劇場公開日 1991年12月14日

12人の優しい日本人のレビュー・感想・評価

全47件中、21~40件目を表示

4.0先にWOWOWでやってきた舞台版を観た。あちらは恩水さんが頑張っていた。

2019年3月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『十二人の怒れる男』では有罪を無罪にするまでの物語だったが、こちらは最初から無罪である。まぁ、初っ端にいきなり無罪だなんて、いい加減な評決に日本で裁判員制度があったら怖いなぁ~とも感じたが、やはり「多数決は民主主義の基本」だなんて理念自体も怖いものだ。

 被告は21歳の女性だが、離婚歴もあり、昼はスーパー夜はホステスと女手ひとつで子供を育てている。同情すべき相手というだけで、無罪にすること。しかし、人殺しをするようには見えないというだけで無罪の意見が大多数を占めるなんてのも、日本人の無関心度が窺えるし、他人の意見に同調してしまうという主体性のなさ。いろんな性格が見えて興味深い。

 物証は手に入らないが、目撃者のおばちゃんとか、トラック運転手のうそ臭い証言。それに直前に出前を頼んだピザなど、材料は少ないものの見方も色々あって、色んな可能性を追求する姿もいい。

 二転三転する意見はしょうがないかもしれないけど、本質的には人を思いやる気持ちがあるってのもタイトル通りで素敵なことです・・・

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kossy

5.0面白すぎる

2018年11月11日
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楽しい

興奮

幸せ

場面全く変わらないのに話し合いだけで、こんなに引き込まれるのはすごい、、
一番好きな映画です。
12人の怒れる男より断然こっち!!

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い

3.0ぐだぐだ会話劇

2018年9月8日
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鑑賞方法:TV地上波

知的

三谷監督が脚本ということで、コメディーっぽいのを期待したのだが、あまり笑えなかった。
むしろ時代の問題で人によっては不快に感じる表現もある。
女がどうだの男だどうだの、今観ると古い映画だなという印象。

最初は議論を続けようとする人を応援したくなったが、最後にはそれが逆転する。それがおもしろくも苦しくも感じた。

終盤に事件の真相が明らかされていくのはワクワクしたが、深く検証していく部分に進むまでが無駄な会話が多すぎてダレる。ある意味リアルかもしれないが。
このぐだぐだ会話劇を楽しめるかどうかで映画の評価は大きく変わると思う。私はあまり楽しめなかった。

役者面では豊川悦司がいい役していた。相島一之、村松克己も良かったです。
登場人物みんなキャラが濃くていい意味で変人なのがおもしろい。

ほぼ1室で話が展開していくのも良かった。
元ネタの十二人の怒れる男も観てみたい。

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きーとろ

3.0名作オマージュ

2018年4月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

もし日本に陪審員制度があったとしたら、、
一つの傷害事件を題材に展開される12人の陪審員たちの議論を面白おかしく、しかし緻密な検証とともに描いた、名作「十二人の怒れる男」の日本版オマージュ作品。

主に舞台作家や放送作家として活躍していた三谷幸喜が初めて映画に関わった作品かと思う。
今作以降の三谷作品の代名詞ともいえるであろう密室劇や会話劇を得意とする作風や演出の片鱗を覗かせるうまい作りの作品だった。
12人もいる出演者が誰1人余すことなく癖の強さや勘の鋭さを言動や身振りを通して表現し、徐々に深掘りされていく一つの事件をたっぷり2時間近く考え抜くといった内容になっている。

ただ話を2時間膨らませるきっかけとなった相島一之の話し合いましょうが流石にクドかった笑。
どうしてそこまで被疑者の女性を憎むのか、そのバックボーンとなる彼の苦い経験も後半に明かされるため理解はできるが、ボキャブラリーと説得力がなさすぎる。
もう少し冷静で論理的なキャラクターで話を引っ張っていってほしかった。こういったストーリーを引っ張るキャラクターとしては彼はあまりに感情的すぎた。
ただそれを帳消しにするレベルで後半のトヨエツが美味しい笑。
突然の弁護士設定とやたらと説得力のある話回しで後半の怒涛の展開を引っ張っていた。だからトヨエツが話し出すまでは我慢してみてもらいたい笑。それまでも面白いが笑。

また名作「十二人の怒れる男」のオマージュということもあり、走るスピードの速さ問題や死ねという発言に果たして殺意はあるのか問題などの知ってれば盛り上がれる演出が盛りだくさん笑。
観るならば是非オマージュ元の作品も観てもらいたい。

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オレ

5.0非常におもしろい

舞台脚本家・三谷 幸喜の代表作を映画化したもの。12人の陪審員が、有罪か無罪かを延々と話し合う映画。ただそれだけを、2時間も画面から垂れ流す。撮影シーンも部屋の中だけ。

内容は、非常におもしろい。ただし、内容は、ほとんどない。議論という名の小競り合いが続くだけ。なのに、おもしろい。
あなたは、こんなアイデアを考えたことは ないだろうか。「暴走族と大工と上品な貴婦人と弁護士が議論したら、さぞおもしろいだろうなあ」と。この映画は、それを具現化したものだ。だから、くだらないのに、おもしろい。

