現実の続き 夢の終わり
劇場公開日:2000年4月
解説
台北を舞台に恋人を殺された日本人女性と敵対する2つのマフィアの三つ巴の闘いを活写したフィルムノワール。監督は「Jam」のチャン・イーウェン。脚本はチャンと蘇照彬。撮影は蔡正泰。出演は「踊る大捜査線 THE MOVIE」の水野美紀、「アナザヘブン」の柏原崇ほか。
2000年製作/97分/台湾・日本合作
原題または英題:A Chance to Die
配給:日活
劇場公開日:2000年4月
ストーリー
台北。台湾人組織と日本人マフィアの取引現場が何者かに襲われ、現金800万元と麻薬ブローカー・伊藤の命が奪われた。知らせを受け台湾にやってきた伊藤の恋人・加奈子(水野美紀)は、犯人への復讐を誓うが、逆に犯人グループに命を狙われてしまう。犯人は、最近台頭してきた阿泰(ツァイ・ユエシュン)と阿三(ダイ・リーレン)が率いる若手のマフィアで、現場を襲撃された龍(リー・リーチュン)率いる組織と敵対関係にあった。ところで、龍の組織内部ではナンバー2の座を巡って明(ガオ・ミンジュン)と傑(ガオ・ジェ)が対立しており、昔気質の傑は阿泰と阿三への反撃を主張。事件を穏便に解決しようとする明との距離を益々広げていた。さて、加奈子は伊藤のかつての仕事仲間で表向きはバーを経営しながら裏では拳銃の密売をしている情報屋・高橋(柏原崇)と接触し、阿泰と阿三への復讐を企て、阿三の命を奪うことに成功する。だが、龍が加奈子に協力していると誤解した阿泰が龍のグループに戦争をしかけたことから、台北の町は一触即発の状態になってしまう。そこで、計算高い明は阿泰と敵対するより手を結んだ方が得策だと考え、加奈子の身柄確保と傑の命を交換条件に阿泰と取引し事態を収拾しようとする。約束通り、傑を殺害する明。だが、その現場を舎弟の小豪に目撃された明は、小豪の恋人・小佩を殺害してしまう。明に反旗を翻す小豪。彼は明を殺害し加奈子と共に台湾脱出を計画するが、逃走途中に命を落とすのだった。その頃、加奈子は小豪の来るのを港でいつまでも待っていた……。