刑事物語5 やまびこの詩
劇場公開日:1987年5月16日
解説
狙われる美人姉妹をたった一人で守りぬく片山刑事の姿を描いた「刑事物語」シリーズの第5作目。片山蒼の原案をもとに、片山、榎本修、鳥井欽圭が脚本を共同執筆。監督は「刑事物語3 潮騒の詩」の杉村六郎、撮影は「ウホッホ探険隊」の丸池納がそれぞれ担当。
1987年製作/98分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1987年5月16日
ストーリー
群馬県沼田市。パラコート入りの牛乳で牛乳配達の少女が重態となる事件が起きた。その牛乳の配達先のアパートに住む真咲直子・真子姉妹が狙われていると確信した片山はアパートをかぎ回る。しかし、痴漢扱いされて留置所へ。替わりに張り込んだ同僚の金井は、真咲姉妹の部屋の前に不信な影を見て執拗に追うが車に跳ねられ死亡した。直子が勤めるナイトクラブに出かけた片山は、酔客にからまれた真子を助ける。だが、姉妹は騒ぎを聞きつけて来た警官に彼を引き渡した。そのため犯人の糸口もつかめぬまま懲戒免職になってしまう。女優を目指しながら、ゴルフのキャディをしている真子がゴルフ場で襲撃された。突如現われて真子を守る片山。姉妹の隣室に部屋を借り見守ってくれていた片山に、彼女たちは急速に心を開いていく。ある日、直子が帰宅しなかった。真子から直子の元恋人がこの町の資産家、大神と聞いた片山は、彼が怪しいと同僚の植田に協力を頼む。片山はオーディションのため、東京に向かった真子を追った。そして、不合格となり傷心の彼女を慰めるのだった。沼田に戻った二人は、植田から直子は大神の入院先にいると知らされた。大神の死期は迫っており、遺産の1/2を直子に残すと記された遺言状が何者かに読まれた形跡があった。片山は直子が連れ去られたと思われる大神の義理の息子の和人の山荘へ向かう。危機一髪で殺害されそうな直子を和人から救い、無事逮捕にこぎつけた。たが、また転勤の令が片山を待っていた。一人沼田を去る彼を真子が駅で待ち受けていた。列車の窓いっぱいに指で書かれた「ありがとう」の言葉に真子の想いが込められていた。