七人の刑事

劇場公開日:

解説

同名のテレビドラマより「東京アンタッチャブル」の長谷川公之が脚本を執筆、「僕チン放浪記」の大槻義一が監督した刑事もの。撮影は「東京さのさ娘」の小原治夫。

1963年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年1月27日

ストーリー

商事会社に勤める美代子と自動車修理工の孝司は若い恋人同士だ。或る晩のデートの時、孝司は美代子を旅館に誘うが、美代子の強い抵抗にあい孝司は腹だちまぎれに旅館を飛びだしていった。翌朝、戸山ケ原で殺人事件が起った。女はコールガールで、マフラーの上に造花が落ちており、車で乗り入れた形跡があった。タイヤの跡から車はフロリート、造花のことから孝司が容疑者とされた。一方、フロリートの線から、財閥の息子杉勝弘が浮んだが、彼には恋人の上原友子とホテルにいたというアリバイがあった。孝司への容疑は深まるが確証がない。赤木主任、沢田部長刑事、杉山、南、小西、中島、久保田の七人の刑事は、その裏付けに必死だ。美代子、それに姉の佐代子も洗われた。姉の佐代子は婚約者の中川に嫌われると知って、捜査に協力的でない。そんなある日、毎朝新聞の田所記者が美代子を訪ねてきた。彼は美代子に近づき、孝司が白であることを証明しようというのだが、実は特種を狙っての接近なのだ。捜査は難航した。殺された女のヒモである金本も洗われた。だが彼にもアリバイがあった。福本孝司は捜査本部に連行された。美代子は孝司の無罪を信じたが、周囲の目は冷たかった。孝司は無罪を主張した。物的証拠もなく拘留期限もきれた孝司は仮釈放された。工場に帰った孝司は同僚の白い目で迎えられた。孝司は死を決心した。だが、また再検挙された。美代子の家庭では、美代子の恋人孝司のことで家中が真暗になった。七人の刑事は、最後の追込みにかかった。フロリートの車には、右と左のハンドルがあり、殺人のは右ハンドルとわかった。その頃、美代子は周囲の冷たい目にたえかねて、薬をもって家を出た。ちょうどその時、真犯人があがった。孝司と七人の刑事は多摩川へ美代子の後を追った。美代子は孝司といつも逢う場所に、泣きながら立っていた。

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