学園広場

劇場公開日:

解説

「現代っ子」の倉本聰と斎藤耕一が共同でオリジナル・シナリオを執筆、「午前零時の出獄(1963)」の山崎徳次郎が監督した青春もの。撮影は「俺は地獄の部隊長」の伊佐山三郎。

1963年製作/43分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年12月15日

ストーリー

東京からこの街の学校に転校して来た山内修二は、この学校に古くから受け継がれている、風習に義憤を感じた。それは“勇者の帽子”と称して、校内で一番勇気のある者に与えられる風習だった。現在は上級生の古山がそれをかぶっていた。今年のその栄光は、街の有力者でレストランを経営する隅田が、立てたヌード画の看板にペンキで服を着せたものということになった。悪質なイタズラをもって勇気と讃える古山たちに、修二は怒りを感じた。だが、問題の帽子を欲しがる者達は、ヌード画に挑戦していた。その頃古山は大切な帽子を紛失して蒼白になっていた。古山達は日頃、反抗している修二の仕業と思い、呼びだして制裁を加えた。傷だらけの修二を見た姉の洋子は、PTAの一員として、学校に抗議したが、水商売のため派手な身なりが話題となって、修二は白眼視された。そんな中で上級生の船田一夫だけが優しくいたわった。ハンサムな船田は、隣りにある多摩女学院の女生徒達の人気の的だった。中でも勝又智恵子は一夫と恋人同士であった。その頃隅田興業では、社長の隅田と社員の奥山が、老人ホーム建設資金の公金横領を企んでいた。一方仲間はずれの誤解もとけた修二は、帽子は自分が受けついでみせると宣言した。その頃、高校生に化けた奥山は、一千万を持ってこの街を出た。がどうした訳か、奥山が勇者の帽子を被っていたため、高校生が追いかけた。一方修二は夜、ヌード画のペンキ塗りに出かけ、九分九厘で完成という所で隅田にみつかりつれ去られた。翌朝、ヌードが洋服を着たことから街は大騒ぎとなった。悪事がばれたとかんちがいしてあわてた隅田は、修二に横領金を押しつけた。一方一夫、古山は修二を救いに現場に行き、若者の正義感は、奥山らを改心させ、隅田は公金黄領の罪で逮捕された。今こそ本当の勇者修二の頭に“勇者の帽子”が輝いた。今は同級生の拍手をうけてうれしそうだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.5青春系の映画、 ドタバタ映画だが案外面白い

2022年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1=この映画のメインは、勇者の帽子をめぐるドタバタ
2=サイドストーリーとして、ヌード看板への落書きと、
  1500万円持ち逃げ事件
3=無理筋が多数で演技も臭いが、最後がハッピーエンドで良い
4=若いのは、観てて羨ましい
5=及び、18歳の松原智恵子(1945.01生)の美しさは、
  他の同世代の女優達をも圧倒している

コメントする (0件)
共感した! 0件)
KEO