東京湾炎上

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解説

東京湾内で20万トン級のタンカーを占領した6人のシー・ジャッカーたちと乗組員、最悪の事態を避けようとする日本政府との攻防を描く。原作は田中光二の「爆発の臨界」。脚本は「沖田総司」の大野靖子と「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄、監督は「紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る」の石田勝心、撮影は「ノストラダムスの大予言」の西垣六郎がそれぞれ担当。

1975年製作/100分/日本
配給:東宝

ストーリー

20万トン級タンカー「アラビアン・ライト」は、いま航海を終えようとしていた。突然、遭難信号が打ち上げられ、六人の遭難者を発見した。早速、乗組員は六人を救助したが、彼らはシー・ジャッカーだったのだ。乗組員に銃をつきつけ、磁気爆雷をセットした彼らは、船を東京湾の奥深く突入させ停止させた。そして日本政府に対して苛酷な要求を突きつけた。「鹿児島県喜山CTS及びコンビナートを破壊せよ。そして、その模様をテレビで実況中継せよ」というのだ。そして、要求不履行の場合はアラビアン・ライトを爆破する、とつけ加えた。彼らは資源公正分配推進組織(POFFDOR)と名乗った。喜山CTSは日本の石油の12%の貯油能力があり、これを失うことは国家にとって大打撃である。しかし、喜山の爆破を拒否してアラビアン・ライトが爆破された場合は、東京湾に10万トンの原油が流れ込み、気化した原油で関東一円がすっぽりと包まれるのだ。そうなるとマッチ一本で蓮鎖的な爆発が起こり、関東一円は火の海になってしまうのだ。アラビアン・ライトの船内は緊張による極限状態を超えようとしており、ゲリラに飛びかかっていった片岡機関士と寺田司厨長が無惨に射殺された。石油技師の館次郎がゲリラの銃を奪ったものの、爆雷のスイッチを握られている以上、無駄な抵抗だった。日本政府の対策本部長からの返事が届いた。「日本政府は喜山CTSを爆破し、全世界にテレビ中継する」と。その頃、新聞記者の岩動達也は、対策本部の動きに疑惑を感じていた。対策本部に、特撮映画の関係者、テレビのディレクターが呼び集められているのだ。だが秘かに調査中の岩動は何者かに拉致され、とある部屋に閉じ込められた。夜になった。航空自衛隊のF104戦闘機が喜山爆破のために飛び発った。実況中継が開始された。ゲリラたちは勿論、日本中が息をのんでテレビを見ていた。しかし、この中継は対策本部が考えた巧妙なトリックで、コンビナート爆破の特撮映画だったのである。突然、喜山に雨が降り始めた。テレビ局の調整室でフィルムの切り換えが一瞬遅れた。ゲリラのリーダーの顔色が変わり、爆破装置のスイッチを入れ、対策本部に電話を入れた。「面白い見世物をありがとう。一時間後にタンカーは爆発する」と冷たく言った。リーダーが乗組員を下船させようとした時、リーダーに不満を抱いている仲間の一人が発砲したことが発火点となり、ゲリラ、乗組員との間に死闘が開始、ゲリラ全員と宗方船長以下数名の乗組員が死亡した。そして、秘かに上船して来たダイバー隊と、館次郎の活躍で最悪の事態は免がれ、シー・ジャック事件も終幕となったのだった……。

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映画レビュー

3.0特撮で欺け!マンモスタンカー危機一発!!

