大巨獣ガッパ

劇場公開日:

解説

渡辺明の原案を「放浪のうた」の山崎巌と「殺るかやられるか」の中西隆三がシナリオ化し、「日本仁侠伝 花の渡世人」の野口晴康が監督した怪獣特撮もの。撮影はコンビの上田宗男。

1967年製作/81分/日本
原題または英題:Gappa,the Triphibian Monster
配給:日活
劇場公開日:1967年4月22日

ストーリー

雑誌記者黒崎浩はカメラマンの小柳糸子と共に、船津社長の命を受けて南海諸島の探検に出かけた。二人には生物学助教授殿岡が同行したが、たまたま、ある火山島に上陸した三人は薄気味悪い洞窟を見つける。その奥には巨大な卵があって、島民の話ではガッパの卵だという。ガッパとは身長七〇メートル以上、ワニのような鱗のある太い胴体と四本の足、そして前足から尾にかけて大きな羽根のある爬虫類である。ちょうど卵が割れてガッパの子供が現われたが、思わぬ獲物に喜んだ黒崎はガッパの怒りを恐れる島民の反対を押し切って、日本へ連れて行くことにした。三人が日本へ帰った後、子供が連れ去られたことを知った親ガッパは怒りに荒れ狂って島の集落を踏み潰した。一方、東京へ着いた黒崎たちは子ガッパの能力テストをしているうちに、この怪物が現在地を遠くにいる仲間に伝える能力があることを知り、不安そうに顔を見合わせた。その頃、二匹の親ガッパは凄まじいスピードで東京に向っていた。そしてある日、ガッパはその巨体を相模湾から富士五湖に現わしたのである。このニュースで日本中が大騒ぎになり、対策本部がたてられ、自衛隊が出動したが、効果はなかった。ガッパは口から吐き出す熱光線でジェット機を落し、戦車を踏み潰して東京に向う。このままでは東京は全滅してしまうと頭をかかえた対策本部や黒崎たちは、島から来たサキ少年の「子ガッパを返せは親ガッパはおとなしく帰る」という言葉通り、子ガッパを羽田空港に放した。やがて現われた親ガッパは、嬉しそうに吼えまわり、親子3匹揃って南を目指して飛び去った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0山本陽子さんを偲んで

2024年2月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

山本陽子さん
2024年2月20日急性心不全のため熱海市内の病院にて81歳で他界
昔は今ほどマスコミがうるさくもなくネットもなかった良い時代でたびたび浮名を流したようだが生涯独身だった
山本陽子といえば『芸能人が集まる店』と言う番組でゲスト出演した彼女にMCのビートたけしはテンションが上がりまくり
酔っていたとはいえもう1人のMCの明石家さんまが目を離した隙に山本陽子が口をつけたグラスに間接キッスをして喜ぶ変態ぶり
そんなにお気に入りなら映画に出せば良かったのになぜか出さなかった
性被害で問題にならないのはたけしが人間性が高くマスコミ関係者からリスペクトされてるのかフライデーの件で文春とかもビビっているのかそれはわからない
それにしてもWikipediaの山本陽子の写真が若すぎてびっくり
可憐だ

監督は『夢は夜ひらく』の野口晴康
脚本は『青春喜劇 ハレンチ学園』の山崎巌と『野良猫ロック マシンアニマル』の中西隆三

2度目の鑑賞
だいぶ前にTSUTAYAでDVDを借りて以来
今では自宅で1番近いところだと仙台で一店舗扱っているのみで動画配信があるならそっちで鑑賞した方が良い

67年制作同年公開作品
怪獣ブームにのり日活が唯一制作した怪獣映画
日本の『ゴジラ(1954年)』に触発されてイギリスで61年に制作された『怪獣ゴルゴ』を下敷きにしている

