「なんとも後味の悪いラストシーン」新幹線大爆破(1975) 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
なんとも後味の悪いラストシーン
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今夜(2025/05/03)から数日掛けて観ました。
話題の最新作を見た後に、2時間半越えの尺で且つ50年前の作品を観るのは少し躊躇いましたが、観てよかったです。
劇中なんか8ビットみたいなピコピコBGMが流れていましたが、あれは何だったんでしょう?(笑)
新幹線車内で平然と煙草を吸うおっさんの姿は今では見られない希少種ですね(笑)
テロリストの要求に従う警察も今では考えられません。こういう時代のギャップを見比べるのが面白いです。因みに、高倉健こと沖田の元奥さんの実家の雑貨屋さんで売られるトイレットペーパーは、¥89でした😳
最新作と比べると犠牲者が出てしまうのも大きな違いです。街中で発砲、テロリストの一人が被弾したり、ダイナマイトで自爆したり、車内出産を試みるも死産だったりなど、悲惨な描写が多く感じました。
新幹線ひかりの外観は大体模型で、特撮のそれに似通っています。ただ爆発シーンに関してはCGのそれとは違い熱気が伝わってきそうな重々しい映像で、臨場感が段違いです。
借金を抱え、苦労をかけた奥さんとひとり息子のために1500人の乗客をダシにつかい、仲間と結託して爆弾テロを企てた沖田ですが、犯人逮捕のために新幹線が無事停車できた事を伏せ続けた警察の考え方と、沖田の最期はあまりにも後味の悪いものでした。
エンドロールはとても短くて拍子抜けでしたが、手書きのスタッフの文字はガッチリしていてかっこいいです✨
当時と現在の違いを楽しみつつ、爆弾テロなどの犯罪行為についてあれこれ考えながら観るのが、本作を楽しむ秘訣だと思います☝️
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