劇場公開日 1966年10月15日

白い巨塔(1966)のレビュー・感想・評価

全18件を表示

4.5ドラマが全く本作通りである事に驚くました。 選挙の開票シーンの緊迫...

2024年7月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ドラマが全く本作通りである事に驚くました。
選挙の開票シーンの緊迫感は圧巻でした。
永遠の秀作です。

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tuna

3.5どうしても比較してしまう

2024年5月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 唐沢版を連ドラで見てハマり、その後再放送も見ていたためどうしても比べてしまいますが、田宮二郎版を見ていた母からしたら、唐沢版は田宮二郎版の重さが足りないと!
 岡田准一版がうっすいな〜と感じたのと、同じ構図かと思いますが…
 原作が完成していない状態で映画になったため財前が癌になるくだりがなく、あの後も大事なのに!と思いましたが、見応え十分でした。
 個人的には、「源氏物語」と並んで、いま映像化するならどんな配役にするかを妄想するのが楽しい「白い巨塔」。この映画では、財前又一の品のなさがよかったというか、合っていたと思いました。
 余談ですが、佐々木庸平は財前に冷たくあしらわれたのに、財前が癌になったら東教授に執刀お願いできて、財前が閑職に追いやったような里見先生にも親身になってもらえていいねと財前に言いたくなる自分は、性格が悪いのか…と思います。

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たたみ

4.0ドラマチックな展開

2023年10月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

田宮二郎扮する第一外科助教授財前五郎は噴門癌手術で最短記録かという凄腕を持っていて次期教授候補の最右翼であった。しかし東野英治郎扮する東教授は財前五郎のスタンドプレイを嫌っていた。
昔からテレビで何回も見たドラマの映画版だから財前五郎は田宮二郎のはまり役と言う感じだね。改めて観てもドラマチックな展開だったね。

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重

3.0キネマ旬報において圧倒的なベストワン作品だったが…

2023年9月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

山崎豊子作品は全て長編過ぎて
これまで読むことはなく、
「華麗なる一族」や「大地の子」等々、
全て映像作品に頼ってきた。
この映画もその一つ。

1966年のキネマ旬報のベストテン選定に
おいては、半数以上の選考委員に満点を得て
圧倒的に支持されたベストワン作品で、
山本薩夫監督の代表作の一つでもある。
この作品も原作未読を尻目に
何度か鑑賞してきたものの、
たまたまTV放映があり
またまた鑑賞した。

原作の力ではあるだろうが、
教授選考会と医療ミスの絡み合わせからの
裁判への展開など、
話としては確かに面白いし、
映画としてもダイナミックな演出に感じる。
冒頭から引き継いだ、
先任教授の頭だけをすげ替えたような
財前の大名行列的総回診のシーンも
印象深い。

しかし、登場人物が多いためか、
登場人物が類型的に描かれているきらいが
あり、何か派閥同士の陣取りゲームでも
見ているような印象だ。

それは、一部の登場人物が安直に
取り扱われているためのようでもあるが、
果たして、
原作ではどう描かれているのだろうか。

また、裁判のエンディングにおいて、
医学界の権威を守るためとは言え、
それまで敵の陣営だった東都大教授の
「財前教授にも大きな手落ちと責任がある」
と言いながら、
「卓越な医療技術を深め…教授に…」との
証言で裁判の幕引きを計る構成が
強引過ぎる気がして、
これも原作からの飛躍があるのか、
今回の鑑賞では、キネ旬NO.1映画の割には、
少し簡易的にまとめ過ぎた作品に感じた。

それにしても、現在においても
医学界に留まらす、政界や財界においても、
専門的な英知の発揮ではなく、
里見内科助教授の言葉を借りれば、
「才能がありながら、
他のことに興味を持ち過ぎる」
的立身出世者ばかりでは、
将来への危惧がますますつのるばかりだ。

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KENZO一級建築士事務所

4.0主演:田宮二郎

2023年8月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前からwowowで放映されていて、チラッと観つつ、モノクロ、あまり観ない古い時代?の面々、に耐えられずに直ぐ挫折したが、今日最後まで観てもったいない事をしたと思った。皆様が詳しく書いてくださっているのでなるほどと思いつつ原作を読んでみたくなった。超イケメンの田宮二郎見たさであったが、教授任命を聞いた時の表情から数年経って髭をたくわえた顔つきが悪人にしか見えなくなった。それだけ田宮二郎の演技が真に迫っているという事だろうか。里見助教授の清らかな表情とつぶらな瞳が対照的だった。田村高廣さんの若い頃を見ることもできた。当たり前だが、出演者の方々ほとんど鬼籍に入られていた。最後の裁判での傍聴席でのそれぞれの表情、損得にあわせてのものだったか。

是非田宮二郎主演のTVドラマを観てみたい💕

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りか

5.0モノクロームが映える映画

2023年8月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

現実の世界は複雑なグラデーションをなしていて、物事を単純に白と黒では分け切れない。しかし、人間の社会では事実を解剖し切り分け、白黒をはっきり決さなければならない時がある。

