大魔神逆襲

劇場公開日:

解説

「大魔神怒る」の吉田哲郎がシナリオを執筆、「陸軍中野学校 雲一号指令」の森一生が監督した“大魔神”シリーズ第三作目。撮影はコンビの今井ひろしと前作「大魔神怒る」の森田富士郎で、特技監督にも前作同様黒田義之があたっている。

1966年製作/87分/日本
原題または英題:Majin Strikes Again
配給:大映
劇場公開日:1966年12月10日

ストーリー

荒川飛騨守の命令で地獄谷での武器作りに狩り出された瓜生の村人たちは、隙あらば逃げ出そうとしていたが、木樵りの三平は捕えられて殺された。救出しようにも、崇りを恐れられている魔神の山を越えねばならず、しかも飛騨守の軍勢が警護を固めている。そんな時、四人の少年、金太鶴吉、大作、杉松は地獄谷に向った。魔神の山の崇りを説く老婆をふり切り、地崩れを切り抜けて四人が頂上に着いた時、そこには、意外に優しい顔立ちの武神像があった。そして、その上の空には、神のお使い番といわれる大鷹が舞っていた。だが、地獄谷に向った四人は飛騨守の兵に追われて激流を下ったが、まず、金太が流れに呑まれ、杉松、大作も奥山の深い雪の中で気を失った。少年たちを追う兵たちは、しかし、突然現われた大鷹に喉を食い破られ、鶴吉は助かったが、大鷹もまた、瀕死の兵の一弾に、雪を紅く染めて死んだ。その鷹を葬った鶴吉は、魔神の崇りに触れたと思い、断崖から身を躍らせた。その頃、村人たちが少年の身を案じて山の頂上に来た時、武神像の額から血が滴たるのを見た。そして、武神像は一瞬の間に、魔神の形相に変ると、地響きと共に地獄谷に歩き出した。その途中、不思議なことが起った。魔神の身体から出た金色の光が、凍死寸前の少年たちと、死んだ大鷹を甦らせたのである。一方、武器製造を終えて近隣諸国を侵略しようとした飛騨守は、用の済んだ村の男たちを処刑しようとした。だが、大魔神が雪を割って現われ、軍勢を踏み潰し、飛騨守もまた魔神の宝刀に串刺しにされてしまった……。やがて、魔神は、美しい雪の花模様に変わると、風と共に空に飛び散っていく。そして、その空高く、神のお使い番の大鷹が悠々と舞っていた。

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(C)KADOKAWA1966

映画レビュー

3.0雪バージョンの大魔神

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

大魔神三部作が1966年の間に数か月ごとに公開されたのは有名な話。今だったら有り得ないことだが、おそらく当時は労働のコンプライアンスも甘かっただろうし、このクオリティで良かったから可能だったと思う。 戦国時代の瓜生(うりゅう)の里という場所が舞台。小さい人がわんさかいて賑やかな田舎だ。 本編約88分を22分毎に四分割してみる。 一、強制労働の描写。少年たちが地獄谷に向かう。 二、少年たちが山を越える大冒険。強制労働者の公開処刑。 三、少年たちの旅は困難であった。雪山の中、大魔神が動き出す。 四、諸々の脆い建物を大魔神が破壊しながら悪い奴らを倒して完。 少年たちに焦点を当てている。若い女性の清い涙もなく恋愛要素もない。 大魔神は季節も場所も男女も関係なく悪を成敗してくれることがわかった。

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Don-chan

5.0少年終末旅行♥だ

2023年7月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
When I am 75♥️

3.5【自然を司る大魔神、悪逆非道なる村人を酷使する飛騨守を刃で成敗。成敗シーンはスカッとします。”シン大魔神”を庵野監督、製作してくれないかなあ。ヒットすると思うんですけど、どうでしょう。】

2023年4月20日
PCから投稿

悲しい

興奮

幸せ

■荒川飛騨守の命令で地獄谷での武器作りに狩りだされた瓜生の村人たちは、隙あらば逃げだしたいところだが、祟りを恐れられている魔神の山を越えねばならず、しかも飛騨守の軍勢が警護を固めている。そんななか、4人の少年は村人を救出すべく魔神の山を越え地獄谷に向かう。 ◆感想 ・今から50年以上前とは思えない、美しい自然描写と特撮の組み合わせが巧い。 ・今作では村人を救出すべく魔人の山を命懸けで超え、神に祈る子供達がメインである。 ー 雪の中で遭難しかけた子供達の願い。- ■面白くって、3作を一気に観てしまったシリーズである。  ●大魔神あるある   1.前半は埴輪みたいな穏やかな表情で、民が酷い目に会っていてもナカナカ出現しない。早く出て来てよ!、と思いながら見ているのだが、焦らし方が特撮映画あるあるである。   2.女性の涙や、子供の祈りに弱い。で、よーやく大魔神になるのである。     大人の民が酷い目に会っているのに・・。   3.一番悪い奴を最後までドシンドシンと追いかけ、止めを刺す。    - ナント、本作では腰の剣を抜いて、飛騨守の胸に突き立てるのである。      大魔神は、悪者を刺すのがお好きなのである。   4.そして、全てが終わると散って行くのである。 <大魔神3部作シリーズは1966年に作られているそうである。一年にナント三本!。コスパ良しである。  ”シン大魔神”を庵野監督、製作してくれないかなあ・・。ヒットすると思うんですけど、どうでしょう。>

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NOBU

3.0アバター

2022年8月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前作までは、清らかな乙女の涙と祈りに動いた大魔神。今作はいたいけなこどものために動いた。そして、アバター的な鷹が、大魔神のレーダーとなる。 悪役が前作よりもいやらしい。刀で斬るならまだ武士っぽいが、硫黄の池に突き落とすとか、最低だよ。そんなんだから、最期も大魔神に直接手を下されるのだ。 こどもたちが、山に川に厳しいロケをがんばった。いかだの川下りは、マジで怖そうだった。一番小さい子は、嵐の大野くんにちょっと似てる。 BS日テレの放送を録画で。

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ぷにゃぷにゃ

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