会社物語 MEMORIES OF YOU

劇場公開日:1988年11月26日

解説

定年を間近に控えたサラリーマンが、若い頃に情熱を傾けたジャズのコンサートを開こうとする姿を描く。脚本・監督は「BU・SU」の市川準、共同脚本は鈴木聡、撮影は小野進がそれぞれ担当。

1988年製作/99分/日本
原題または英題:The Story of a Company
配給:松竹
劇場公開日:1988年11月26日

あらすじ

花岡始は57歳。東京の商事会社で34年間真面目にコツコツと働き続けた万年課長だが、間もなく定年を迎えようとしていた。いまや仕事もさほど忙しくなく、若い部下達もあまり相手にしてくれない。家に帰れば家族間のトラブルがまたストレスの種。そんな花岡にとって唯一の心の安らぎは、愛らしく気立てのよい新入社員の由美だけだった。彼女は若いエリートの恋人がいたが、わざわざ花岡のために二人だけの送別会を開いてくれた。退職が近づいたある日、同僚がジャズ・バンド結成の話を持ってきた。若い頃に情熱を傾けたジャズで有志を集めて、コンサートをやろうというのだ。犬山、安井、桜田、谷山、上木原とメンバーも揃い、花岡は練習に精を出して再び生活に張り合いを取り戻した。そして12月25日にコンサートが始まったが、その時花岡の家では息子が暴れ回っていた。花岡は途中で家に帰り、息子を止めようとしてケガをしてしまう。しかし花岡は再び会社に戻り、コンサートを成功させたのだった。また、退職の日に花岡は、娘のように親しみを感じていた由美を二股にかけて振った生意気な若いエリートをぶっ飛ばし、会社を後にするのだった。

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受賞歴

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映画レビュー

3.5 紛れもなく市川準映画

2025年11月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

悲しい

癒される

カワイイ

クレージーキャッツ最後の全員集合共演映画だそうだが、僕は世代ではないので(クレージーキャッツの後輩のドリフターズの『8時だよ!全員集合』を子供の頃に観てた世代)そのあたりにはあまり関心がなく、あくまで市川準監督の2作目の映画として観た。レンタルビデオが出た頃から気になってはいた映画なんだがなんとなく見逃していて、実際に観たのは市川監督の没後になってしまった。

映画は見事に市川準の世界に落とし込まれていて、いわゆるクレージーキャッツっぽさをほとんど感じさせないのがいい。個人的に市川準監督といえばやはり『BU・SU』や『つぐみ』のような青春映画がベストだと思うんだが、この映画もなかなか良かった。特に最初に観た時より2度目に観た時のほうが良かった(2度目のほうが面白いというのは個人的に市川準映画にはよくある)。特に主人公が西山由美演じる若いOLにほのかに淡い想いを寄せる描写が何とも言えずいい。市川監督の盟友イッセー尾形や、市川監督が演出したヤクルトタフマンのCMに出演してた伊東四朗の友情出演もニンマリしてしまう。それにしてもこういう映画をバブル経済真っ只中の時代に作ってるのがすごい。あと、いつものことながら市川監督の風景描写が素晴らしい。自分はあの頃の東京に行ったことは無いはずなのに、なんだかとても懐かしい気持ちになり、映画の中に行きたくなってしまう。

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バラージ

4.0 迷子の大人達

2025年10月31日
Androidアプリから投稿

大人になることを抗わなかった時代の男達(その息子達とは対照的に)の物語。
そりゃ経済も高度に成長するでしょう。
植木等になれなかった男達の物語でもあるけど、何処で誰といても、異次元の住人となってしまう植木等には、スターの孤独を感じてしまう。

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こうた

4.0 不思議な映画

2025年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

バブル世代を中心に、モーレツ社員と金属バット・家庭内暴力をつなぐ。戦後の引き揚げ世代の荒々しい雰囲気からクレイジーキャッツ映画、バブル期のお立ち台までを描きながら無理がなく、夢も見過ぎず、でも軽やか。ひとえにクレイジーキャッツのメンバーのなせる技だろうか。植木等の存在感は華があるというのとも違って、何物にも代えがたいものがあるな。

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ouosou

3.5 クレージーのラストジャズ

2024年7月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

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近大