劇場公開日 2005年6月18日

砂の器のレビュー・感想・評価

全166件中、1~20件目を表示

3.0経費で遠出するのにワクワク感が隠せない丹波哲郎がいい

2024年7月15日
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鑑賞方法:VOD

時間ができたので、ちゃんと観たことがなかった名作を観てみました。

結構脚本には無理があるなあ。汽車の中から、シャツを紙吹雪のように捨てる女、それに偶然居合わせた記者、その記事を偶然読んだ若い刑事、とか。う〜ん。

丹波哲郎が演じた今西刑事が好感。遠出するのが好き、経費で行くとソワソワする、手柄たてたい、でも独り占めはしない、涙もろい。。。めちゃくちゃ人臭いキャラ。これをクールな二枚目イメージの丹波哲郎が演じたからこそ、そこにギャップが生まれ、好感のもてる登場人物が出来上がった。

しかし、凄い役者達が出ていたんだなあ。
丹波哲郎、加藤剛、渥美清、緒方拳、加藤嘉、島田陽子、森田健作、、、。亡くなった元駐在さんが緒方拳だった時にはその豪勢さに驚いた。

クライマックスシーンが秀逸。
加藤剛の演奏シーンに合わせ、幼い頃から現在に至るまでの描写が展開される。音楽の盛り上がりと場面がシンクロする。斬新だ。

※島田陽子美しい。
※渥美清が演じる映画館の支配人は、寅さんに見えて仕方がない(笑

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momokichi

4.0差別と偏見に晒されたハンセン病の苦しみと悲しみを殺人事件の捜査過程で情感豊かに描いた、日本映画の特筆すべき感動作

2025年9月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

泣ける

悲しい

斬新

1970年代の日本映画では、山田洋次の「幸せの黄色いハンカチ」(1977年)と並ぶ感動作として記録される野村芳太郎監督の代表作。初見は初公開から5年後の飯田橋佳作座において、同じ松本清張原作の「鬼畜」(1978年)と二本立てでした。名画座通いの印象としては、いつもより混雑していて、更に高齢の観客層が目立つのに、如何にこの名作が愛されていることかと思い知らされたことです。但し先に観た「鬼畜」の無慈悲な惨酷さに衝撃を受けてからの鑑賞だった為か、作品の完成度に感心しながらも情に訴える表現に浸れずに観終えてしまい、曖昧な批評になってしまいました。拙文を承知で再録してみます。

低迷していた日本映画に、久しぶりの感銘を与える作品が登場して評判になった。今回僕の見学した名画座でも、多くの人たちが来ていた。特に年代の高い人たちが多い。それでどうしてもこれは期待して観てしまうことになった。
結局、僕の期待以上のものは無かった。もっとドラマ的に優れたものだろうと思っていたからである。殺人事件の犯人を追跡する面白さを狙った題材ではないから、他のところで構成的な工夫を凝らすのかというと、またそうでもない。何といっても、犯人和賀の恋人高木理恵子が電車の窓から紙吹雪(実際は布)を散らすシーンが甘すぎる。それでも、ベテラン刑事今西演じる丹波哲郎のいい演技があって、事件捜査の過程はテンポ良く伝わってくる。
この映画の良さは、単なる殺人事件捜査の枠では計れないところにあるようだ。それは何か。この映画の命が、ラストの三つのシーンのカットバックにあることは明白である。犯人和賀英良がまだ秀雄少年だった頃の、ハンセン病の父本浦千代吉と一緒に放浪するシーンが、なんと今西刑事の捜査説明で描かれる。この表現法があって観客は、新たな作曲家人生を始めようとする本浦英良の新曲発表の大々的な演奏会に流れる、そのピアノコンチェルト『宿命』のテーマに想いを寄せることになる。そして逮捕状発布に至る流れと和賀作曲の叙情的クライマックスが重なる映画的帰結で閉める。ストレートに情感に訴える、ある意味とても邦画的な表現だった。日本人ならば感傷的に観てしまうように創作されていた。
脚本家の橋本忍は、その本浦親子の流浪の旅をイメージ化することを強調したそうだが、これによって、映画の感動は一つに醸成されている。その為、暗い過去を持つ和賀が更なる名声を得ようとして殺人を犯してしまった真意が、彼自身から語られることはない。『宿命』の音楽で想像するしかないのである。
却って小品ながら問題の多い「鬼畜」を、映画作品として論じられるような気がする。
1979年1月22日 飯田橋佳作座

