肉体の門(1964)

劇場公開日

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解説

田村泰次郎の同名小説を「潮騒(1964)」の棚田吾郎が脚色「花と怒涛」の鈴木清順が監督した風俗ドラマ。撮影は「仲間たち」の峰重義。

1964年製作/90分/日本
原題:Gate of Flesh
配給:日活

ストーリー

敗戦に虚脱し、疲れきった男たちの間に、毒々しい悪夢の花を咲かせる女たち。十七歳のマヤが、関東小政のおせんのグループに仲間入りしたのも、たった一人の兄をボルネオで亡くし、外国兵に肌を奪われてからだ。焼ビルの地下には、ジープのお美乃、ふうてんお六、町子と、皆暗い過去を背負った女たちがたむろしていた。今日も闇市では、仲間の掟を破った夜の女が、激しいリンチをうけていた。彼女らの中には、よその女に縄張りを荒させない、ただで男と寝ないという掟が生きていた。一方関東小政の刺青をもつ、おせんは、進駐軍の兵隊を半殺しにした復員姿の新太郎を助けた。すさんだ生活をしていても、小政たちもやはり女だ。たくましい男を見て、彼女らの中に愛に、似た感情が湧いて来た。そんな時、町子が小笠原というなじみの客と、結婚を約束して代償なしに身体を与えていることがバレてしまった。怒り狂った小政、マヤらは、地下室に町子を宙吊りにすると、リンチを加えた。途中、新太郎にさえぎられたものの、すさまじいリンチは、マヤの身体に忘れていた女の生理をよみがえらせた。そして新太郎に強烈にひきつけられていった。一方新太郎は、進駐軍のペニシリンをもっていた。小政の口ききで新太郎は阿部と兄貴分の石井にそれを売り、莫大なお金を受けとった。祝い酒に酔った新太郎は、焼跡に絡がれた牛を地下室にひっぱって来ると久しぶりの牛肉にありつき乱痴気さわぎがつづいた。飲み食い、ひもじさから解放されたマヤは、新太郎を廃船につれこむと、愛撫を求めた。彼も激情にかられ、マヤを抱くと、「新しい生活へのスタートをきろうと約束した」しかし、かげでこれを聞いた小政は、マヤに激しいリンチを加えるのだった。けれど、希望に満ちたマヤの瞳は美しかった。一方、新太郎は小政に、ペニシリンがインチキだと密告され、石井らの一団とMP、警官に追われた。新太郎は必死に逃げたが、MPの弾丸が容赦なく新太郎の身体に食いこんでいった。何も知らないマヤは新太郎の約束の場所に急いでゆくのだった。

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映画レビュー

3.0清順だけに清純派

kossyさん
2019年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 タダで男と寝るという掟を破るとリンチに遭う仲間。生き抜くためには金が必要なのだ。身体を売って生計を立てる彼女たち5人はカラフルな服装で身を固め、映像もその原色を最大限に利用している。みんな進駐軍が憎く、しんちゃんを英雄視し、次第に好感を持ってしまう。というストーリー。

 敗戦直後の映像を新感覚で風俗側から描いたリアルさは素晴らしいけど、黒人神父をたぶらかしたりするシーンはついていけない。終盤の2人の展開も心理描写が急すぎておかしいような気もする。ま、肉欲だけならわかるんだけど・・・

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kossy

3.0終戦直後の女たち

2019年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

萌える

赤、緑、黄、紫とそれぞれが物思いにふける場面の色彩と映像が素晴らしく鈴木清順の演出と木村威夫の美術は今観ても斬新で古くならず。

男勝りで威勢の良い女どもが体一つで生き抜くために強く逞しく、女優陣も魅力的な演技で応戦。

酷いシーンも軽めな描写で悲観的にならず基本的に明るい雰囲気のまま話が進むので観やすかった。

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万年 東一

3.0ボルチオ・マヤ

2017年4月16日
Androidアプリから投稿

萌える

悲しい

今までに何度も映画化されてきたが、野川由美子の体当たり演技が素晴らしい。
日本映画ではもう二度と彼女のような肉欲的な輝きを放つ美人女優は、誕生して来ないのではないか。

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みつまる。

4.0性と生の根源を描く

Zukkoさん
2017年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

終戦直後をギリギリの状態で生き抜く男女の話。

戦争を生き延びて、再生を賭けた生と性とが、ほとばしるようにグロテスク美で描かれる。

今を緩く生きていると理解しがたいかもしれない。
生と性の極限が好きな人には、堪らないはず。

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Zukko
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