「太陽への脱出」を配信している動画配信サービス(VOD)
「太陽への脱出」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!

自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「太陽への脱出」を楽しむ方法をまとめて紹介します!
「太陽への脱出」の配信サービス一覧
配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
---|---|---|---|
| レンタル | サイトにてご確認下さい | 今すぐ見る |
「太陽への脱出」の配信サービス詳細
おすすめポイント
Prime Videoで幅広い種類の映画、TV番組、ライブTV、スポーツを今すぐ視聴。いつでも、どのデバイスでも、高品質なコンテンツをストリーミング再生。
配信形態
見放題 / レンタル / 購入
無料期間
30日間
月額料金
月額プラン600円(税込)/年間プラン5,900円(税込)※広告フリー月額390円
ダウンロード可否
可能
複数端末同時視聴
可能
※会員特典対象動画を同時に3本までストリーミング再生可能/同じ動画は一度に2台までの端末でストリーミング再生可能
特典
(ポイント付与等)
Prime会員となり、無料のお急ぎ便で購入したり、100万曲以上の音楽が揃っているPrime Musicへのアクセス、容量無制限のAmazon Photosも利用できる
支払い方法
クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners)、携帯決済(docomo/au/SoftBank)、あと払い (ペイディ)、PayPay(ペイペイ)、Amazonギフトカード、パートナーポイントプログラム(JCBのOki Dokiポイント)
映画作品数
20,300本以上
ドラマ作品数
3,200本以上
アニメ作品数
1,200本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介

解説
「何か面白いことないか」の山田信夫と「波止場の賭博師」の山崎巌が共同で脚本を執筆、「花と竜(1962)」の舛田利雄が監督したアクションもの。撮影は「泥だらけの純情(1963)」の山崎善弘。
あらすじ
社会部記者佐伯は、動乱の東南アジアに日本製武器が流れているという黒い噂を調査するため、現地バンコックへとんだ。そこでまず、一年前に失踪したという貝塚製作所の社員杉浦と速水の行方をつきとめ、思いもよらぬ武器密輸の舞台裏を聞くことが出来た。貝塚は秘かに武器を作ってバンコック駐在の速水、杉浦の手を経て南北ベトナムに捌いていたが、当局の追及が迫って地下に潜り、発覚を恐れて二人を祖国から抹殺、帰国出来ないよう暗殺者に監視させているというのだ。速水は相変らず拳銃を身につけて危険な“死の商人”を続けていたが、杉浦は絶望からひどいアル中になっていた。その夜、佐伯の説得によって杉浦は帰国を決心するが、速水は黙って去った。速水の激しい孤独感を慰めてくれるのは、現地妻愛蓮のひたむきな愛情だった。翌日、杉浦は速水が危惧したとおり暗殺者に殺された。その無残な死体を見た瞬間から、速水は日本へ帰って武器製造を止めてやると決心した。彼の決心を感付いていち早く殺し屋が現われたが、愛蓮の死を賭けた働きに助けられ、速水はジェット機に乗込んだ。羽田に着いた速水は、武器製造の中止を要請するつもりで貝塚のホテルへ向った。だが、銀座の雑踏で、突然一人の男が速水の胸を刺した。その夜遅く、貝塚製作所の退避ブザーを押し、ダイナマイトを仕掛けはじめたのは、胸の傷口をおさえた速水だった。駆けつけた暗殺団が射ちまくったが、速水はマシンガンで応戦しながらマイトを仕掛けつづけた。蜂の巣になった速水は最後の力をふりしぼってスイッチを押した。一瞬、閃光と轟音が炸裂し工場は木ッ葉微塵に吹っ飛んだ。
レビュー

あき240さん
投稿日:2020-08-30
タイトルの意味は、死の商人となり、太陽をまともに見れなくなった男
だから彼はサングラスをいつも掛けます
その彼がその境遇から脱出しようとする映画であると言う意味です
ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」は1960年、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」は1962年
この頃は太陽が人気のパワーワードであったようです
この後、太陽は1968年の「黒部の太陽」、1972年の「太陽にほえろ」につながっていくわけです
内容は、日本で生産された武器が東南アジアで流通している疑惑を巡る社会派的なお話
石原裕次郎はバンコクに駐在する死の商人役です
偽装の身分なのかバンコクで高級ナイトクラブを経営もしています