映画の主人公は爆発でもアクションでもない。物語ですらない。人間不在の物語が、いかにドラマチックでも、いかに斬新で意外性に満ちていても、おもしろいはずがない。すなわち、映画の主人公は人間である。この映画は、それを理解させてくれる作品だ。

もちろん、一流の俳優や脚本家が集まったからこそ、奇抜なアイデアが商品として成立したことも、忘れては ならない。

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3.5優しくはない

2017年12月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

日本の一般人が人を裁くという事が、これほど捻じ曲がる議論を生み出す面白さは、裁判員制度が無かった当時では画期的だったと思う。今では誰もが遭遇するかもしれない、ちょっとした恐怖を垣間見た気がする。

これだけ多様な人が集まるのか、と思えるくらいバラバラな個性の12人。自分の身近な人で似たような人を充てて観るのも面白い。

にしても、優しいというより意地悪な人の方が多い。

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クリストフ

4.0日本人らしき討議。

2017年11月24日
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笑える

単純

知的

無作為に選ばれた12人。とある殺人に関する被告は若くて綺麗な女性。
はたして密室の中で見ず知らずの12人が進めた事件の判決はいかに。

友人に勧めてもらった作品「十二人の怒れる男」の日本版。
脚本は三谷幸喜。
これ、舞台で観たかったです。できるなら。

原案の作品ほど淡々と進まない、相手に配慮しすぎるのは日本人の特性なのではないでしょうか。個々のキャラクターもきっと身近に当てはまる人がいる「いるいる」となる人たちばかり。
ラストまでしっかり目に収めたくなる、三谷作品でした。

トヨエツ…美しい!

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yuki

3.5前半から中盤ぐらいまでかなり観るのが疲れるし、イライラする。 豊川...

2017年11月5日
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前半から中盤ぐらいまでかなり観るのが疲れるし、イライラする。
豊川悦司が活躍する当りからおもしろくなってきたかな。

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へまち

3.5さすがこの時代!

2017年9月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

日本人の良し悪しを見事に表している作品。
元ネタの海外作品のようにクールに進まないのが我が母国。平和そのもの 中途半端な人情のぶつかり合い! でもその不器用な人間らしさが日本人の面白いところなんだよなぁ。

いるいるこんな人!と、人生一度は出会ったことのある十二人が見事に個性を発揮した絶妙な脚本と役者陣。さすがとしか言いようがないです。
舞台でも見たかったけれど、映画でも充分シンプルに楽しめました。

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toome

4.020年以上前の作品なのに、古さを感じない。 裁判員制度を彷彿とさせ...

2017年7月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

20年以上前の作品なのに、古さを感じない。
裁判員制度を彷彿とさせる議論で、二転三転していく嫌疑がおもしろい。

しかも、それぞれのキャラクターがはっきりしていて、ごちゃごちゃしているかんじなのに、吸い込まれる。
感情論で無罪、論理的で無罪、いや有罪。裁判員になったときの予習になりました。

最初の10分で面倒だし見るのやめようかと思ったが、最後まで見てよかった!20年以上前の作品なのに、古さを感じない。
裁判員制度を彷彿とさせる議論で、二転三転していく嫌疑がおもしろい。

しかも、それぞれのキャラクターがはっきりしていて、ごちゃごちゃしているかんじなのに、吸い込まれる。
感情論で無罪、論理的で無罪、いや有罪。裁判員になったときの予習になりました。

最初の10分で面倒だし見るのやめようかと思ったが、最後まで見てよかった!

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キッスィ

3.0良く2時間もったな。

2017年6月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

三谷幸喜らしさが全面に感じられた。
ワンシチュエーション。陪審員の会話劇だけで2時間もつのか?と訝しげに見てたけど、
前半は辛かったけど、これは会話の中から真実があぶり出されて行く話なのか!と気付いてからは引き込まれ、トヨエツが皆を引っ張って行き始めてからは畳み掛けるように会話が弾み真実が暴かれ始めて面白かった。

映画と言うより舞台感が強かったけど、どんどん俳優さんがノッて行ってるように見えてその空気を感じるのも楽しかった。

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奥嶋ひろまさ

3.0勝手に喋っているだけ

2016年8月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:10点 )

 『十二人の怒れる男』は、一人の男が論理的に仮説を投げかけて間違いを次々に指摘して真実に迫っていった。

 だがこの作品は各々が感情をぶつけ思い込みを押し付け屁理屈を並べて飛躍の理論を思いつくままに喋る。かなり支離滅裂であり、理路整然とはいかない。だから観ていていらっとする。喜劇ではあるから最初から事件の解決を真面目にする気はないのだろうが、そのために面白くない。とりあえずこれだけ話し合ったのに、結末だってそんなことで結論としていいのかと思った。
 良いところは、12人の性格と立場の描き分けが出来ているところ。適当に済ませようとするものもいるが、再考を促す者だってそうするのは事件の真実を求めている純粋な動機とばかりも言えなさそうだ。

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Cape God

1.5舞台のようで

2016年7月25日
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三谷幸喜の脚本にありがちな、舞台劇をそのまま映画にしたような演出。
それならば舞台を観ればよいので、映画化の必要はないと思ってしまう。

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シムケン

3.5超名作「十二人の怒れる男」を意識したのは明らか。こういうテーマは人...