46年振りに見直して、見逃していた脚本の細部の丁寧さに感心しながら最後の演奏会の映画的なモンタージュを体感すると、漸くこの映画の良さ、延々と続くクライマックスの執拗な放浪シーンに感情移入しながら観てしまいました。理と情で言えば、情に偏り過ぎているのではないかの不満は無く、今西刑事と父千代吉の面会場面の台詞、“そんな人、知らねえ!”に、この映画が言いたかったことが集約されていて感動してしまいました。山田洋次と共作の脚本でも、これは原作に惚れ込んで映画化を叶えた橋本忍の執念も感じられる力作と再評価します。撮影川又昂の美しい映像、作曲とピアノ演奏の菅野光亮の「ピアノと管弦楽のための組局 宿命」の情感豊かなメロディの美しさも素晴らしい。
役者では今西刑事を演じた丹波哲郎の安定感が作品の内容に合致して、特に最後の逮捕状に至る説明シーンの冷静さと人情味が絡むところは魅せます。ハンセン病の千代吉を演じた加藤嘉は、この俳優以外想像できない程の成りきりの巧さ。善人を絵に描いたような三木健一の緒形拳もいい。監督に売り込んだ千代吉役を受けても、また違った千代吉像を見事に演じたと思います。(このキャスティングの不満が「鬼畜」で解消されていたなら良いのですが)主要登場人物で唯一の不満は、吉村刑事を演じた森田健作でした。特に前半部分では初見の時に大いに失望してしまい、作品全体に影響していると思いました。今回は、目を瞑りました。この役は三森署のジープを運転して今西刑事を案内した巡査役の加藤健一が適役だったでしょう。

ハンセン病の映画では、戦前の1940年に公開されキネマ旬報ベストワンになった豊田四郎の「小島の春」があります。偏見と差別にあうハンセン病患者に寄り添う教育映画的商業作品でした。戦前日本の良心を代表する映画として記憶に残っています。国立ライ療養所に勤める女医小川正子の体験記を夏川静江主演で映画化したヒューマニズム映画。「二十四の瞳」で大石先生の母役で戦後も活躍した女優さんです。

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Gustav

5.0泣かずに観られる術がない。昔も今も。

2025年8月10日
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泣ける

悲しい

中学生の時、クラスメイトと(今はなき松竹二番館)横浜大勝館で観た。
(松竹は何回もリバイバル上映をしていたし、横浜大勝館もよく上映するほど松竹の有名な作品だと子供でも分かりやすかった。)
観てから、この映画の哀しみは私のトラウマとなり、
安々と観ようとは思わなくなった。
何かで、あの父と子の旅のシーンを観るだけで、
哀しみが身体中を騒ぐほどである。
(そういう、もう観られない映画ってある。
観たくないキライ酷い映画だから観たくない、ではなく、
作品は評価できるが、悲しくてどうしょうもない映画。
同様に『火垂るの墓』がある。)

今日観たのは、縁、なのかもしれない。
今日、観なければならなかったのかもしれない。

脚本の熱意。
撮影・演出・俳優の見事さ。
人の体温や匂いが漂う、その生命。

うわぁ懐かしい、
森田健作さんの脚の長さに驚き、加藤健一さん(演劇界の国宝)のハンサムぶりに見惚れ、
島田陽子さんは幸薄い役が似合うというか、なんか貧乏ったらしいというか、
あれこれミーハーに観ていたが『宿命』が流れ父と子のシーンになったら声をあげて涙が止まらなくなった。
やはり、トラウマ、再びである。

私はもう中学生ではない。
でも、やはり、本作の殺意が、
いまだにどうしても分からない。
殺すほどのことはない。
人を殺す程のことなんてないのだ。
でも殺さなければならない命がある。
それも宿命なのだろう。

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なかじwithみゆ

2.0納得できない点が多すぎる

2025年8月3日
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 設定に無理があり、納得できない点が多すぎる。

