NIGHT HEAD
劇場公開日:1994年11月3日
解説
超能力者である兄弟がたどる数奇な運命を描くサイキック・ドラマ。フジテレビで放映された同名のTVシリーズが、好評を得て新たにオリジナルの劇場版として映画化されたもの。原作・監督はTV版と同じく、「バトルヒーター」の飯田譲治。脚本は飯田と笠井健夫の共同、撮影は榎田洋美が担当。主演の2人もTVと同じ豊川悦司と武田真治が務めている。
1994年製作/107分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1994年11月3日
ストーリー
サイコキネシスの力を持つ兄・霧原直人と、リーディングと予知能力のある弟・直也の兄弟は、その能力ゆえ人なみの生活を放棄せざるを得ず、青年期までを「研究所」で隔離されて過ごしてきた。現実社会に戻って来た直人と直也はある日、何者かに追われている男が彼らに何かを訴える残像に遭遇する。その行方をたどっていった2人は、早紀枝という自閉症気味の高校生に出会った。彼女も2人と同じように能力者だった。折しも彼女と彼女をいじめていた5人の女子高生がプールに集団入水自殺を起こす事件が起こり、早紀枝だけが助かった。自分の感情が他人に感染するという″感染能力″を持つ早紀枝は、女子高生たちは自分が殺したのだと罪悪感にかられており、そんな彼女を直人と直也は救おうとするが、その度に三雲玄吾と名乗る男が現れて兄弟の行動を邪魔した。三雲の背後にいる者こそ、兄弟たちを″未知の不確定要素″と位置づける強力な予知能力者・奥原晶子だった。三雲との壮絶な戦いの末、直人は再起不能となり、早紀枝は奥原の手に渡ってしまう。しかも奥原らは早紀枝の妹・知美を殺して早紀枝にショックを与え、能力を最大限に覚醒させてしまった。直也の新しく目覚めた能力により知美は生き返り、弟を守るために再起した直人のより強力な力によって三雲は倒されるた。そのころ奥原は直人と直也がこれからの歴史に必要不可欠な″確定要素″であることを悟り、静かに息をひきとった。早紀枝は能力を失い、それと同時に直人と直也の記憶も失った。2人の行く手には大きな″変革の時″が待ち受けている……。