結婚行進曲(1951)

劇場公開日:

解説

「めし」の藤本真澄の製作で、同じく「めし」の井手俊郎と「ブンガワンソロ」の和田夏十と市川崑が共同で脚本を書き、市川崑が監督に当たっている。撮影は「完結 佐々木小次郎(1951)」の飯村正。出演者は「めし」の上原謙、「赤道祭」の山根寿子、杉葉子、伊豆肇に、高杉早苗、木匠久美子、沢村貞子、伊藤雄之助などである。

1951年製作/83分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1951年12月28日

ストーリー

丸ビルの五階にある東亜鋳造工業株式会社に勤める伊野君とチョコレート・ショップのレジスターのカナ子さんは同じアパートの二階と三階に住み、恋仲同志だったが、お互いに貧しくて結婚することが出来ないでいるうちに、伊野君が会社を首になってしまった。元来作家志望の伊野君は会社の仕事に興味が持てず執務中に小説を読みふけっていたのを見つけられたのだった。勝ち気なカナ子さんは伊野君に代わって社長中原さん宅へ復職の談判に行き、その裁気を認められかえってカナ子さんが中原さんの会社へ高い給料で雇われることになった。伊野さんはカナ子さんの援助で遊んで好きな小説の勉強が出来る身分になったが、何となく面白くない感じであった。一方カナ子さんは益々社長の信望を得たが、社長夫人鳥子さんは幼馴染みの芸者菊奴や料亭の女将のお母さんなどから、夫とカナ子さんの仲を色々噂されるようになってから、やはりこれも面白くなくなった。誤解に誤解を生んで遂に鳥子さんは実家へ帰ってしまい、カナ子さんと伊野さんの仲も風雲急をつげることとなった。そこではじめて事の重大さに気がついたカナ子さんが再び大活躍をして、社長夫妻を元の通りの仲の良い夫婦にすると同時に、自分も伊野さんとめでたく結婚の式をあげ、新婚旅行に旅立って行くのだった。

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