 殺人を犯してまでハンセン氏病患者の息子であった過去と戸籍を捏造してまで別人になった事実を隠蔽したいのであれば、本当の自分を知る三木さんには面会しないはずだ。

 何人もの方が指摘しているとおり、証拠品の返り血付きのシャツを刻んだものを愛人がわざわざ電車から撒く理由が全く不明である。

 設定以外で不満なのは最後のコンサートのシーンです。俳優が演じるピアノ演奏や指揮の映像を長々と見せられても、偽物感が強く感じられて辟易としてしまいます。音だけだったらよかったのかもしれませんが。

 年老いた父親が「そんな人知らねえ」と言うシーンは確かに素晴らしいのですが、気になる点が多くて、好きになれませんでした。

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クネーゴ

3.5ちょっと長い

2025年7月25日
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長かったけれど、ラストシーンはすごく良かった。そこだけ見返したい。

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たくわん

4.0邦画の最高峰に君臨する大傑作の1本!

2025年7月22日
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午前十時の映画祭15で久々に鑑賞

言わずもがなの邦画におけるレジェンド級作品です
元々60後半〜70年代に作られた映画の“ホンモノ”臭い重厚な雰囲気やちょっと暗めの独特な映像がすごく好きなので本作の雰囲気も全編通して素晴らしいと思いました

終盤の加藤剛さん演じる和賀がピアノで『宿命』を弾くシーンと並行しセリフ無しで描かれる和賀の少年時代と加藤嘉さん演じる父親 千代吉の放浪の旅、さらに並行し丹波哲郎さん演じる今西刑事がその旅路を事件捜査による独自の解釈で語るという、この三つ巴が交互に描かれる編集と演出は見事で息を呑む圧巻のクライマックスに引き込まれました、邦画史に残る本当に素晴らしいシーンだと思います

所構わずタバコを吸いまくるとか、電車の中に食堂車があって気軽にビールを飲んだり、と60年代の風俗や車などがリアルに描かれ興味深い、そして10ヶ月を費やして撮りきったという春夏秋冬の美しい日本の風景、映像が重厚でどこを切り取っても最高にカッコいい!

この事件を長い年月かけて粘り強く追い続ける丹波哲郎さんがメチャクチャ渋くてカッコいい

島田陽子さんがメチャクチャ綺麗
バストアップのヌードまで披露して、昔の女優さんは大変でしたね

そして・・・加藤剛さんの幼少期を演じる春田和秀さんと父親を演じる加藤嘉さん、この2人の演技が群を抜いており圧倒的、素晴らしい歴史に残る名演技だと思います

この邦画の大傑作を劇場で観られるチャンスをくれた午前十時の映画祭に大感謝です

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Jett

4.5たった一つの答えを求め、全国を渡る

2025年7月19日
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午前十時の映画祭にて鑑賞。
刑事は足で稼ぐを地道にこなしながら、徐々に事件を紐解く。ミストリーとしてこれ以上の描き方があるのか。
彼の「宿命」から目が離せない。丹波哲郎の淡々としながら人間味のある語りと音楽がより盛り上げる。

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ななな

5.0砂の器

2025年7月18日
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というタイトルからして哀しい。

思いっきり泣かせにくるこの映画で一番泣けたのは泣かせにくるところでなく緒形拳さんの登場シーンだった。

誰からも恨まれることのない、仏様のような人。
目一杯ハードルを上げておいて、それを軽く越えてしまう緒形拳さんの笑顔、人の良さ。
この人が、この人を。
わかっているからよけいに哀しい。

重く哀しいストーリー、今ならただ重く重く哀しく哀しく描くだろうが、丹波哲郎さんと森田健作さんの明るさ、がラスト宿命・親子の道行きの哀しさをより際立たせる。

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大吉

5.0何度見ても涙

2025年7月15日
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泣ける

悲しい

松本清張の作品ももちろん素晴らしいが、映画の存在がこの作品をさらに高めている。リバイバルで改めてみたが、最後の丹波哲郎の解説とその中で見せる放浪がなんとも悲しい、加藤清が息子の生存を知った時の驚きと慟哭を見て泣かぬ者がいるだろうか。
日本映画の最高の5本に入る作品だ。

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hirakata

4.5子役の演技がいい

2025年7月14日
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泣ける

悲しい

和賀英良の少年時代を演じた子役の演技がいいですね。寡黙で負けん気な鋭い目つきが、絶対屈しないという強い決意を感じました。
死ぬほど努力して、更にどんな手を使っても成り上がっていく、その後の人生につながっていったのでしょうか。
ハンセン病による差別と迫害は、様々な作品でも取り上げられていますが、本当に大きな問題だったと改めて感じた。