しかしその為に良心を売り、闇の存在になったことを密かに後悔しています
二谷英明は新聞記者で、バンコクで真相に近づいて主人公を日本に連れて返り、全てを明るみにしようとする
大筋はまあこんなお話です
脚本が山田信夫にしては、ハッキリいって適当で無理やりな筋立てです
ヒロインには、北原三枝も、浅丘ルリ子も、出ません
南田洋子は出ますが、殺される仲間の妻役で出番は少しだけです
ではヒロインは誰かというと岩崎加根子という人
役は、主人公のお屋敷のタイ人の薄幸のメイド役です
極めて細い体つき、少し長く尖ったあご
タイ人ぽい色黒の地味な化粧で登場ますが、なかなかに美形、なんとか守ってあげたい、幸せにしてあげたいと男に思わせる女性です
このヒロインとのロマンスがあり、バンコクの寺院で二人だけの結婚式を挙げたりするシーンも長く続くのですが、なんともメインのお話に合わせて暗くセンチメンタルすぎます
冒頭と終盤のみ日本で、大部分はバンコクロケです
1963年のバンコクです
バンコクロケの映画と言えば、1974年のエマニュエル夫人が真っ先に思いだされます
それより10年以上早い現地ロケです
主人公のお屋敷の区画はエマニュエル夫人に出てきたフランス人達の住宅街とそっくりです
プールやテニスコートをみると、もしかしたら同じかも知れません
市内の様子は車が少ないのをのぞけば、エマニュエル夫人とそう変わりません
というか外国人がタイらしい風景だと撮したい場所をどちらの作品も撮影しているからでしょう
日本だって、浅草寺、三ノ輪の商店街、アメ横を撮れば1960年代も70年代も現代であっても大して変わりないのですから
バンコク中心部を流れる大きな川幅のチャマオプラヤー川からの寺院の尖塔の光景は今と変わらぬ姿です
ですが、あまりエキゾチックさを強調した撮影ではありません
でも主人公が経営しているナイトクラブはタニヤン街にある日本人むけラウンジの原形のようです
序盤に絡んでくるラオスから出稼ぎにきている商売女の設定はいまでもリアリティがあります
1963年の東南アジア
ベトナムはまだ内戦状態の時です
トンキン湾事件が起こり、米軍の北爆、大規模な派兵に至る本格的なベトナム戦争が始まるのは1964年のこと
本作で序盤に主人公が武器を売りつけているのは反政府ゲリラのベトコンです
場所はタイとラオスの国境沿い辺りでは無いでしょうか?
バンコクが東南アジアの中心なのは昔から同じです
ベトナム反戦運動は日本でも1965年から盛り上がっていったようです
こうした世界情勢を反映させている石原裕次郎の映画は珍しいと思います
そして最後には石原裕次郎が銃撃され壮絶な死を遂げます
これもまた大変珍しいと思います
1960年の日米安保闘争敗北の記憶が、新聞社の編集デスクに圧力がかかり記事が差し止めされるシーンに投影されています
所得倍増計画によって世の中は高度成長にのり活況を呈しています
来年は東京オリンピックです
しかし、その裏では日米安保により、日本は逆コースを歩んでいるのではないのか?
高度成長だって一皮むけばこんなことかも知れない
いや、そうに違いない!絶対そうだ!
そのような今の左翼的な思想の人々にも通じる、思い込みの目線です
だから国会の委員会の質疑シーンから始まるのです
主人公が銃撃されて死ぬのは、安保闘争に敗北した人々の自らの美化だったに違いありません
ラストシーンは彼が倒れた地面に転がるサングラスがアップになります
その黒いレンズにオレンジ色の日の出が写り込んでいくのです
主人公は死して太陽への脱出に成功したのです
これはなかなかよい絵でした
未亡人の南田洋子に遺品の大粒の黄色い宝石キャツアイを渡すと、ガラス工芸職人の彼女はその宝石と似た色目のガラスの花瓶をだしますこれもいい演出だとは思うのですが、バッサリカットしても問題無かったかも知れません
武器製造工場とガラス工芸工場の対比
平和的な産業で日本は生きて行くべきだとのメッセージなのだとしても
1963年の作品
海外渡航の自由化は1964年のこと
だからバンコクにはJALではなくパンナムを利用します
ANAが海外路線を持つのはこの何十年後の話です
パンナムは大変な協力ぶりで離陸中の機内で撮影までさせているカットがあり仰天しました
1ドル360円の時代です
凄い映画を撮ったものです
しかし、映画としては社会派としても、ラブロマンスとしても、娯楽アクションとしても、中途半端で残念です
大ファウルというべき作品です
だから彼はサングラスをいつも掛けます
その彼がその境遇から脱出しようとする映画であると言う意味です
ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」は1960年、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」は1962年
この頃は太陽が人気のパワーワードであったようです
