スーパーGUNレディ ワニ分署
劇場公開日:1979年8月18日
解説
警察庁資料調査分室・内線82番通称ワニ分署に所属する三夏とリンの航空機疑惑を追求する姿を描く。篠原とおるが『週刊プレイボーイ』に連載の同名の劇画の映画化で、脚本は「餌食」の荒井晴彦と同作の高田純の共同執筆、監督は「天使のはらわた 赤い教室」の曽根中生、撮影は「潮吹き海女」の水野尾信正がそれぞれ担当。
1979年製作/96分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1979年8月18日
ストーリー
警察庁資料調査分室、主として公務員の犯罪摘発及び防止に当たる秘密捜査組織、内線番号82、通称ワニ分署に所属するスーパーレディ火野三夏は、航空機疑惑で騒がれている大和商事の田島常務をマークしていた。しかし、その田島が二人の男に襲われ、地上三十階の部屋から突き落とされた。机上に残された遺書から自殺と処理され、任務に失敗した三夏は沈みきっていた。そこへ、加倉リンが配属されてきて、二人は真相究明に動き出した。田島のホモの恋人だった英二は、田島と副社長武部のホモ関係を嗅ぎつけ、それをネタに武部をゆすっていた。しかし、その英二も、二人組に襲われ、ダンプにハネられ即死する。三夏とリンは二人を追うが、一人は自殺、もう一人を尾行した。そして、軍事評論家、小野寺の「国際問題研究所」の下部組織「維新塾」の一員であることをつきとめる。二人は事務所に忍びこむが、三夏は維新塾の隊員に捕まってしまう。隊員は三夏に麻薬の注射を打ち、次々と犯していく。しかし、禁断症状に苦しむ三夏をリンがなんとか救出した。事態は切迫し、武部の国会喚問が間近に迫っていた。一方、疑惑事件の当事者、大物政府高官は内閣調査室の雨宮に命じ、事件のモミ消し工作を急がせた。雨宮は世間の注目を疑惑事件から他へそらせようと、刑務所に服役中の兇悪犯、戸田と加藤兄弟の三人を海外逃亡をエサに銀行を襲撃させた。それは雨宮の仕掛けた黒いワナで、三人組と三夏とリンの相うちを狙ったものだった。一方、三夏とリンは銀行の中の人質の中にまぎれこむが、匿名の電話で二人の素性がバレてしまう。時間の経過とともに焦り始めた加藤弟は女子行員を犯そうとするが、冷静な戸田は弟を射殺し、降伏を決意する。加藤兄が武器を捨て、表に出ると、ライフル隊が容赦なく狙撃する。戸田は人質を解放すると、ライフル隊に突っこんでいき、蜂の巣のように撃ち殺される。数日後、疑惑は闇へ葬むり去られようとしている頃、三夏とリンは真相を究明した。二人は速やかに活動を開始。朝のジョギング中の雨宮に近づき麻薬注射を打つ。小野寺にも接近していった。そして、翌日の新聞には、「内閣調査室長・雨宮氏、ランニング中に心臓マヒで死亡」「国際問題研究所所長・小野寺氏、ダンプの左折事故で死亡」とあった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第3回 日本アカデミー賞(1980年)
ノミネート
脚本賞 | 荒井晴彦 |
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