ドキュメンタリーごっこ
劇場公開日:2000年7月15日
解説
35年前、中学生だったキャメラマン・内藤雅行が仲間と養護学級の生徒たちを撮影した未完成のドキュメンタリー・フィルムを再編集した私的記録映画。構成は「えんとこ」の伊勢真一。撮影は『ネパールの森林を守る』の内藤雅行。8ミリ及び一部16ミリによる撮影。ビデオプロジェクターによる上映。
2000年製作/64分/日本
配給:壱Oプロ
劇場公開日:2000年7月15日
ストーリー
ドキュメンタリー作家・伊勢真一の友人でキャメラマンの内藤雅行が、中学生時代に仲間と見様見真似で撮った未完成のドキュメンタリー・フィルム。それは、“くすのき学級”と呼ばれる養護学級の生徒たちの姿を足かけ2年に渡って記録したもので、伊勢監督の父で記録映画の編集者だった伊勢長之助に纏めてもらおうと預けてあったものだった。教室に足繁く通い生徒たちと親交を深めたり、先生にインタビューしたり、夏の臨海学校に参加したり、時にはヤラセもしたけれど、そこには中学生が障害のある子供たちに向ける眼差しが確かに感じられた。しかしある日、彼らは子供たちから向けられた冷たい視線に怯え、内藤たちは映画製作を断念してしまう。その目は、「(私たちのことを)わかったような顔をするなよ、聞いたようなことを言うなよ」と言っているようだった。それから35年が経った今、伊勢監督はそのフィルムを構成・編集し、作品として蘇らせる。