「驚きの円谷作品」空の大怪獣ラドン ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)
驚きの円谷作品
4Kリマスター版を映画館で見ました。
最初に見たのは幼稚園か小学生低学年の頃。
白黒テレビで冬休みの子供番組の映画放送だったでしょうか。
50数年ぶり、カラーTVでも見たかな?それくらい昔の話。ゴジラ映画でも出てましたからそっちの印象の方がまだ強い位です。
それはともかく、私が生まれる何年も前にこれほどクオリティの高い怪獣映画を作っていたとは驚きです。シンゴジラとかシンウルトラマンとか裸足で逃げ出すレベル。当たり前ですがCGでは無い。
ミニチュアにしても全部本物ですからね。
自然現象物理現象を極力正確に再現したCG映像より模型でもリアルの方が細かい部分や迫力が違います。しかも模型の造形がテレビ版のウルトラマンなどとも比べ物にならない位細かい。流石映画。
飛行機もラドンもほぼピアノ線が殆ど見えない。
全く見事と言うしか無い。
炭鉱も本物の炭鉱を使ったロケ。街も懐かしい街並み。しかも後でミニチュアで再現して壊す(笑)。
超巨大なヤゴ(トンボの幼虫)も本物かと見まごう程。動きは少々アレですが、造形は変にリアルっぽいCGより本物に見えてしまう。
それにしてもこの時代から地球温暖化問題あったんですね…知りませんでした。
物語は前半は炭鉱の鉱夫が巨大なヤゴに襲われて撃退しようとする所からラドン(と言うか謎の超音速飛行物体、空飛ぶ円盤かも?って台詞があるのでそんな昔からあったのかと)が旅客機などを墜落させる所に切り替わり、ラドンの巣が炭鉱近くにありラドンは巨大ヤゴも食べていた。
ヤゴとラドンの間に唐突感はあるけど繋がった。
ラドンは衝撃波で佐世保、西海橋、博多と次々壊して最後は…
ゴジラの様に火炎やビームを吐くわけでも物凄い怪力があるわけでも無く単に凄く早く飛べるプテラノドンの仲間みたいなラドンは地味と言えば地味かも知れないが、自衛隊が通常兵器で辛うじて何とかなりそうなレベルの怪獣って所がミソだったのかも知れないですね。