シコふんじゃった。のレビュー・感想・評価
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【”辛抱我慢の果てに開けた新しき道” クスリと笑えて少し泣ける近代邦画喜劇の傑作。】
ー これだけの、傑作であるから内容は割愛。それにしても、この映画は何度観た事か・・。-
<Caution! 以下、内容に触れています。>
■沁みたシーン多数(の一部のみ記載)
・万年3部リーグの教立大学の学生、秋平(本木雅弘)が卒論の単位を得るために”一時的に”相撲部に入るシーン。
マネージャーの川村夏子(清水美沙:綺麗だなあ・・)から
”男らしく人肌脱いで上げたら?”
と言われ、渋々廻し(ふんどしじゃないよ!)を締める事に。
- 夏子は、笑顔を浮かべているが、誰より穴山教授(柄本明)が顧問を勤める相撲部を愛していたのであろう。穴山教授が、且つて学生横綱だったという設定も良い。-
・3部リーグ戦出場のため、只一人の正部員、大学八年生!の青木(竹中直人)を始め、気弱な田中(田口浩正)、春雄(秋平の弟:大学のアイドル的存在)、留学生のスマイリーを集めるが、散々の成績に。OB達から宴席で叱責されるが、夏子の啖呵が心に響く。
”強くなってやる!”という想いを込める部員たち。
・穴山教授の田舎の夏合宿前には、春雄を慕う太っちょの正子も、マネージャーとして参加。冴える穴山教授のねらい。只管、食っちゃ寝を繰り返す日々の中(体重を増やすため)雨中、田中が一人シコを踏むシーンが印象的である。
穴山の助言に対し、いつもは内気な田中の言葉”強くなりたい・・”
・そして、地元の中学生たちとの稽古。宿敵北東学院の揶揄にもめげず、彼らは相撲の面白さ、勝つ事の喜びを経験していく。
- 青木は相変わらず、緊張するとお腹が弱くなるが・・。この作品のお笑い担当である。廻しのお尻部分を抑えて、ぴょんぴょん飛び回る姿を見て笑わない人はいるのだろうか?-
・学生相撲リーグ戦。先方の春雄が腕を折ってしまった時、駆け寄る正子。”マサオ!”と呼びながら駆け寄る部員たち。目を白黒させる行事。
それまで、只管に廻しの下のタイツを取ることを拒否していた、スマイリーが、自ら破って出場するシーン。
青木の”何だか分からない”頭突き初勝利。
ー 毎回、クスクス笑う。-
・宿敵北東学院を破って、歓喜に沸く今や立派な教立大学相撲部員達とOB達の姿。だが、未だ2部リーグとの入れ替え戦があった・・。
人数が足りないが、正子から”私出ます・・”とまさかの申し出。受け入れる穴山。そして、秋平の友人のラグビー部員も急遽参加し・・。
- この映画のハイライトと言っても良いと思う、上半身を包帯でグルグル巻きにした、正子の相撲シーン。実に、見応えがある。力が入る。そして、春雄のために戦う姿に涙が出る。あの姿を見たら、モテ男春雄も、心惹かれるよなあ・・。-
<若き周防監督の力量が、炸裂した傑作。何度観ても、笑えて、泣けます。勇気が出ます。とても、好きな作品である。>
相撲の魅力は伝わらないが、爽やかな後味の青春映画
もっくんが半裸になった!と当時話題になりましたね。
それからもう30年。みる機会がなく、ようやっと拝見。
軽薄だけどモテ男で気の強い主役・秋平にもっくん。
伝統やしきたりなど知らずとも、おかしいと思えば審判にくってかかるのがいい。
相撲の歴史や用語を無理に使わず、説明臭くならない。あくまで、やる気のない寄せ集め部員が一勝でもいいから勝ちたい、と奮起するようになるまでをコミカルに爽やかに描く。
部員たちの性格や体の動きの癖をうまく利用した指導方法も面白い。
コメディ担当の竹中直人と、飄々とした柄本明“節”が絡み合いそうで絡み合わないことが、むしろドタバタしすぎなくてよい。
正子は実は相撲をとりたいスージョなのでは?と思っていたら、シンプルに恋する乙女でしたね。「私、相撲取る!」と胸にテーピングを巻いて出てきたときはなるほど、と唸った。
制作陣は仕切り線で足を滑らすなど、細かいところで相撲をよく観察している。
ただ納得できないのはマネージャーかと思いきや、ただの冷やかしだったヒロイン・清水美沙の動機が最後までよくわからなかったこと。
また、いくら廃部を救うとはいえ秋平が留年までするかな?
しかしタイトルが最後のヒロインの台詞とは!
名作!認知されて欲しい!
隠れた名作に出会えたー!嬉しい!!
今はこんな良作絶対に作れない。本気の学生相撲でした。興奮しっぱなしでとても演技と思えない。相撲ってこんなにおもしろかったの!?と驚かせてくれる作品です。
モックン(と、弟役の春雄)の演技は若々しさがあるけど、脇役がしっかり締めてる!さすが、今も第一線の役者さん!若い時からこんなに上手なんだと思いました。
でも、モックンと春雄もどんどん上手くなっていってるので、気になるのは最初だけ!
ストーリーの骨組みもしっかりしてて、無駄がないし押し付けがましさもなく、青春映画ぴったりのさわやかさ!いやらしさがない。
ラストが驚き!!あれ?ここがラストじゃないの?って所からちゃんとおもしろい所まで持っていくのがすごい。
相撲のシーンの迫力が本気で戦わせてるようで、怪我しないかハラハラ。だから、観客をこんなに夢中にさせてしまう。役同様、俳優さん達も本気で相撲に取り組んだんだろうな。それをしっかり感じる映画でした。
派手な友情、恋愛の映画ではないけれど、何の才能もない若者たちを丁寧に魅力的に描いてるのでパワーをもらえました。
学生が背中で語ってて、かっこよかったです。
周防正行監督の出世作。なかなか面白い。 私、本木雅弘と全く同じ生年...
筋肉はいい
王道
相撲愛に満ちた作品
ドラマとして見ると悪くない。スポーツものとしては肩透かし。
ありきたりでは あるものの、 よくまとまっています
ありきたりでは あるものの、 よくまとまっています。 すもうのへたな人たちが努力して勝利するはなしです。 登場人物はフィクションに出てくるような珍妙な人ばかりです。 実際にフィクションなので、 リアリティーを求めても仕方ありませんが。 しかし、 少し練習しただけで、 何年間もすもうを頑張ってきた人たちに勝利してしまうのは、 さすがに無理があると感じました。
相撲面白いよね
周防正行監督の大出世作
ベタなスポ根だが文句のつけようが無い
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