アメリカン・ヒストリーXのレビュー・感想・評価
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最初の方はつまらなかったが
最初の30分位は面白くなくて訳がわからない感じだったが、後半は自分の思っていた事と真逆だったので「そうだったんだ!」となってからどんどん面白くなっていった。兄弟、親の人間関係、人種に対する考え方。多民族国家にいない自分としては色々勉強になった。
痛みを感じ続けて、救いのないまま終わる
暴力と暴言の応酬、人種間だけでなく家族間でもぶつけられる憎しみ、盲目的に崇められるヒトラーの姿。
正直嫌悪感が止まらないし、目を背けたくなるシーンが続くし、見続けるのがかなり辛かった。それでも最後まで観たのは、刑務所という限られた社会の中で、これまで自分が絶対的に信じていた白人優位主義が崩された経験をしたデレクがダニーを誤った方向から救い出し、明るい未来を目指す結末を期待したから。
それがあの終わり方……物語の構成としては間違ってないと思うから、理性的には納得できる結末なんだけど。
これがこれまでデレクやダニーの犯した過ちの代償だ!と結論づけるのもなんだか違う気がして…きっとそういう不条理が現実だよ、ということなんだろう。
それにしても、このアメリカで黒人差別問題が激化してるタイミングで見たからか、いろいろと考えてしまった。社会的な格差や優遇って、それがシンプルに個人の能力や素質によるものであっても、人種や性別や貧富のせいにしてしまいがちになる。そうやって、本当の差別と屁理屈の差別(あえてこういう言い方をしているのはデレクの父の言い分がまさにそうじゃないかと思ったから)の見分けはつかないから、余計ややこしいんだよな。
最後に言うことじゃないけど、エドワードノートンはやっぱり顔といい喋り方といい、めっちゃタイプだ(^^)
ジョージ・フロイド問題の原点
憎しみの連鎖は終わらないのか
エドワードノートンの狂気じみた演技に引き込まれる。中盤での主人公と黒人の交流はアッサリしていて勿体無かった。それにしても映画での刑務所=ムキムキマッチョからのレイプは確定事項なのでしょうか。ラストはハッピーかバッドかどちらかに転ぶしかないので、仕方がないが、犯した罪に対する贖罪と考えるのであれば勧善懲悪的でもある。本編以降の主人公の行く末を考えてしまう。
父親を黒人に殺された経緯があるため、極端な人種差別主義となったデ...
父親を黒人に殺された経緯があるため、極端な人種差別主義となったデレク。「アメリカはヨーロッパの白人が繁栄させたんだ」といきまく姿がおぞましい。エドワード・ノートンがまた似合っているのだ。ハーケンクロイツの刺青、DOCというネオナチグループを結成していた。たまたま家の車を盗もうとした黒人を撃ち殺してしまったために刑務所行きとなったが、雰囲気からしても更正できるはずがない・・・と、そんなノートンだったのに出所後は人が変わったように改心していたのだ。そして、ネオナチの先鋒になっていたのが弟のダニー(ファーロング)。
憎しみ、怒り、全ての憤りの矛先を黒人、黄色人種、ユダヤ人に向けていたデレク。刑務所ではレイプもされるし、いいところはひとつもない。弟の面会には応じなかったが、母親や校長の面会は受け入れた。「家族を守ること」そして「怒らないこと」。
過去においては悪のヒーロー扱いもされていたようなデレク。DOCの会合ではいきなり脱退を申し出る・・・それにしても歓迎会でヘビメタのコンサートまで付いているとは・・・なんだかネオナチの象徴がヘビメタであるような気もしてくる。そういえばヘビメタバンドって、黒人がいないような気もする。
弟も「家族を守る」ことに納得して、兄の気持ちを受け止めるが、事態は抗争にまで発展しそうになり、弟が悲惨な結末を迎える。なんともやりきれない。死んでからも弟の「アメリカン・ヒストリーX」の宿題が続く・・・
アメリカン・ヒストリーX
断ち切れぬ憎しみの連鎖。
逃れられない現状
ミクロ良し!
深く考えさせられる作品。 人種のサラダボウルとよばれるアメリカらし...
無駄のない映画
親で決まる右翼左翼の思想感
この映画に登場する父親は自分達白人は選ばれた人種で
有色人種は下等で下劣だと教育しています。
そうやって育てられた子供はどんどん偏った価値観を植え付けられ育ち
過激な思想を持ってしまった挙げ句にトラブルを引き起こしていきます。
刑務所の中で心を入れ替えたにも関わらず、負の連鎖は止められませんでした。
誤った教育が誤った結果を招き
例え一人が過ちに気づいたとしても家族や回りが理解を深めない限り、片付かない根深い問題だというメッセージを強く感じました。
また、そういった教育が発生する根幹には
国の制度の不条理と貧困が背景にあることも描かれています。
この映画は過激な描写は多いですが
子供のいる方、これから親になる方、
または学校で授業に流しても良い映画だと思います。
観終わった後に中々現実に戻れなかった
演技がgood!
兄は憎しみからはなにも生まれないことを知り、過去の償いは弟の死によって果たされていく…
エドワード・ノートンの演技が切なすぎる映画。
また、環境を考えると、兄を尊敬する弟の気持ちも解る…そこが辛い。
白人視点で人種差別を描いた作品
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