高校生番長 棒立てあそび
劇場公開日:1970年9月12日
解説
「高校生番長」に続き高校生番長シリーズ二作目。脚本は一作目を担当した須崎勝弥、監督は新人岡崎明、撮影は横手丘二が担当。
1970年製作/81分/日本
原題または英題:The All-Out Game
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1970年9月12日
ストーリー
江東0メートル地帯の低い家並の中にそそりたつ都南高校。その校庭で宇佐美志郎の拳闘グループと工藤力哉の柔道部員とが、今にも殴り合いの喧嘩になりそうになった時、急を聞きつけた応援団のリーダー堀田大作が仲裁にとび込みその場はどうにか収まった。やがて夏休みに入り、応援団は本栖湖に合宿する。同行したOB達は、そのたるんだ練習にごうを煮し徹底的にしごき始める。そんなある日、大作は折よくキャンプにきていたクラスメイトで恋人の光代を湖に泳ぎにさそった。これを物陰から見ていた志郎たち拳闘グループの面々はモーターボートで光代に近づき沖へつれ去ってしまう。危険を感じた大作はモーターボートを貸り、激しいデットヒートの末光代を救い出すがこのアクシデントで昂奮した光代は大作の前に裸を投げ出し、愛情はセックスだけじゃないと、大作の平手打ちを喰う。一方、東京に残り悶々とした毎日をおくる力哉の前に退学になったズベ公の小川ひろみが現われる。ひろみは秀才ヅラをした力哉の仮面をはがそうと、先日力哉がストリップ小屋に入るのを見たとおどし力哉の部屋に上りこんでしまう。ステレオのボリュームを上げ踊り出したひろみは力哉を誘い、半裸体を触れさせる。昂ぶった欲情を押え切れず、ひろみを畳の上におさえこみ狂乱した力哉を、折あしく訪ねてきた京子は見てしまう。深く傷ついた京子は志郎たちの誘いにのり、おしとめる光代に偽善者より、裏表のない不良の方がまだましだと自暴自棄になってしまう。光代はそんな京子に激しい平手打を喰わせ、京子の身代りとして三人の待つ約束の場所へ急ぐ。待っていた志郎たちは光代を車に無理矢理押し込めモーテルにと連れ込むが、光代の「私に触ったら舌を噛み切る」という激しい抵抗の前に目的を果さず逃げ出してしまう。一方京子から急報を受けた大作は光代の連れ込まれたモーテルへといそぎ、その場で二人は結ばれる。そのころ志郎たちは次の獲物として京子をつけねらい廃船の中で犯してしまう。これを知った力哉は、大学推薦取消しをおそれる偽善者の仮面をかなぐり捨て志郎たちに戦いを挑んでいった。