組織暴力 兄弟盃

劇場公開日:

解説

岩佐義人の原作を「懲役三兄弟」の石松愛弘が脚色し「旅に出た極道」の佐藤純彌が監督した任侠アクション。撮影は「日本侠客伝 花と竜」の飯村雅彦。

1969年製作/93分/日本
原題:The Private Police
配給:東映
劇場公開日:1969年9月6日

ストーリー

戦後、荒廃した銀座。復員してきた木島は、GIの手から伸子という娘を救ったことで、特攻くずれの大場と知り合った。どうせ捨てた命と、二人は腕力にまかせて勢力を伸ばしついに、新旧やくざ、戸川組と桜田一家の争いを利用し、名門大門一家に、銀座での縄張りを認めさせるまでとなった。が、この争いで、戸川を殺した木島は組を去らねばならなかった。戦友津ヶ谷と組み再起を期した木島は、米兵の慰安婦となっている津ヶ谷の妻を救おうとして失敗、逮捕された。数年後、出所した木島は、銀座一の顔役となった大場と共に、ふたたび名を上げていったが、大場を妬む武上一家と対決し、重傷を負った。このため、大場、武上の対立は激化し、一触即発の情勢となり、右翼の大物加納の調停を受けねばならなかった。瞬時の平和。だがこの平和も、大場たちが、加納を黒幕とした八億円の不正融資を知ったため、加納の手先松木一家と大場たちの死闘が起り、終りを告げた。加納は、この事件を五千万円で揉み消すよう大場に迫り承知させた。木島はこれに反対。二人は別れを決意した。が、加納の凶弾から、身をもって木島をかばったのは大場だった。怒りをこめ、木島は、加納に銃口を向けた。

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