病院では白衣姿の医師達が、己の出世と保身のために白衣を脱ぎスーツを着てバーとお座敷を掛け持ち。金と権力を用いた策謀を巡らせる。一進一退の攻防が繰り広げられる中で、男たちの陰に描かれる女達、派閥争いに巻き込まれていく者達の描写が印象的だった。

判決の決め手となる証言は、被告・財前五郎に対して否定と肯定を含んだものだった。
証言の後にカメラはゆっくりと法廷に並んだ人物の顔をなめていく。皆それぞれが様々の表情を見せており、見事なグラデーションをなしていた。

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抹茶

5.0悪の台頭‼️

2023年5月14日
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怖い

興奮

知的

大学病院における教授選のカネ、組織力、権力にものを言わせた策謀。汚い‼️そして今度は誤診で訴えられた財前を守るため、いや医学界を守るため、反対派の教授たちも財前を擁護するさまがスリリングに展開。醜い‼️この映画の製作中、原作が連載途中だったため、この裁判に勝訴したところで映画は終わります。財前がこの後どうなるか、知る人ぞ知るところですが、今作の"悪が栄える"みたいな終わり方が私は映画的に大好きです。

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活動写真愛好家

5.0橋本忍の技量に感服した

2022年1月1日
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原作を読もうと本を購入したのだが100ページくらいで断念した。説明が長すぎストーリーが面白くなさすぎた。あの分厚い小説を全部読んで面白いとこだけをギュッと凝縮し取捨選択してエンターテインメントなシナリオにまとめあげたのは見事だ。ほぼ得票工作の話なのだが非常に面白い。脚本家の技量が特に優れていると感じるのは主人公がどっからどう見ても感情移入できないタイプの男だという点だろう。普通こういう主人公だと観客はいやになって興味を失ってしまう。ところがこの作品ではそういう奴を描いておきながら見るものを惹きつけてしまった。脚本家、橋本忍のやはり世界一の脚本家だ・・いや脚色家かな。
演出は脚本に沿っており脇役が変に目立つことを避けるようにしている。エロもバイオレンスもなく会話だけの映画なのに見ごたえのあるものに仕上げたのは監督の力であろう。すべてが成功した作品だと思う。原作のファンにとっては物足りない部分はあっただろうが原作を読んでない私からすると文句の言いようのない傑作だ。
ついでに書いておくと手塚治虫の傑作、「きりひと讃歌」はこの作品に似ているという評価を受けている。実は私はそれが気になってこの作品を映画で見てみたのだ。確かに主たるテーマは同じだと思った。この映画のこういうところをもっとを膨らましてデフォルメして描けば更にもっと面白くなるのに・・・というのが「きりひと讃歌」では描かれている。そして結末もまた異なっている。それもまた漫画の歴史に残るような傑作なのでこれを見て面白かった人は「きりひと讃歌」もぜひ読まれたい。

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タンバラライ

5.0関西人な田宮二郎の大阪弁

2021年12月18日
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大阪弁を話す田宮二郎が見たくて観賞。2時間半の長編だが見応え充分。日本映画でここまで見せてくれるのは素晴らしい。原作者が大阪人で大阪を舞台にした映画で主演俳優は大阪人、 そして出演者も関西勢、こんな基本的な事がちゃんとできてる映画も珍しい。2000年リメイク版としてフジテレビ系でOAされた唐沢寿明版がきっかけだが、 田宮二郎の方が長身の為か良く見える。田宮二郎の身長が180cmというのも驚き。 当時としてはかなりの長身だろう。モノクロは残念だが完成度の高い映画だな。

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HILO

4.0山崎豊子と田宮二郎

2021年7月31日
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鑑賞方法:VOD

笑える

知的

隔世の感のある医療現場。1966年の平均余命は68歳。さもありなん。
ドクターXも現代の技術の上で成り立ってるのが良く分かる。
怖いのは人間のドロドロ心理が変わってないこと。そしてコロナ騒ぎを見るような業界の利権が最後の決め手という情けなさ。そして大名行列は続く。
山崎豊子なのでそのドロドロが社会批判にうまく繋がる。今ならターゲットが狭くなるけど池井戸さんか。
個人的には曽我廼家明蝶の又一のイメージが強い。映画版(1966)もTVで見てたと思うが年代的に理解できてなかったんだろう。そのあとのTVドラマ(1978)の印象が強かった。唐沢版の時も同年代の中では明蝶の又一の大阪弁とえげつなさを口真似して盛り上がった。TVドラマ(1978)やらんかな。

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HigeKobo

5.0財前五郎

2021年6月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

田宮二郎の当たり役となった、山崎豊子原作、監督は社会派の山本薩夫の病院ドラマでとても面白い。
財前五郎は優秀な外科医だが、権力欲が強く、名門大学の教授になりたくてしょうがない。
ドラマは教授選と医療過誤訴訟を軸に進んでいく。
医療の良心として田村高廣の里見助教授が印象深い。

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いやよセブン

3.5財前が想像していたような人格者ではなかったのが興味深い。 愛人は囲...

