月光仮面 魔人の爪

劇場公開日:

解説

月光仮面シリーズの一篇で、今回の舞台は東南アジアに飛ぶ。川内康範・織田清司が脚色、「夜霧の南京街」の若林栄二郎が監督、「続一丁目一番地」の星島一郎が撮影した。出演者は、大村文武・柳谷寛・若水ヤエ子らの変らぬ顔ぶれに、植村謙二郎・小宮光江・月丘千秋らも加わる。

1958年製作/61分/日本
原題または英題:Claws of Satan
劇場公開日:1958年12月22日

ストーリー

バラダイ王国のシャバナン殿下が、サタンの爪と名のる幽鬼の仮面をつけた怪人に射殺されバラダイ王国五千億の秘宝のありかを示す地図が奪われた。サタンの爪とは、六百年前、バラダイ王国転覆の陰謀を企て、失敗して追放されたアブダラ・サタンの子孫であった。彼は、さらに殿下の地図を照らす「アラーの眼」と、以前殿下の顧問をしていた考古学者結城博士が知る呪文を奪おうと図っていた。事件の解決に乗出した松田警部、名探偵祝十郎は、殿下の女中キミが、サタンの爪の一味ベレーのお由に毒殺される寸前、「アラーの眼」が、殿下の愛人で横浜に住む浅川昌子・不二子母娘に託されていることを知った。捜査一課は直ちに浅川母娘の保護に向ったが、時すでに遅く母娘は横浜のサタンの爪のアジトに監禁されていた。母娘が拷問に耐えきれず、「アラーの眼」を奪われそうになったとき突然、正義と平和の使者・月光仮面が舞い降り母娘を救い出した。母親は祝家に保護された。が、不二子はお由に誘拐された。一方、結城博士もサタンの奸計に陥り、呪文を伝えねばならなかった。しかも、サタンの爪は、遂に「アラーの眼」を手に入れ、祝十郎をも捕えた。彼は、祝、不二子、結城博士を一室に閉じ込め時限爆弾を仕かけた。が、寸前、祝が脱出、そして白衣の月光仮面が現れ、二人を救い、地図と「アラーの眼」を奪回した。翌日、祝と不二子、結城博士、東邦タイムズの山本記者の四人が財宝秘めるバラダイ王国へ向った。一行は、タムラカンに到着、ここにも迫るサタンの爪の執拗な襲撃を避けつつ洞窟の中に秘宝を発見した。しかしこのとき一行をサタンの爪の一味が取りまいた。結城博士は、この洞窟が一発の銃声の衝動でも崩壊することを知っていた。博士はサタンの爪の拳銃を制止した。が、秘宝を目前にサタンは拳銃を暴発。一瞬、洞窟は崩れ、秘宝とともにサタンの爪一味は永久に埋没した。逸早く避難して無事だった一行は再び日本へと向った。

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