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koji

3.5凄い違和感

2025年7月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

を全体的に感じる。鉄オタ映画なのか、エアコンの無い時代のじりじりロードムービーか、場面さえ進めてしまう強力なテロップか、取って付けた様な業病のまとめか。
あんなに生まれる子どもを恐れたのも偏見だったんだろうが・・
ピアノリサイタルと同時進行で、真相解明ってのがメインテーマなのだが、この時代の観客の懐は深過ぎ、俺のポケットには大き過ぎらァ・・。

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トミー

2.0ツッコミどころあり

2025年7月12日
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van

4.5ちゃんと観て良かった

2025年7月10日
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鑑賞方法:映画館

午前10時の映画祭にて。
ドラマや映画の断片だけ観ており、なんとなくストーリーを把握していた程度の状態で。
あまりにも有名な芥川也寸志による音楽と親子の放浪を描いたシーンのため、映画全体が過酷な内容であるような印象を持っていたが、刑事役の丹波哲郎の持ち味のせいか意外にもライトな描写が続きそれも悪くない。捜査の過程でカメラに捉えられた昭和日本の原風景に浸る。
あまりにも面白い謎解きは松本清張の原作のお陰だろうとも思ってたら、それもけっこう映画オリジナルで明らかに改善されているとのことで、橋本忍・山田洋次コンビもさすがだなと唸らせられた。
しかし白眉はやはりなんといっても丹波哲郎による真相の説明に重ねられるテーマ演奏と親子の放浪シーン。本作が邦画の枠を超えた傑作になってるのはそのお陰といっても良いくらい。
ちゃんと観て良かった…

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ぱんちょ

4.5宿命という言葉の重さ。

2025年7月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

どの時代に、どんな親の元に生まれるのか。
子どもの人生に与える影響の大きさをものすごく感じた。

また、偏見、無知、恐れ、思い込みなどによって排除される人たちは、どんな時代にも、どんな場所にいるのだ。
その事実を見ようとしないだけで。
三木巡査のような人は、「正しい人」だと思う。
その正しさをしんどいと感じる人がいるということを、想像することさえできないほどに。
まさしくそこが、和賀が逃げ出した所以だ。
和賀の内面は、父親と旅していた頃のまま、孤独だったんだろう。

どこか古臭さを感じて、敬遠していた日本映画の名作たち。
今年、「八甲田山」と「砂の器」を観て、おじさん、おじいちゃんと認識していた俳優さんたちの若かりし頃を観て、その魅力を改めて感じた。
どちらも、ホントに観てよかったです、長さも感じなかった。

また、現代に比べて、この頃は本当に人と人との距離が近く、ボディタッチも多い。
今なら個人情報漏洩になるような情報が、バンバン出てくる。
うっとおしくも懐かしく感じる、もうこの密な感じで人と過ごすことはないのだろうなと思う。
だって、直接会うより機器を通しての方が、便利だし負荷が少ないもん。
でも、きっと、その分。
我賀のような孤独を感じる人は、増えているのかもしれないなあと思いました。

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のりたまちび

4.5犯人の過去を映し出す演出が素晴らしい!

2025年7月9日
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悲しい

午前十時の映画祭で鑑賞。
原作は未読。
評価が高く、松本清張氏による原作も有名なので見てみようという気になりました。

今西刑事演じる丹波哲郎がとても魅力的に描かれてました。
昭和という時代の空気感がいい。
「カメダ」というキーワードをめぐる捜査も方言がからんでいて面白い。
ピアニスト和賀英良を加藤剛、今西刑事の相棒吉村刑事を森田健作、映画館の主人に渥美清、被害者で元島根県警の巡査部長三木謙一を緒形拳などそうそうたる俳優陣が出演しているのもすごい。加藤嘉さんの演技も印象に残る。

特筆に値するのは、終盤今西刑事が逮捕状を請求するにあたり、犯人の幼少期の辛い過去を宿命という曲をバックに映像で見せていくシーン。
犯人の自供ではなく捜査によってこれが真実であろうという映像を長尺で見せる演出。
丹波哲郎の語り口が説得力をもって見る者に迫ってくる。
なぜ彼が犯行に及んだのかいろいろ考えさせられるものがありました。
そして犯人逮捕のシーンをあえて描かない演出。

