団鬼六 少女縛り絵図

劇場公開日:

解説

大学で浮世絵を研究している男が、怪奇残酷絵の異様な世界に魅せられ、倒錯の世界に落ちていくまでを描く。団鬼六の原作の映画化で、脚本は「その後の仁義なき戦い」の神波史男、監督は「MR.ジレンマン 色情狂い」の小沼勝、撮影は「スケバンマフィア 肉刑」の森勝がそれぞれ担当。

1980年製作/71分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1980年3月1日

ストーリー

大学で浮世絵を研究している啓助は、ある雨の降る午後、講議を終えて帰宅する道で、びしょ濡れの少女、美晴が踏切の遮断器をくぐり抜けようとして、電車に轢かれそうになるところを危機一発で助けた。啓助の妻、愛子は息子、義彦の教育に夢中で、さらに、兄の田崎が選挙に当選して家の対面ばかりを気にしていた。そんなことから、啓助はいきつけのSMバー「ろまん」へ美晴を連れていった。マスターの平野と店の女、輝子は美晴のウブな姿に嗜虐的な気持になり、彼女の飲み物に睡眠薬を入れた。平野はすっかり寝込んだ美晴と啓助をSM愛好家達が利用しているアパートへ連れていった。平野は一度、本物を縛ってみたら」と言って立ち去った。しかし、美晴の抵抗に啓助は何も出来ずに部屋を出た。それからというもの、啓助は大学でも家でも、うつろな状態だった。そして「ろまん」に行くと、店の奥から平野と輝子のSMプレイの妖しげな声が洩れてくる。カーテンごしに中を覗くと、緊縛され、平野に鞭打たれ、歓喜する輝子の姿があった。二人のプレイに度胆を抜かれた啓助は、いたたまれず、この前のアパートへ行った。以外にも美晴はまだその部屋にいて、啓助は猛烈に抵抗する彼女を縛り上げ、少女を調教する喜びを味わった。その成果は除々に現われ、今では啓助のいいなりになることに、快感すら感じるまでになった。ある日、啓助と緊縛された裸の上にコートを羽織った美晴が公園を散歩しているところを義彦に見られてしまった。美晴のことを調べた啓助の家では、家族会議が開かれ、田崎はこのことが公けになれば、自分の政治生命にもかかわると、美晴に小切手を渡して二人を別れさせた。口惜しさに泣く美晴は平野と輝子に小切手を渡して復讐を頼む。平野と輝子は愛子を誘拐すると、SM道具で責めたてた。罵言を吐きながらも、股間を濡らす愛子。数日後、動物園ではしゃぐ、啓助と美晴の姿があった。

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