クレージー大作戦

劇場公開日:

解説

「赤い天使」の笠原良三「パンチ野郎」の田波靖男、「狸の王様」の坪島孝、「殿方御用心」の池田一朗が共同でシナリオを執筆し、「アルプスの若大将」の古沢憲吾が監督したコメディー。撮影は永井仙吉。

1966年製作/100分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1966年10月29日

ストーリー

砂走刑務所の第七号監房には、金庫破りと読唇術を得意とする大平久をはじめ、陣十郎、薮越与太郎、花見小路抜麿、ジョージ馬場の五人組が入っていた。担当看守の加古井はバンドを作って更生指導をしようと頑張っているが、五人組には効目はない。そんな時に第七号に石川吾郎という男が入ってきた。世界中の悪銭をかっさらおうという石川は、大平の金庫破りの腕が借りたくて、わざと捕ったのだ。目下の計画は、日本の暗黒街に君臨する“頭取”の持つ十億円を盗むことだと言うと、大平は忽ち意気投合、他の四人も加わって、ここに六人組の義賊団が生れた。ある日、慰問演奏に外出した六人は、加古井を道連れに脱走し、途中、デパートを襲って身じたくすると頭取邸に向った……。侵入した石川と大平は殺し屋どもを片づけ、無事金庫を開けることが出来た。ところが現われたのは、石川と同じ理想を持つ美女、一匹狐の高山姫子だった。姫子は頭取に捕えられていたのだ。素早く退散した石川はガッカリしてしまった。一方、加古井は、脱走幇助罪で指名手配されていることを知り、仲間に加わった。やがて、石川は日本中のギャングたちが、太平洋物産チェーン全国協議会の名で集まってくるのを知り、会場に忍び込んだ。ところが、姫子は色仕掛で頭取に近付いているのを見てびっくり。調子のいい石川は姫子をまるめ込むと、会議の内容を聞いた。それによると、頭取たちは十億円の金を車に積んで伊豆まで運ぶというのだった。石川は更にその正確な時刻を聞き出すと、姫子を浴槽に閉じ込め、仲間と共に十億円の後を追った。しかし、頭取の車の前後には殺し屋どもがガッチリ固めている。ここまではうまくいった石川たちだが、果して十億円強奪に成功するかどうか。間もなく伊豆である。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

4.0ハッスルコーラ🍹

2020年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 序盤、ブルーを基調としたモノトーン映像によって、ブルーなき分、やる気のなさを表現してしている。会社で一番無気力な社員は誰かね?と専務に聞かれ、選ばれた庶務課の植木等。飲んで数十秒後にカラー映像に変わり、モーレツ社員に変身する。ハッスル、ハッスル、ハッスル、ホイ!と・・・同僚の女子社員にプールに誘われ、不良どもに囲まれるが、いきなりハッスルぶりがダウン・・・効果てきめんのハッスルコーラだったのだ。

 しかし、興奮剤入りの製品では清涼飲料水としての販売は認められず、子会社を作って販売することになったが、選ばれたメンバーはクレイジーキャッツの7人。実は赤字を抱えたために最初からつぶすために設立した子会社だったのだ。

 効かない催眠術ばかりする谷啓や銀行頭取の東野英治郎など面白いキャラがいっぱい。「ホンダラ行進曲」「ハッスルホイ」など元気のでる曲がいっぱい。植木等もかなり真面目にその子会社を買い取り成功させようと努力するのだが、発売された清涼飲料水にはエキスが抜いてあるという事実を知らされる。本社に戻ることができ昇進することも約束されたが、彼らには自信がつき、無責任な会社に見切りをつけるところが潔くてスカッとする。

 無責任男というイメージとは全く逆のシリーズではあるが、とてもいい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy

他のユーザーは「クレージー大作戦」以外にこんな作品をCheck-inしています。