません
それくらい重く考えさせられる作品でした
狂気のようなものが伝わってくる目のエドワード・ノートンの演技の素晴らしさでした
実際はあれよりもっとひどい事があった?今でも?、観るのが辛いシーンがいくつかありましたが、そういう事も知るべき事実なのかもしれません
怒りや憎しみの負の連鎖が断ち切れてほしいラスト、現実も負の連鎖のない世界になってほしいと思います
非情
暴力シーンが苦手な方は見ないほうがいいと思います。私はみてから頭からしばらく離れなくてとても怖かったです。。。
なのであまり内容は入ってこなかったのですが、もう一度みたいとも思いません…
ただ、差別は憎悪しか生まないというのはしっかり伝わりました。
最初の方はつまらなかったが
最初の30分位は面白くなくて訳がわからない感じだったが、後半は自分の思っていた事と真逆だったので「そうだったんだ!」となってからどんどん面白くなっていった。兄弟、親の人間関係、人種に対する考え方。多民族国家にいない自分としては色々勉強になった。
痛みを感じ続けて、救いのないまま終わる
暴力と暴言の応酬、人種間だけでなく家族間でもぶつけられる憎しみ、盲目的に崇められるヒトラーの姿。
正直嫌悪感が止まらないし、目を背けたくなるシーンが続くし、見続けるのがかなり辛かった。それでも最後まで観たのは、刑務所という限られた社会の中で、これまで自分が絶対的に信じていた白人優位主義が崩された経験をしたデレクがダニーを誤った方向から救い出し、明るい未来を目指す結末を期待したから。
それがあの終わり方……物語の構成としては間違ってないと思うから、理性的には納得できる結末なんだけど。
これがこれまでデレクやダニーの犯した過ちの代償だ!と結論づけるのもなんだか違う気がして…きっとそういう不条理が現実だよ、ということなんだろう。
それにしても、このアメリカで黒人差別問題が激化してるタイミングで見たからか、いろいろと考えてしまった。社会的な格差や優遇って、それがシンプルに個人の能力や素質によるものであっても、人種や性別や貧富のせいにしてしまいがちになる。そうやって、本当の差別と屁理屈の差別(あえてこういう言い方をしているのはデレクの父の言い分がまさにそうじゃないかと思ったから)の見分けはつかないから、余計ややこしいんだよな。
最後に言うことじゃないけど、エドワードノートンはやっぱり顔といい喋り方といい、めっちゃタイプだ(^^)
ジョージ・フロイド問題の原点
現実世界ではアメリカで警官に黒人(ジョージ・フロイド)が殺害された事で大規模なデモが発生しているが、この映画では、これまでアメリカの黒人はどのような目で見られてきたのかを白人側の目線で感じられる。
但し、あくまで白人の目線かつ過激だった主人公の目線である。
逆に黒人から主人公はどう映るのか、母や弟からは、、、主人公を通していくつもの思想を想像できる。
日本にいると考えることの少ない人種問題とは、というテーマをこの作品を通して意識してもらいたい。
今だからこそ心に響く。
父親を黒人に殺された経緯があるため、極端な人種差別主義となったデ...
父親を黒人に殺された経緯があるため、極端な人種差別主義となったデレク。「アメリカはヨーロッパの白人が繁栄させたんだ」といきまく姿がおぞましい。エドワード・ノートンがまた似合っているのだ。ハーケンクロイツの刺青、DOCというネオナチグループを結成していた。たまたま家の車を盗もうとした黒人を撃ち殺してしまったために刑務所行きとなったが、雰囲気からしても更正できるはずがない・・・と、そんなノートンだったのに出所後は人が変わったように改心していたのだ。そして、ネオナチの先鋒になっていたのが弟のダニー(ファーロング)。
憎しみ、怒り、全ての憤りの矛先を黒人、黄色人種、ユダヤ人に向けていたデレク。刑務所ではレイプもされるし、いいところはひとつもない。弟の面会には応じなかったが、母親や校長の面会は受け入れた。「家族を守ること」そして「怒らないこと」。
過去においては悪のヒーロー扱いもされていたようなデレク。DOCの会合ではいきなり脱退を申し出る・・・それにしても歓迎会でヘビメタのコンサートまで付いているとは・・・なんだかネオナチの象徴がヘビメタであるような気もしてくる。そういえばヘビメタバンドって、黒人がいないような気もする。
弟も「家族を守る」ことに納得して、兄の気持ちを受け止めるが、事態は抗争にまで発展しそうになり、弟が悲惨な結末を迎える。なんともやりきれない。死んでからも弟の「アメリカン・ヒストリーX」の宿題が続く・・・
アメリカン・ヒストリーX
愚かで過大評価。無礼な暴力を非難するという口実で、無礼な暴力が示されている。人種差別を非難するという口実で、この愚かな過激派の許されない行為を許す。そしてそれは不器用に人間化されている。さらに、ステージングはフラットです。俳優たちは誇張している。劇的な結び目を示すためのヴァイオリン。ストーリーはクリシェでいっぱいです。しかし、基本に戻るために、この映画はほとんど珍しい愚かさです。
断ち切れぬ憎しみの連鎖。
映画は終始重く好きでした。途中で誤ちに気づき更生しようとする兄貴に心打たれる。憎しみが続くというテーマも良い。
しかし主人公が弟なのか兄貴なのかがわからなかった。序盤は完全に弟目線ですが、終盤は兄貴目線で描いています。オチですが好きではないです。お前かい!とはなりますね。
兄弟のどっちかに映画の焦点を絞って、もう一展開が欲しかった。
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