華麗なる追跡

劇場公開日:

解説

冤罪を着せられ死去した父の仇を討つために巨大な組織に敢然と挑戦する娘を描いたアクション映画。脚本は「怪猫トルコ風呂」の掛札昌裕と「若い貴族たち 13階段のマキ」の金子武郎、監督は「聖獣学園」の鈴木則文、撮影は「若い貴族たち 13階段のマキ」の山沢義一がそれぞれ担当。

1975年製作/83分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年4月26日

ストーリー

鈴鹿サーキット。轟音を響かせて爆走するレーシング・カーの中に、紅一点の矢代忍の姿があった。アメリカのレースで優勝経験のある忍は、日本でのデビュー戦でも見事優勝する。忍の父、正之は猪俣船舶の船長で東南アジア航路を担当していたのだが、その船から大量の麻薬が発見されたため、逮捕され、獄中で謎の自殺を遂げたのだった。一人娘の忍は、父の無実を信じ、冤罪を晴らすべくTESO(東南アジア特別調査機関)に所属していた。忍は父が入っていた刑務所の元看守で、現在は退職して派手にギャンブル場に出入りしているヘンリー中谷を追っていたが、中谷は、パシフィック興業社長・尾野沢要介、高級ナイトクラブ経営・本屋敷義一の手下に殺害された。刑務所長であった尾野沢は中谷を使って忍の父を殺し、今、その事を隠蔽するために中谷をも抹殺したのだった。当時、麻薬運搬の責任者であった本屋敷とともに尾野沢は、現在、シンジケートの黒幕である国会議員の猪俣赴夫の懐刀となっているのである。忍が住んでいるマンションの一階に忍のレーシング・カーの整備をしている新平と妹の凪子が花屋を経営している。忍と協力して組織を追求する兄妹に、悪の手が襲いかかり、二人は虐殺された。忍はとある事から女子プロレスラー、マッハ文朱と知り合い、彼女の協力を得て、組織のチンピラを相手に大暴れ。忍は得意の変装で徐々に組織の仮面をひきはがしていき、遂に猪俣の豪邸に乗り込み、組織の用心棒として潜入していたTESOの白崎の協力も得て、組織を壊滅させるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5映画におけるクライマックスの重要性

2019年9月18日
PCから投稿

それを改めて教えてくれる作品と言える。この映画は90%ぐらいおもしろくない。いつもの鈴木監督のこと。ものすごいやっつけ仕事で。…今回は失敗作だなぁ…という感じでクライマックスまでくるのであるが…
これいったいどうやって撮影したんだ?それはアップになってるところはダミーなのはわかるよ0でも引いたカメラでは本当にぶら下がってる。僕の心では本当に結構な大きさの石が飛んでいて頭に当たったら即死と思われるし。たぶんこれが取られたのはジャッキーチェンの全盛期で生身の体での撮影にチャレンジしたのだろう。まぁとにかく本当にやってる感のある撮影で駄作から代表作に出世した。

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タンバラライ

2.0志穂美悦子のアイドル映画?

2019年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

志穂美悦子は記憶が正しければ当時マルベル堂のブロマイド売上1位だったような・・・てなわけで、そんな彼女のアイドル映画要素を含んだアクション映画。監督が鈴木則文なので途中のアクションシーンが「トラック野郎」シリーズの必ず登場するドライブインの乱闘みたいな仕上がり。
陰謀により父親を殺された志穂美が復讐する話だが、彼女の特技が変装。クライマックスはキューティ・ハニー、もしくは多羅尾伴内のように「あるときは・・・」と口上をのべてからの大活劇。

キカイダー01でお茶の間の子供とお父さんの心をグッと掴んだ悦っちゃん主演のアクション映画第四弾。

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