なで肩の狐

劇場公開日:

解説

一度は足を洗ったものの、再びヤクザの世界に巻き込まれてしまう男の姿を描いたバイオレンス・ドラマ。監督は「チャカ LONELY HITMAN」の渡辺武。花村萬月の同名原作を、本篇デビューとなる『つげ義春ワールド/ある無名作家』の吉川次郎が脚色。撮影を「友情 Friendship」の安藤庄平が担当している。主演は「不夜城」の椎名桔平。16ミリからのブローアップ。

1999年製作/101分/R15+/日本
配給:エクセレントフィルム
劇場公開日:1999年4月1日

ストーリー

かつて・なで肩の狐・と渾名され、ヤクザの世界で一目置かれていた木常は、今は足を洗い幼なじみの玲子の経営する小さなスナック・bo-deep・で働いていた。そんなある日、彼の前に昔の仲間・徳光が現れた。徳光はあるものを預かって欲しいと木常に頼むが、厄介事は沢山だと木常は断ってしまう。その夜、組の幹部に出世していた昔の相棒・笹山(通称狸)が差し向けた谷口というチンピラが、徳光を追って木常の元を訪れた。どうやら徳光は、組織の金を横領し逃亡しているらしい。谷口を撃退した木常は、笹山たちがたむろする喫茶店に出向き徳光との関係を否定するが、そのくせ昔から山気ばかりの徳光のことが心配になってくる。徳光の行方を探すうち、徳光の女・エリカという少女を背負い込むハメになる木常。ところが、木常に代わってエリカを匿ってくれた玲子が、笹山の手下・大河内らによって誘拐されてしまった。翌日、玲子を取り戻す為に銃を手に入れた木常の元に、徳光から連絡が入った。徳光は、彼の作ったシャブの取引ルートを捨て、南米の組織と組もうと画策していた笹山と刺し違えるつもりだと言った。そして、組織から奪った2億円を木常に渡すと、その半分を木常に残りの半分をエリカと実家の母親に渡して欲しいと頼むのであった。笹山の事務所へ乗り込んでいく木常と徳光。木常は玲子と助け出すことに成功するが、徳光は大河内に撃たれ海に転落してしまう。事務所を逃げ出した木常は、玲子とエリカと玲子の娘・はるかを連れて徳光の実家へと車を走らせた。ところが、海岸に玲子たちを残しひとりで徳光の実家へ向かった木常を待っていたのは、死んだ筈の徳光であった。彼は、笹山失脚を狙った大河内と組んで2億円横領を企てていたのだ。徳光の計画を知った木常は、彼と銃撃戦を展開。怪我を負い絶体絶命のピンチを迎えるが、大河内たちの計画を知り駆けつけた笹山の放った銃弾が木常を救った。だが、笹山も大河内と闘った時に負った傷が致命傷となり落命。ひとり生き残った木常は、玲子たちがいる海岸の近くに金と車を置くと、そのまま姿を消すのであった。

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