12人の優しい日本人のレビュー・感想・評価
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名作オマージュ
もし日本に陪審員制度があったとしたら、、
一つの傷害事件を題材に展開される12人の陪審員たちの議論を面白おかしく、しかし緻密な検証とともに描いた、名作「十二人の怒れる男」の日本版オマージュ作品。
主に舞台作家や放送作家として活躍していた三谷幸喜が初めて映画に関わった作品かと思う。
今作以降の三谷作品の代名詞ともいえるであろう密室劇や会話劇を得意とする作風や演出の片鱗を覗かせるうまい作りの作品だった。
12人もいる出演者が誰1人余すことなく癖の強さや勘の鋭さを言動や身振りを通して表現し、徐々に深掘りされていく一つの事件をたっぷり2時間近く考え抜くといった内容になっている。
ただ話を2時間膨らませるきっかけとなった相島一之の話し合いましょうが流石にクドかった笑。
どうしてそこまで被疑者の女性を憎むのか、そのバックボーンとなる彼の苦い経験も後半に明かされるため理解はできるが、ボキャブラリーと説得力がなさすぎる。
もう少し冷静で論理的なキャラクターで話を引っ張っていってほしかった。こういったストーリーを引っ張るキャラクターとしては彼はあまりに感情的すぎた。
ただそれを帳消しにするレベルで後半のトヨエツが美味しい笑。
突然の弁護士設定とやたらと説得力のある話回しで後半の怒涛の展開を引っ張っていた。だからトヨエツが話し出すまでは我慢してみてもらいたい笑。それまでも面白いが笑。
また名作「十二人の怒れる男」のオマージュということもあり、走るスピードの速さ問題や死ねという発言に果たして殺意はあるのか問題などの知ってれば盛り上がれる演出が盛りだくさん笑。
観るならば是非オマージュ元の作品も観てもらいたい。
非常におもしろい
舞台脚本家・三谷 幸喜の代表作を映画化したもの。12人の陪審員が、有罪か無罪かを延々と話し合う映画。ただそれだけを、2時間も画面から垂れ流す。撮影シーンも部屋の中だけ。
内容は、非常におもしろい。ただし、内容は、ほとんどない。議論という名の小競り合いが続くだけ。なのに、おもしろい。
あなたは、こんなアイデアを考えたことは ないだろうか。「暴走族と大工と上品な貴婦人と弁護士が議論したら、さぞおもしろいだろうなあ」と。この映画は、それを具現化したものだ。だから、くだらないのに、おもしろい。
映画の主人公は爆発でもアクションでもない。物語ですらない。人間不在の物語が、いかにドラマチックでも、いかに斬新で意外性に満ちていても、おもしろいはずがない。すなわち、映画の主人公は人間である。この映画は、それを理解させてくれる作品だ。
もちろん、一流の俳優や脚本家が集まったからこそ、奇抜なアイデアが商品として成立したことも、忘れては ならない。
優しくはない
日本人らしき討議。
さすがこの時代!
20年以上前の作品なのに、古さを感じない。 裁判員制度を彷彿とさせ...
20年以上前の作品なのに、古さを感じない。
裁判員制度を彷彿とさせる議論で、二転三転していく嫌疑がおもしろい。
しかも、それぞれのキャラクターがはっきりしていて、ごちゃごちゃしているかんじなのに、吸い込まれる。
感情論で無罪、論理的で無罪、いや有罪。裁判員になったときの予習になりました。
最初の10分で面倒だし見るのやめようかと思ったが、最後まで見てよかった!20年以上前の作品なのに、古さを感じない。
裁判員制度を彷彿とさせる議論で、二転三転していく嫌疑がおもしろい。
しかも、それぞれのキャラクターがはっきりしていて、ごちゃごちゃしているかんじなのに、吸い込まれる。
感情論で無罪、論理的で無罪、いや有罪。裁判員になったときの予習になりました。
最初の10分で面倒だし見るのやめようかと思ったが、最後まで見てよかった!