粗筋
創業5周年を記念して南国をイメージしたリゾート事業としてテーマパーク「プレイメイトランド」建設計画を発表した出版社プレイメイト社の社長船津
プレイメイトランドで働いてもらう人材確保と観賞用動物を確保するため南太平洋諸島の一つオベリスク島に船でやってきた黒崎らプレイメイト社員と殿岡助教授ら東都大学生物学関係者
大東亜戦争の影響かオベリスク島の住人は日本語が話せることができ日本人が帰ってきたと黒崎らを大歓迎
島の洞窟にあった巨大な卵から孵化したばかりのガッパの子供を黒崎らは持ち帰る
日本で待っていた船津社長はガッパの子供を見るなり大喜び子供を連れされた父ガッパ母ガッパは大激怒
オベリスク島で大暴れ
怒りが収まらない夫婦は子供を返せとばかりに来日し熱海に現れる
日本でも暴れるガッパ夫婦
自衛隊の攻撃をモノともせず口から青い火を吐き撃ち落とす父ガッパ母ガッパ
小柳の提案を受け入れ船津社長の猛反対を拒否しガッパの子供を両親に返すことを決心した黒崎

嘴に鶏冠に背中には翼
あとは普通の二足歩行の怪獣
空を飛べるし海や湖にしばらく沈んでいることもできる
頭でっかちでデザイン的にはダサい

ソフビ人形としては幼少の頃から馴染みがあったが映画を観たのは大人になっただいぶあと

親子の再会はほろりとする
仲良く故郷に帰るガッパ
映画のテーマは親子愛?

それにしても社長が強欲
出版社がたった5周年の事業としてリゾート建設計画をぶち上げるとは正気の沙汰じゃない
計画を発表する姿も葉巻を吸う姿も感じ悪い
映画会社がプロ野球経営に乗り出すことを思えばまあ似たようなものか?
東映フライヤーズも大映スターズも松竹ロビンスもオーナーはおそらくこんな感じだったに違いない
クビを覚悟した主人公からは気狂い呼ばわりされる始末

鶴岡助教授の助手の1人として藤竜也がしれっと出演している
俳優として駆け出しの若手の頃だろう

配役
プレイメイト社の記者の黒崎浩に川地民夫
プレイメイト社のカメラマンの小柳糸子に山本陽子
島に同行したプレイメイト社の社員の林三郎に桂小かん
東都大学生物学助教授の殿岡大造に小高雄二
殿岡助教授助手の町田に和田浩治
殿岡助教授助手のジョージ・井上に藤竜也
殿岡助教授助手の相原に大谷木洋子
プレイメイト社の社長の船津に雪丘恵介
新聞記者の1人に杉江廣太郎
かもめ丸船長に山田禅二
オベリスク島の長老に加原武門
オベリスク島の少年のサキに町田政則
船津社長の幼い娘の鶴子に平塚ひろみ
対策会議の陸上自衛隊司令官に長尾敏之助
緊急対策会議の教授に神山勝
輸送機の機長に長弘

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野川新栄

4.0ラストのガッパ親子の再会シーンで笑ってしまったわ。ガッパ泣いてた。

Nさん
2022年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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N

1.0親子怪獣

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

2.0おとなしく『怪獣ゴルゴ』を見たほうがいい

2022年4月11日
iPhoneアプリから投稿

かの『怪獣ゴルゴ』の翻案なんだけど、もともと微妙な本家をそのままコピペしただけなので特に目新しさはない。原作の物語展開をあまりにも意識しているせいで登場人物が物語に奉仕するだけの機械人形のように思えた。肝心の物語も「人間は愚か」みたいな未加熱の問題意識を乱雑に投げつけてるだけなので、いやそれもう数十年前に『ゴジラ』がやったじゃん、とシラけてしまった。本作が怪獣映画の中でもかなり影が薄いのもなんとなくわかる気がする。『大巨獣ガッパ』って字面だけ見ればかなりいい線いってるだけ余計に惜しい。

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因果