2021年3月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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しゅうへい

3.5肝心の大爆発シーンは、流石の出来映え 爆発の中野昭慶が渾身を込めた、爆発シーンの集大成で大いに見応えがある

あき240さん
2020年10月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

東宝のパニック映画の系譜をまとめるとこうなる

日本沈没 1973年
ノストラダムスの大予言 1974年
東京湾炎上 1975年
地震列島 1980年
首都消失 1987年

毎年のように製作されていた東宝の戦争映画シリーズは1972年の海軍特別年少兵で終わった
しかし特撮部隊が活躍できる作品は、実質的には1969年の日本海大海戦で終わっていたのかも知れない
1970年軍閥、1971年沖縄決戦、1972年海軍特別年少兵では、特撮部隊は必要とされなかったのだ
過去作品の戦闘シーンを使い回してことが足りていたし、特撮技術も進歩はなく、取り直してみたところで過去作品の映像と変わり映えしない結果になるのは明白だった

東宝の特撮部隊は、戦争映画と怪獣映画の大きくわけて二つの路線があったのだが、その一方が無くなってしまったわけだ
怪獣映画もブームは過ぎ去った
それでもなんとか怪獣映画は1974年のゴジラ対メカゴジラまで持ちこたえた

動員数もどんどん低下し、製作予算もどんどん低下する一方
特撮に冬の時代が訪れたと言ってよい

そこに救世主が現れた
折からのパニック映画の到来だ
1972年のポセイドン・アドベンチャーが切拓いた新ジャンルで、その後何作も作られてどれも良くお客がはいった

これなら特撮が大活躍できる
特に東宝特撮が得意とする大破壊や大爆発が目玉になるのだから
では洋画の二番煎じでない日本独自のパニック映画とは何か?それが必要だ

そこに日本沈没という空前絶後のウルトラ級のベストセラーが現れたのだから、これ以上のチャンスはない!
円谷英二の亡き後をついだ中野特技監督は、潤沢な予算も得て、1973年の日本沈没の映画化において大いに腕を振るった
東宝特撮此処に在り!東宝特撮は健在なり!
それを世界に示してくれたのだ

その翌年の1974年には、今度はノストラダムスの大予言というこれまた大ベストセラーがでた
これもまた日本独自のコンテンツでありながら、輸出まで期待できる
これも特撮部隊は大いに活躍して興行成績も良かった
近年鑑賞が大変困難なのが残念

では、その後は?

これが続かない
本作はそんな中で製作された作品だ

東京湾一面が炎上し、首都圏2000万人に危機が迫る!
確かに恐ろしいパニックだ
しかし小粒感は免れない
それは海外でも同じで、パニック映画の弱点は、パニックのネタがすぐにネタ切れになってしまうことなのだ

1976年のパニックインスタジアム、1977年のブラックサンデーは奇しくも同じくテロリストにパニックの原因を求めている

だから、本作の原作選定は間違ってはいない
ブラックサンデーなどは巨大な飛行船に題材を求めたのは、本作撮影の巨大タンカーが与えた影響かも知れない

しかし映画化する能力に不足があったのだ
脚本が圧倒的に良くない
もっともっと面白く出来たはず
翻案のレベルが低過ぎる
テロリストの主義主張など、そんなものはどうでも良い
ヒッチコックの言うマクガフィンなのだから
そして主人公の彼女と主題歌も意味不明
これらを全カットして90分に編集した方がずっと良くなっていただろう

それでも特撮でテロリストを騙そうとする根幹が面白いので何とか最後まで楽しめる

対策本部に千代田映像の営業車で乗り付ける、若林特技監督のシーンが楽しい!
役者が中野昭慶特技監督そっくり!服装まで同じ!
特典映像の特撮の撮影中に中野特技監督が着ていた服装そのもの

テロリストに観せる本番放送シーンでも、対策本部長から、さすが特撮の若林監督ですなあ!と誉められて頭を掻くシーンも愉快!

