十一人のギャング
劇場公開日:1963年1月15日
解説
「ギャング対ギャング」にひきつづいて石井輝男が、脚本・監督したアクションもの。撮影は「暗黒街最後の日」の西川庄衛。
1963年製作/85分/日本
原題または英題:Eleven Gangsters
配給:東映
劇場公開日:1963年1月15日
ストーリー
浜松市にある××鋼管では、給料の袋詰め作業を給料日の前日にしていた。それを狙って権藤と別当は綿密な計画をたてていた。別当はこの計画の手始めとして、浜松運送の定期便運転手、沢上に接近して二四日の定期便で必ず彼が乗り込むこと、トラックが市外の××鋼管附近で二人の男を拾うことを約束させた。一方、権藤は昔の仲間、海老名をたずねて仲間に引き入れ、山之内美和をゆすり今度の計画に必要な資金調達を果した。また権藤は、立川のバーのマスター、ジョージをたずね自動小銃と拳銃ワルサーを手に入れた。それに、襲撃現場で使う車の運転手も権藤の愛人、ユキがやることになった。深夜、山之内美和邸で最後の作戦会議が開かれ、権藤、別当、ユキ、それに美和と彼女の情夫、芳賀の間で周到な打合せが行われた。襲撃の日が遂にやってきた。権藤、別当、ユキ、海老名と彼の仲間の葉室、広岡らは浜松に集結した。が、定期便運転手の沢上は酔っていた。が、キャバレーの女給まゆみに説得され承諾した。権藤、別当、海老名、葉室、広岡らは××鋼管に闖入した。唖然とする課員を尻目に別当と広岡は金をダンボールに詰め込んだ。五人は無事脱出した。別当は一人待機していたユキの車に送られ、附近の松林で定期便を待った。ユキの車は引返して権藤や海老名を乗せて反対方向へ走った。沢上の運転する定期便がユキの車とすれ違ったとき、権藤は定期便に乗り移った。車はスピードアップした。そこへ浜松のギャング・黒部達が迫り海老名らを射殺し、車を奪い定期便の後を追った。一方、別当を拾った定期便内では、秘かに乗っていたまゆみをめぐり、別当、権藤、沢上が対立していた。が、その時、黒部達の車が近づいた。壮烈な射撃戦が展開され、数十分の後、硝煙の漂う中にギャング達は全員死んでいた。