肉体の盛装

劇場公開日

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解説

新藤兼人の原作“偽われる盛装”を自ら脚色「海軍」の村山新治が監督した女性ドラマ。撮影は「赤いダイヤ」の坪井誠。

1964年製作/87分/日本
原題:The Gorgeous Geisha
配給:東映

ストーリー

京都宮川町静乃家の女将きくは、自分を愛する渡辺のために、芸者から足を洗い二人の娘とお茶屋を経営していた。渡辺との間に出来た二人の姉妹は、界隈でも美貌で知られ、姉の君蝶は一流芸者で、一家の柱となっていた。君蝶は、母とは正反対の性格で、全て金勘定が優先するドライ芸者。君蝶のためにお金を使った男は数知れなかった。君蝶の腹ちがいの弟秀雄は、渡辺の死と共に縁をきっていたが、社員に持ちにげされると、きくのもとに二十万の工面を申し入れて来た。人の好いきくは、この話を受け入れていたが君蝶はそんな母が腹だたしかった。市役所に通う妹の妙子や、芸者福弥の稼ぎでは、とても家が支えられず、君蝶が生活の重みを支えるはめとなっていたからだ。妙子は同じ職場の孝次と恋仲で、結婚話まで進んでいたが、孝次の養子先の母千代は、かつて芸者時代、きくと渡辺をとりあった腹いせから、祇園と宮川町では格式がちがうと毒づいた。こんな頃、福弥は喀血して寝込み、きくは、家を抵当に入れて秀雄に工面していたので、君蝶は益々金のために苦しんだ。そして君蝶は、千代の鼻をあかすため、千代の旦那伊勢浜を誘惑して二十万をせしめ、温習会のスポンサーになることを承知させた。遂に、福弥は息をひきとった。今は、金だけしか眼中にない君蝶は通夜にもでず、伊勢浜と会った。かつて、君蝶の恋人であった山下が、金の工面で君蝶を訪れたとき、唯君蝶は冷笑するだけだった。やがて温習会の当日、控室に入った君蝶を、山下が待っていた。顔面蒼白、庖丁を振りかざして半狂乱であった。驚いて表に走り出た君蝶を、山下の右腕が刺した。君蝶が快方へ向った頃妙子が孝次を連れ立って現われた。家を飛び出して東京へ行くという二人に、君蝶は幸せを見た。

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