良く2時間もったな。
勝手に喋っているだけ
総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:10点 )
『十二人の怒れる男』は、一人の男が論理的に仮説を投げかけて間違いを次々に指摘して真実に迫っていった。
だがこの作品は各々が感情をぶつけ思い込みを押し付け屁理屈を並べて飛躍の理論を思いつくままに喋る。かなり支離滅裂であり、理路整然とはいかない。だから観ていていらっとする。喜劇ではあるから最初から事件の解決を真面目にする気はないのだろうが、そのために面白くない。とりあえずこれだけ話し合ったのに、結末だってそんなことで結論としていいのかと思った。
良いところは、12人の性格と立場の描き分けが出来ているところ。適当に済ませようとするものもいるが、再考を促す者だってそうするのは事件の真実を求めている純粋な動機とばかりも言えなさそうだ。
超名作「十二人の怒れる男」を意識したのは明らか。こういうテーマは人...
面白い
三谷幸喜の脚本劇
この作品は映画というよりは、どちらかというと1つの部屋で舞台での演劇を、映像にしているといった印象を覚えました。
始め陪審員なんていうので、ひと昔前に日本に陪審制が存在したっけ?などと疑ってしまいました、もしもの話だったんですね。
12人の陪審員は、始め全員意見が一致し、そこで会議は終わろうとしてしまいます。まぁそこからとんでもない議論がくりなされ、判定は何回もひっくり返ったうえに1つの結論に落ち着くわけです。
一人一人の陪審員がキャラをしっかりと持っていて、役者たちは本当にそこを見事に演じてみせていました。頑固そうなおじさんがあっさりと意見を変えたり、人間ってすぐ人の意見に飲まれちゃったりするんですよね。また役者たちは毎回のテイクが長かっただろうこの作品で、よくあの長いセリフを入れていたなぁと思います。
この作品は三谷幸喜さんが脚本を執筆したということで、やはりその点においては流石といったところです。笑える要素も所々にあって、なかなか楽しめました。
元を下回る出来
三谷脚本最高傑作の一つ!
ある殺人事件の有罪無罪を決める為集まった12人の陪審員。
今や現実となったが、もし日本に陪審員制度があったら…?
三谷幸喜脚本の1991年の作品で、三谷脚本最高傑作の一つ。
言うまでもなく元ネタは「十二人の怒れる男」。
単なるオマージュに留まらず、邦画における密室劇、会話劇、ミステリー・コメディ、裁判及び法廷モノでも非常に優れた一作。
シリアスで重厚だったオリジナルとは違い、三谷ならではのコミカル性。
タイトルにも反映されている日本人の持つ“優しい”人情。
それらが絶妙な味付けとなっている。
裁判シーンや事件の回想シーンは全く挿入されないが、陪審員たちの話し合いから事件の全貌がだんだん見えてくる巧みな語り口。
グイグイ引き込まれ、これはオリジナルと同じだが、また違った点も。
オリジナルは有罪→無罪だが、本作では無罪→有罪、そしてもう一回一捻り。
三谷の偉大な名作への挑戦にも感じた。
冷静な陪審員長を筆頭に、仕切ろうとしゃしゃり出る者、目立ちたがり、論理主義者、独善的な者、日和見主義、平和主義、ただ自分の言い分を主張したいだけの者、枠に入らないが頭のキレる者…。
一癖も二癖もあるユニークな登場人物たちはまるで社会の縮図。
やる気があるんだかないんだか分からなかった議論が、やがて白熱した議論に展開していく様は痛快で爽快でもある。
ラスト、豊川悦司が桐島一之にかけた言葉が一筋の哀しみも感じさせた。
もう何度も見てるほど特に好きな三谷作品。
こういうのを見せられると、やっぱり三谷は才ある脚本家だと思わずにはいられない。
優しい日本人
『12人の優しい日本人』
三谷脚本ここにあり!
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