極道の門 実録・大阪頂上戦争

劇場公開日:

解説

激しい権力抗争に明け暮れる大阪の極道社会の中で、頂点を目指して這い上がっていく一匹狼の生き様を描くやくざ映画。村上和彦の同名小説(桃園書房)を原作に、白井政一が監督。脚本は菊地昭典、撮影は伊藤嘉宏が担当。

1994年製作/88分/日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1994年10月15日

ストーリー

大政組組員・尾形とその舎弟・村田が、敵対する義道会の刺客五人に襲われた。尾形は殺されるが、村田は一人で五人を返り討ちにする。この事件をきっかけに二つの組の全面抗争が勃発しかけるが、関西の極道社会で恐れられている大浜組組長・大浜鶴吉が仲裁に乗り出した。大政組組長・鹿島は大浜に全権を委ねるが、義道会は会長の大田黒は顔を出さず、若頭の安田が応対し、手打ちに難色を示す。一方拘置所の中の村田は連日刑事たちの横暴な取り調べを受けるなか、尾形や幼馴染みの元恋人・夏との平和な日々を思い出していた。組長の鹿島は彼を男として認め、面会室で酒も杯もないままだが、親子の契りを交わした。そんな中、進まない手打ちに業を煮やした大浜は自宅に安田を呼びつけ承諾を迫るが、どんな有利な条件でも電話口の大田黒は納得せず、逆に安田の不甲斐なさを罵る。窮地に追い詰められた安田は大浜に銃口を向けてしまうが、あっけなく取り押さえられる。大田組は責任を安田一人に押しつけ彼を破門にし、態度を急変してさっさと手打ちに応じてしまった。村田は1年後、正当防衛が認められ無事出所。しかも若頭補佐のポストが待っていた。夏とも劇的な再会を果たす。その村田の命を、極道としてのケジメをつけるため安田が狙っていた。だが村田は安田のドスを交わそうとせず受け止め、ケジメをつけさせてやった。それは死んだ尾形の教えでもあった。

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