2021年4月17日
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財前が想像していたような人格者ではなかったのが興味深い。
愛人は囲うわ、患者の容体は二の次で教授選挙のことで頭が一杯になるわ、患者の遺族に訴えられると裁判で部下に偽証させるわとなかなかのクズ男ぶり。
時代のせいか、財前を筆頭にタバコを吸う医者がやたらと多いのも気になった。
クズ男・財前が主人公だけにすっきりしないエンディングになったのも仕方がないか。

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省二

5.0悪徳が栄える

2021年4月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

買収、脅迫、嘘の供述など悪徳の限りが続く。
愛人、義理の父親とその仲間などほぼ全員が良心など、どこかに置いてきたかのようなその表情から目が離せない。
唯一、まともなドニー・イェンそっくりの田村高廣(田村正和の兄)が斬り込むが、
田宮二郎の魅力のせいか自信過剰で傲慢な主人公を応援してしまう。
観る者を主人公たちと一緒に不道徳と堕落の境地に連れて行ってくれる
『蜘蛛巣城』、『羅生門』などの橋本忍の脚本による傑作。
95点

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neonrg

4.0白い巨塔といえば

2020年10月4日
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やっぱ田宮二郎でしょう。昭和、平成、令和、時代は変わってもやはり原作に勝るものはない。いいものはいつまでも色あせないですね。山崎豊子さんの作品は書籍でも映像でも楽しませて頂いております。

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kenyan

5.0田宮二郎主演の伝説の名作です

2020年2月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

現在2020年2月20日です
新型コロナウイルスで連日テレビのニュースショーに、色んな先生が出演されて解説をなされています
里美先生のように、大河内先生のように、医師としての使命感を第一に考えて発言なされている先生はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
国民の健康と生命を第一に考えて頂いている先生はどの先生なのでしょうか?
本作の裁判の証言のようにポジショントークなのでしょうか?
YouTubeに突撃報告をアップされた先生はどこまで信じて良いものなのでしょうか?

今こそ本作を観るべきです

山崎豊子の原作小説の取材力を見事に映像化してあるので、究極のリアリティがあります!
なにしろ本物の開腹手術シーンから始まるくらいです

テレビでも何度もドラマ化されていますが、やはり本作で主演した田宮二郎が、そのままテレビでも主演した1978年フジテレビ版につきます

なぜなら田宮二郎が演じる財前吾郎こそが、若く有能であり強烈な上昇志向と高慢なプライドの塊の小説の主人公が姿形を得て肉体化しているからです
そのものなのです
彼こそが究極のリアリティの本体です

映画化は本作のみです
これほどの人気作品なのにリメイクは有りません
理由は簡単です
これを上回るものなど出来ないからです
究極のリアリティ、田宮二郎を上回る主演男優、取り巻く脇役達
本作を凌駕してみせると企画できる人間は、財前吾郎以上の実力とプライドを示す自信がないと出来ないからです
単に50年以上昔の白黒作品なのだからと侮ることは出来ないのです
映画でリメイクしてみせようなど考えること自体無謀であることが明らかだからです

何度観ても面白いです
もちろん原作も読んでいますし、映画の本作も、テレビドラマも唐沢版だって観ていますから、お話の筋は久々に観てもほとんど頭に入っています
それでも面白い
のめり込んで観てしまいます

後半の退屈になりがちな裁判シーンも、テンポよく切り替えされむしろスピード感があります

伝説の名作です

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あき240

3.0傑作ドラマ

2018年12月2日
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1966年の作品とは思えないほど良く出来た作品。前半はさすがに古さを感じて眠くなるようなシーンもあったが後半は一転し見応えがあった。当時の映画賞を独占しただけある納得の傑作ドラマです。
2018-237

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隣組

4.0むちゃ良かった

2018年4月10日
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物語は途中までだけどどの役者さんも演技が上手くて
本当に見応えがあった。

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aopon

3.5原作の良さが出ているが、作品は古さを感じる

2013年10月26日
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知的

難しい

総合65点 ( ストーリー:80点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )

 野心と名誉と権力と金の飛び交う医学界を、当時の社会的な問題作として鋭い眼力を見せて抉り取った素晴らしい主題をもった原作の映画化である。だいたい原作のまま医学会の権力争いの醜さを描いているが、交互に台詞を言い合う古い演出など観ていてあちらこちらに時代を感じる。作品全体としては古臭さを拭えない。財前が物語の中心になって描かれていて悪の権化とようになっているが、彼に立ち向かう東教授も財前の前任として同様だったはずで、誰であっても似たり寄ったりの野心家で権力の虜なのだという部分はもっとはっきり描いてほしかった。後半の東教授はただのいい人のようになっていた。

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Cape God