下駄とジャズ
劇場公開日:1992年7月4日
解説
50年前にジャズにとりつかれた老人が昔のバンド仲間の消息を尋ね歩く姿を描いた、「ひとけたの夏」に続く伊丹市製作の16ミリ作品。監督・脚本は「晩秋」の住野真子、共同脚本に西尾幸嗣、撮影は横山健二がそれぞれ担当。
1992年製作/54分/日本
配給:伊丹映画祭実行委員会
劇場公開日:1992年7月4日
ストーリー
1941年の夏、電気蓄音機から流れる敵国アメリカの音楽ジャズに、すっかり夢中になってしまった地主の息子繁邦は、どうしてもジャズを演奏してみたくなり、叔父にもらったジャズのレコードを聴いては、こっそりトランペットの練習をしていた。繁邦の知人で尋常小学校教師の村社も、無関心を装いつつアコーディオンの演奏を始めた。ある日のこと、繁邦は村外れの洞窟に父と暮らす風変わりな青年鉄造に出会う。鉄造の持つヴァイオリンケースに目をつけた繁邦はさっそく仲間に誘い、その後も説得を続けたが鉄造は決して首を縦には振らなかった。一方、村社の紹介でドラムを担当する日出雄の参加が決まるが、軍人の兄にジャズのことがバレ、怒りをかってしまう。しかし懲りずにジャズにこだわる繁邦は、洞窟でヴァイオリンを奏でる鉄造の姿をみつけ、ついに鉄造の心を開くことに成功する…。月日が流れ1991年。今やプロの老ジャズメンである鉄造は、久しく会うことのなかったかつてのジャズ仲間を訪ね始めた。ある者はこの世を去り、ある者はジャズと無縁の生活を送っていたが、最後に訪ねた繁邦だけは、あの日と同じトランペットを手に年老いていたのだった。
スタッフ・キャスト
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繁邦高杉二郎
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不明三好進平
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鉄造長尾寿充
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村社中條健一
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日出雄佐藤和隆
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農夫神戸浩
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亀次郎桂三造
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村社家の娘熊井美加
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日出雄の息子中西良博
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鉄造の孫娘吉井佐公子