アメリカン・ヒストリーXのレビュー・感想・評価
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ジョージ・フロイド問題の原点
現実世界ではアメリカで警官に黒人(ジョージ・フロイド)が殺害された事で大規模なデモが発生しているが、この映画では、これまでアメリカの黒人はどのような目で見られてきたのかを白人側の目線で感じられる。
但し、あくまで白人の目線かつ過激だった主人公の目線である。
逆に黒人から主人公はどう映るのか、母や弟からは、、、主人公を通していくつもの思想を想像できる。
日本にいると考えることの少ない人種問題とは、というテーマをこの作品を通して意識してもらいたい。
今だからこそ心に響く。
憎しみの連鎖は終わらないのか
エドワードノートンの狂気じみた演技に引き込まれる。中盤での主人公と黒人の交流はアッサリしていて勿体無かった。それにしても映画での刑務所=ムキムキマッチョからのレイプは確定事項なのでしょうか。ラストはハッピーかバッドかどちらかに転ぶしかないので、仕方がないが、犯した罪に対する贖罪と考えるのであれば勧善懲悪的でもある。本編以降の主人公の行く末を考えてしまう。
父親を黒人に殺された経緯があるため、極端な人種差別主義となったデ...
父親を黒人に殺された経緯があるため、極端な人種差別主義となったデレク。「アメリカはヨーロッパの白人が繁栄させたんだ」といきまく姿がおぞましい。エドワード・ノートンがまた似合っているのだ。ハーケンクロイツの刺青、DOCというネオナチグループを結成していた。たまたま家の車を盗もうとした黒人を撃ち殺してしまったために刑務所行きとなったが、雰囲気からしても更正できるはずがない・・・と、そんなノートンだったのに出所後は人が変わったように改心していたのだ。そして、ネオナチの先鋒になっていたのが弟のダニー(ファーロング)。
憎しみ、怒り、全ての憤りの矛先を黒人、黄色人種、ユダヤ人に向けていたデレク。刑務所ではレイプもされるし、いいところはひとつもない。弟の面会には応じなかったが、母親や校長の面会は受け入れた。「家族を守ること」そして「怒らないこと」。
過去においては悪のヒーロー扱いもされていたようなデレク。DOCの会合ではいきなり脱退を申し出る・・・それにしても歓迎会でヘビメタのコンサートまで付いているとは・・・なんだかネオナチの象徴がヘビメタであるような気もしてくる。そういえばヘビメタバンドって、黒人がいないような気もする。
弟も「家族を守る」ことに納得して、兄の気持ちを受け止めるが、事態は抗争にまで発展しそうになり、弟が悲惨な結末を迎える。なんともやりきれない。死んでからも弟の「アメリカン・ヒストリーX」の宿題が続く・・・
アメリカン・ヒストリーX
断ち切れぬ憎しみの連鎖。
逃れられない現状
ミクロ良し!
深く考えさせられる作品。 人種のサラダボウルとよばれるアメリカらし...
無駄のない映画
親で決まる右翼左翼の思想感
この映画に登場する父親は自分達白人は選ばれた人種で
有色人種は下等で下劣だと教育しています。
そうやって育てられた子供はどんどん偏った価値観を植え付けられ育ち
過激な思想を持ってしまった挙げ句にトラブルを引き起こしていきます。
刑務所の中で心を入れ替えたにも関わらず、負の連鎖は止められませんでした。
誤った教育が誤った結果を招き
例え一人が過ちに気づいたとしても家族や回りが理解を深めない限り、片付かない根深い問題だというメッセージを強く感じました。
また、そういった教育が発生する根幹には
国の制度の不条理と貧困が背景にあることも描かれています。
この映画は過激な描写は多いですが
子供のいる方、これから親になる方、
または学校で授業に流しても良い映画だと思います。
観終わった後に中々現実に戻れなかった
演技がgood!
兄は憎しみからはなにも生まれないことを知り、過去の償いは弟の死によって果たされていく…
エドワード・ノートンの演技が切なすぎる映画。
また、環境を考えると、兄を尊敬する弟の気持ちも解る…そこが辛い。
白人視点で人種差別を描いた作品
なんか全部すごい
有色人種に対する差別を白人の目線で、かつ一般市民という身近な規模で描いた作品。
すごいです。
エドワード・ノートン 感情の変化を自在に操り、怒りや戸惑い、悲哀を表現し
時には「目」のみで見るものに訴えかけてきた。もうとんでもない役者です
エドワード・ファーロングも劣らず、純真に兄からアイデンティティーを学ぼうとするダニーを演じきっていた。
彼も実力派なんですね。もったいない。
そしてストーリー
エドワード・ノートン演じるデレクは半黒人主義集団の神的存在。
どうしてもファイトクラブと設定が少し似通ってしまってるが、断然こちらの方がオススメ。
父親を黒人に殺された主人公デレクは、半有色人種主義を身を捧げる。
彼はボスであるキャメロンの右手となり、組織の怒れる若者たちにとってリーダーのような存在になっていく。
弟であるダニーはそんな兄を誇りに思っていた。いつか自分も兄のように…と。
しかし、ある晩の事件によりデレクは3年の懲役を受けてしまう。
この3年間がストーリーの火種となりクライマックスへと拍車をかける…‼︎
すごい。
憎しみは何も生まない
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