2016年7月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

超名作「十二人の怒れる男」を意識したのは明らか。こういうテーマは人間の本質を突いているのか、面白い。ずっと見入ってしまった。そういう面ではこの作品は素晴らしいといってよい。
本家と違ってコメディ的要素を取り入れているのも意欲的だ。だが、なんかこのコメディ的要素が時にイライラさせる。それも作る側の意図なのかもしれないが、やっぱりイライラする。
この人たちは本当に優しい日本人なのか?
陪審員制度ってこれでいいのか?
どこか納得出来ない妙な映画でした。

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はむひろみ

3.0面白い

2016年5月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

観る前からなんか既視感があったのは、昔演劇で観たから。そのときのこともおぼろげにしか覚えていないのだけど、だいたい似たような印象でした。舞台を映画にするのって基本的には好きじゃないのだけれど、十分楽しめたかな。でもやはり配置とか考えると舞台の方が活きてくる気はした。

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ちかし

3.0三谷幸喜の脚本劇

2016年5月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

この作品は映画というよりは、どちらかというと1つの部屋で舞台での演劇を、映像にしているといった印象を覚えました。

始め陪審員なんていうので、ひと昔前に日本に陪審制が存在したっけ?などと疑ってしまいました、もしもの話だったんですね。

12人の陪審員は、始め全員意見が一致し、そこで会議は終わろうとしてしまいます。まぁそこからとんでもない議論がくりなされ、判定は何回もひっくり返ったうえに1つの結論に落ち着くわけです。

一人一人の陪審員がキャラをしっかりと持っていて、役者たちは本当にそこを見事に演じてみせていました。頑固そうなおじさんがあっさりと意見を変えたり、人間ってすぐ人の意見に飲まれちゃったりするんですよね。また役者たちは毎回のテイクが長かっただろうこの作品で、よくあの長いセリフを入れていたなぁと思います。

この作品は三谷幸喜さんが脚本を執筆したということで、やはりその点においては流石といったところです。笑える要素も所々にあって、なかなか楽しめました。

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スパイダーマン

2.0元を下回る出来

2016年3月7日
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これ面白いのか?っていうのが感想。笑いどころがない。

十二人の怒れる男と比べると、深みが違うかなと思う。今作では、ただ話し合いをしたい男がグダグダと進めてる印象。

役者は凄くて、それぞれが良い味出してたと思う。トヨエツが思いの外かっこ良かった。

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JYARI

5.0三谷脚本最高傑作の一つ!

2015年11月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

知的

ある殺人事件の有罪無罪を決める為集まった12人の陪審員。
今や現実となったが、もし日本に陪審員制度があったら…?
三谷幸喜脚本の1991年の作品で、三谷脚本最高傑作の一つ。
言うまでもなく元ネタは「十二人の怒れる男」。
単なるオマージュに留まらず、邦画における密室劇、会話劇、ミステリー・コメディ、裁判及び法廷モノでも非常に優れた一作。

シリアスで重厚だったオリジナルとは違い、三谷ならではのコミカル性。
タイトルにも反映されている日本人の持つ“優しい”人情。
それらが絶妙な味付けとなっている。

裁判シーンや事件の回想シーンは全く挿入されないが、陪審員たちの話し合いから事件の全貌がだんだん見えてくる巧みな語り口。
グイグイ引き込まれ、これはオリジナルと同じだが、また違った点も。
オリジナルは有罪→無罪だが、本作では無罪→有罪、そしてもう一回一捻り。
三谷の偉大な名作への挑戦にも感じた。

冷静な陪審員長を筆頭に、仕切ろうとしゃしゃり出る者、目立ちたがり、論理主義者、独善的な者、日和見主義、平和主義、ただ自分の言い分を主張したいだけの者、枠に入らないが頭のキレる者…。
一癖も二癖もあるユニークな登場人物たちはまるで社会の縮図。

やる気があるんだかないんだか分からなかった議論が、やがて白熱した議論に展開していく様は痛快で爽快でもある。
ラスト、豊川悦司が桐島一之にかけた言葉が一筋の哀しみも感じさせた。

もう何度も見てるほど特に好きな三谷作品。
こういうのを見せられると、やっぱり三谷は才ある脚本家だと思わずにはいられない。

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近大

5.0三谷幸喜舞台の初の映画化

2015年7月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

まだ日本に裁判官制度ができる前に作られた「もしも日本に陪審員制度があったら」という架空の設定の映画
舞台の映画化でこれほど面白い作品はありません。

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akazuki

4.020150429

2015年4月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

中原 俊 監督
三谷幸喜 脚本
東京サンシャインボーイズ

たぶん、再視聴。
舞台脚本の映画版。
やっぱり、ストーリー展開が面白い。
英語タイトル
The Gentle Twelve

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NANA