七人の野獣 血の宣言
劇場公開日:1967年10月21日
解説
「七人の野獣」のコンビの山崎巌と江崎実生の原作を、二人が共同で脚色し、江崎実生が監督した「七人の野獣」の続編で、撮影は「花を喰う蟲」の安藤庄平が担当した。
1967年製作/91分/日本
原題または英題:The Return of the Fifthy Seven
配給:日活
劇場公開日:1967年10月21日
ストーリー
いずれも現金の魅力に取り憑かれた六人の男が、現金強奪計画を立てていた。元刑事でリーダー格の木戸、かつて木戸と三億円を争ったときの仲間、片山、辺見、芹沢、鉄、それにインテリやくざを自称する太田の六人で、彼らは破産寸前の芸能プロモーター大黒が、競馬場を襲って三億円を強奪しようとしているのを知り、その三億円を横取りしようという計画を立てたのだった。六人は大黒の動きを監視する一方、綿密な計画を練った。しかし、六人のいずれもが、あわよくば三億円を一人占めにしようと狙っていた。大黒の競馬場襲撃は成功したが、木戸たちは大黒の計略で横取りに失敗した。木戸は早速、大黒に対する戦いを始めた。まず外国人に化けた辺見が大黒を訪ね、そこで急病になる。そこへ、医者に変装した片山、鉄それに太田と、鉄の恋人アキコが治療に現われ、スキを見て大黒の金庫を破る、という作戦である。計画はうまくいった。しかし、ドタン場で大黒の情婦ユリの邪魔で失敗してしまった。木戸はユリを人質にして、三億円との交換を申出たが、ニセ札を掴まされてしまった。その争いで木戸は海に投げ込まれて行方不明になった。残った五人は、木戸を失うと散々のていたらくで、同士討ちを始める始末だった。そんなある日大黒の邸へ頑丈な板で防護した車が乗り込んで来た。運転しているのは木戸だった。“戦車”は玄関を壊し、廊下を通り、壁をぶち破って地下室へおどり込んだ。勇躍した他の五人は木戸と共に大黒一味と戦ってついに念願の三億円を手に入れることができた。しかし、その時警官隊が現われ、六人はブタ箱に入れられてしまった。そんな六人が出所したとき、ジョーと名乗る男が儲け話を持込んできた。それを聞いた木戸たちは、再び大金を手に入れるべく、ニヤリと笑いあったのである。