ただひとつ、なぜ彼女が列車から布片をまいたのか。
本当にバレないように処分しようと思えば燃やすなりもっと他に方法があったと思うのだが、あれは彼へのあてつけだったのでしょうか。

難航する事件の手がかりをひとつひとつ現地に出向いて真実を確認する中で新たに発見される真実。足で稼ぐ今では考えられないような地道な捜査によって真相が明らかになる刑事ものとしての面白さはもとより、時代背景やハンセン病が根底に描かれ、確かに一見に値する映画でありました。

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ノブ

4.0いい映画だとは思ったが課題も感じた

2025年7月7日
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ConicalSpoon436

3.5死ぬまでに一度は観ておきたかった映画

2025年7月6日
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悲しい

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ねこたま

5.0日本人の魂を揺さぶる名作

2025年7月6日
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喰わず嫌いで今まで観ていなかった。観終わった今、その不明を恥じている。
喰わず嫌いは70年代の日本のメジャー映画会社の大作主義と、その出来の悪さに由来する。
ただ、この作品は、松本清張の原作、橋本忍の脚本、野村芳太郎の演出が上手く噛み合って奇跡のような作品に仕上がっている。例えば、同じ橋本忍の脚本である「八甲田山」(演出は森谷司郎)は予定調和的な筋運び、頻回挿入される四季の風景のカットなどが観客を辟易させるのだがそういうところがこの映画にはない。最大の見せどころというか、もっともエモーショナルなシーンは父と子の旅なのだと思うが最終段階まで挿入されない。実はこの映画の四分の三くらいは丹波哲郎演じる今西刑事の捜査で占められている。今西は淡々と、でも粘っこく、時には楽しそうに、全国を飛び回って事件のアウトラインを浮かび上がらせていく。そして、今西がすべての状況証拠を固め終わり、真実を捜査会議の席上で披露するにいたって、20年に渡る父と子の物語、宿命が、堰を切ったように一気に我々の目にも触れる。
それは、父と子がお互いをかばい合って美しいが厳しい日本の風景の中を彷徨い歩き、遂には力尽きて別れ別れになるまでの物語である。そして再び会うことは叶わず、そればかりか二人の過去が他人を殺めることに繋がる哀しい物語である。和賀英良がピアノ協奏曲として奏でる「宿命」に乗って語られるこれらの物語は何か心の奥底を揺さぶられるような感覚を受ける。恐らく、こういった道行きの悲劇に感応するDNAが組み込まれているのであろう。
今、これを映画化すれば、フラッシュバックやカットバックを使い父と子のシーンを早めに見せてしまうと思う。それを敢えてせず「ためてためて」一気に最後に見せた脚本と演出の冴え、そして前半部をそれでももたせた丹波哲郎の演技力に感服する。

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あんちゃん

3.0誰が?でなく何故?な動機偏重型サスペンス。

2025年7月4日
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何十年振りの再見。
初見以来泣かせ系長大なサビを嫌厭していたが、
存外愉しめた。
そのサビと粘り過ぎないシャープな謎解き部とのバランス良し。
丹波の出張旅映画の趣きも愉しい。
昭和美男子の加藤剛、お色気要員の島田陽子。
誰が?でなく何故?な動機偏重型サスペンス。
また観る。

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きねまっきい

4.5ストーリーも良かったし、丹波哲郎、春田和秀、素晴らしかった

2025年6月29日
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悲しい

知的

驚く

東京・蒲田にある国鉄の操車場で殺人事件が発生した。被害者の身元がわからず捜査は難航した。しかし、被害者が殺害される直前にある男と会っていたことがわかり、2人の会話から、東北弁、カメダ、というキーワードが出てきた。
人名を当たるが見当もつかず、秋田県に亀田という町がある事がわかり訪ねてみた所から捜査が始まるストーリー。

午前十時の映画祭15にて。
1974年公開なので、50年以上前の作品だけど、今観ても全然古さを感じさせない素晴らしい作品だった。
東北弁と出雲弁が似てるとか、ハンセン氏病の悲惨な扱いなどが描かれていて、見応えあった。
丹波哲郎、と子役の春田和秀が素晴らしかった。
島田陽子が美しかった。

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りあの
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