この後、太陽は1968年の「黒部の太陽」、1972年の「太陽にほえろ」につながっていくわけです
内容は、日本で生産された武器が東南アジアで流通している疑惑を巡る社会派的なお話
石原裕次郎はバンコクに駐在する死の商人役です
偽装の身分なのかバンコクで高級ナイトクラブを経営もしています
しかしその為に良心を売り、闇の存在になったことを密かに後悔しています
二谷英明は新聞記者で、バンコクで真相に近づいて主人公を日本に連れて返り、全てを明るみにしようとする
大筋はまあこんなお話です
脚本が山田信夫にしては、ハッキリいって適当で無理やりな筋立てです
ヒロインには、北原三枝も、浅丘ルリ子も、出ません
南田洋子は出ますが、殺される仲間の妻役で出番は少しだけです
ではヒロインは誰かというと岩崎加根子という人
役は、主人公のお屋敷のタイ人の薄幸のメイド役です
極めて細い体つき、少し長く尖ったあご
タイ人ぽい色黒の地味な化粧で登場ますが、なかなかに美形、なんとか守ってあげたい、幸せにしてあげたいと男に思わせる女性です
このヒロインとのロマンスがあり、バンコクの寺院で二人だけの結婚式を挙げたりするシーンも長く続くのですが、なんともメインのお話に合わせて暗くセンチメンタルすぎます
冒頭と終盤のみ日本で、大部分はバンコクロケです
1963年のバンコクです
バンコクロケの映画と言えば、1974年のエマニュエル夫人が真っ先に思いだされます
それより10年以上早い現地ロケです
主人公のお屋敷の区画はエマニュエル夫人に出てきたフランス人達の住宅街とそっくりです
プールやテニスコートをみると、もしかしたら同じかも知れません
市内の様子は車が少ないのをのぞけば、エマニュエル夫人とそう変わりません
というか外国人がタイらしい風景だと撮したい場所をどちらの作品も撮影しているからでしょう
日本だって、浅草寺、三ノ輪の商店街、アメ横を撮れば1960年代も70年代も現代であっても大して変わりないのですから
バンコク中心部を流れる大きな川幅のチャマオプラヤー川からの寺院の尖塔の光景は今と変わらぬ姿です
ですが、あまりエキゾチックさを強調した撮影ではありません
でも主人公が経営しているナイトクラブはタニヤン街にある日本人むけラウンジの原形のようです
序盤に絡んでくるラオスから出稼ぎにきている商売女の設定はいまでもリアリティがあります
1963年の東南アジア
ベトナムはまだ内戦状態の時です
トンキン湾事件が起こり、米軍の北爆、大規模な派兵に至る本格的なベトナム戦争が始まるのは1964年のこと
本作で序盤に主人公が武器を売りつけているのは反政府ゲリラのベトコンです
場所はタイとラオスの国境沿い辺りでは無いでしょうか?
バンコクが東南アジアの中心なのは昔から同じです
ベトナム反戦運動は日本でも1965年から盛り上がっていったようです
こうした世界情勢を反映させている石原裕次郎の映画は珍しいと思います
そして最後には石原裕次郎が銃撃され壮絶な死を遂げます
これもまた大変珍しいと思います
1960年の日米安保闘争敗北の記憶が、新聞社の編集デスクに圧力がかかり記事が差し止めされるシーンに投影されています
所得倍増計画によって世の中は高度成長にのり活況を呈しています
来年は東京オリンピックです
しかし、その裏では日米安保により、日本は逆コースを歩んでいるのではないのか?
高度成長だって一皮むけばこんなことかも知れない
いや、そうに違いない!絶対そうだ!
そのような今の左翼的な思想の人々にも通じる、思い込みの目線です
だから国会の委員会の質疑シーンから始まるのです
主人公が銃撃されて死ぬのは、安保闘争に敗北した人々の自らの美化だったに違いありません
ラストシーンは彼が倒れた地面に転がるサングラスがアップになります
その黒いレンズにオレンジ色の日の出が写り込んでいくのです
主人公は死して太陽への脱出に成功したのです
これはなかなかよい絵でした
未亡人の南田洋子に遺品の大粒の黄色い宝石キャツアイを渡すと、ガラス工芸職人の彼女はその宝石と似た色目のガラスの花瓶をだしますこれもいい演出だとは思うのですが、バッサリカットしても問題無かったかも知れません
武器製造工場とガラス工芸工場の対比
平和的な産業で日本は生きて行くべきだとのメッセージなのだとしても
1963年の作品
海外渡航の自由化は1964年のこと
だからバンコクにはJALではなくパンナムを利用します
ANAが海外路線を持つのはこの何十年後の話です
パンナムは大変な協力ぶりで離陸中の機内で撮影までさせているカットがあり仰天しました
1ドル360円の時代です
凄い映画を撮ったものです
しかし、映画としては社会派としても、ラブロマンスとしても、娯楽アクションとしても、中途半端で残念です
大ファウルというべき作品です
鑑賞日:2020年8月30日 DVD/BDで鑑賞
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