実際、特典映像での中野昭慶のインタビューによると本人に出演要請があってその気にもなっていたが、特撮のほうが忙しくてとてもそれどころでなくなったという
千代田映像は、実際の東京映像のもじり

高層ホテルの一室に軟禁されている映画関係者の一人が「俺が撮った地球1999年の映像だ!」
と話すシーン
あれはノストラダムスの大予言の舛田利雄監督のつもりだろう
そう思うとなんとなく似ていてこれも愉快

肝心の大爆発シーンは、流石の出来映え
爆発の中野昭慶が渾身を込めた、爆発シーンの集大成で大いに見応えがある
怪獣映画や、ウルトラシリーズで石油コンビナートが大爆発炎上するシーンは数多いが、これを上回る迫力がありかつリアルな特撮の映像はない
その後何度も他作品で流用されるのも当然だろう

現代なら爆発エフェクトのCGで、同様のものは幾らでも作ることができるだろう
しかし本作の爆発シーンのような熱を感じられるものではない
どこか嘘ぽさがある
見た目の映像クォリティはあがっていても、その迫真性が画面にないのだ
クリストファー・ノーラン監督がこだわっているのはそこなのだと思う

本作はやはり失敗作と言わざるを得ない
ただ特撮部隊は頑張ったことは評価すべきだ

しかし1977年スターウォーズが公開される2年前
日本の特撮にはそれに対抗する特撮技術も、備えも体制もなにも無いまま黒船を迎えたことがハッキリと分かる

ガラパゴスの進化の行き止まりにいたのだ

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あき240

3.0今だったら色んな意味で炎上

近大さん
2018年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

興奮

『日本沈没』から続く、東宝特撮パニック映画の一作。
前々から見たいと気になってた本作。
やっと機会あって初鑑賞したのだけれど…

原油を満載した超大型タンカーがアフリカ諸国のテロリスト一味にシージャック。
鹿児島にあるコンビナートの爆破とTV中継を要求。
拒否すれば、タンカーを爆破させて東京湾を炎上させる…。

パニック映画と言うより、アクション映画。
話も面白味ある。

政府が取った秘策。それは…
鹿児島のコンビナートの爆破を特撮で撮り、それを本物の中継としてテロリストを欺く…というもの。
本物の映像として見せなければならない重要シーンなので、特撮はかなりのハイレベル。
爆破や精巧さは、迫真で見応えあり。

本編は、タンカー乗組員たちと政府とテロリスト一味の駆け引き。
息詰まるハラハラ、ドキドキ、スリリング!と言いたい所だが…
所々サスペンスが盛り上がった部分もあったが、全体通してみると、今一つ…。
サスペンスもアクションもちと緩い。
藤岡弘、が改造人間でなくともアクション・ヒーローとして戦うのかと思ったら、それほどでもなく…。
他の乗組員たちも果敢にテロリストに立ち向かってるように見えて、運が良かっただけ。
テロリストたちも威圧感に欠け、それに拍車をかけるのが、都合よく喋れる片言の日本語。
一応日本人という設定だが、水谷豊が黒塗りメイクでテロリストの一味という設定も無理がある。
テロリストたちの動機も(英語で)力説するも、全員が黒人で今だったら人種問題で叩かれそう。
政府の対応や偽爆破のからくりのバレ方も何だかお間抜け…。
テロリストたちもお決まりのように仲間割れ。
主人公たちも政府もテロリストたちも、生温い…。
それから、藤岡弘、演じる主人公と恋人のシーンは全カットしても良かった。
それ以上にカットして欲しかったのは、OPの歌謡曲…。

ハリウッドだったら…と、つい思ってしまった。
やはり昔も今も、日本ではこの手のパニック・アクションは不得意なのか…?
否!
同時期に『新幹線大爆破』という邦画史上屈指の傑作パニック・アクションがあり、出来ない事はない。
ただ、力量の問題。

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近大

3.0テログループをだます

2017年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

単純

東京湾に入る巨大タンカーが環境テログループにシージャックされる。
テロリストの要求は石油備蓄基地の爆破で、できなければタンカーを爆破、東京を壊滅されるというもの。
もし実行されれば、という特撮映像が多く、おまけに犯人をだます材料にも使われる。
主役の藤岡弘は活躍しない。

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いやよセブン
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