吸血髑髏船

劇場公開日:

解説

「(秘)トルコ風呂」の下飯坂菊馬が「吸血鬼ゴケミドロ」の小林久三と共同で脚本を執筆し、「日本一のマジメ人間」の松野宏軌がメガホンをとった怪奇もの。撮影は「濡れた逢びき」の加藤正幸。

1968年製作/81分/日本
原題または英題:Living Skeleton
配給:松竹
劇場公開日:1968年11月9日

ストーリー

数億円の金塊を積んだ貨物船が、太平洋のド真中で襲われた。依子は船医の西里と新婚旅行中だったが、金塊を狙う田沼を首領とした末次、江尻、辻、小野ら五人組に凌辱され、乗組員は皆殺しにあってしまった。それから三年後、湘南のある教会で神父明石の助手をしている冴子は、恋人の望月と海で遊ぶうちに、海中で骸骨を発見した。恐怖のあまり二人は陸に逃げ帰ったが、それ以来冴子は海を眺めるにつけ双児の姉依子を想い出すようになった。ある日霧の洋上に貨物船を見た冴子は、とりつかれたようにモーターボートで沖へ出た。彼女が、その船で見たのは、蝙蝠と骸骨のみだった。そして不気味な船長室には航海日誌が残され、田沼たちの謀叛が記してあった。一方、竜王丸乗組員を虐殺した一味の末次は、ナイトクラブの支配人をしていたが、江尻から依子を見たと聞かされて驚いた。やがて、竜王丸の影を辻が海辺で見て、一味五人はぎょう然とした。末次の妻が殺され江尻が喉もとを刺されて殺されたのは、そんな時だった。辻と末次は早速潜水夫をしている小野を訪れたが、彼はすでに海中深く骸骨に埋もれて無残な死にかたをしていた。その惨状を見た辻は、自分の犯した罪に恐怖を覚え発狂し断崖から落ちて絶命した。久しぶりに教会に帰った冴子は、告解室で明石に、姉を殺した男たちに復讐したことを告白するのだった。そして残る二人も必ず仕返すと心に誓った。そんな彼女を明石は優しくなだめた。田沼が明石の仮面を脱いだのはその晩だった。冴子の部屋に侵入した明石は、冴子の首をしめた。変質者のようにたけり狂う明石の皮膚マスクを部屋に飛びこんだ末次がはがした。明石こそ、ケロイドにひきつった顔の田沼の変身たった。西里や依子の亡霊に悩む田沼と末次は、竜王丸の正体を確かめるために沖へ乗りだした。だが、末次が殺され、やがて田沼は冴子に西里の作った薬品で殺されてしまった。怨念を晴らした冴子は依子のミイラを抱いて涙を落すのだった。やがて冴子を追って来た望月の前で、竜王丸が砂のように崩れ落ち海中に没していった。そして暗い海面は、うそのように静まりかえり、蝙蝠だけが飛んでいた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0漂流してしまった吸血髑髏船

2022年2月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

単純

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近大

2.0メロドラマ+恐怖映画?

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

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