帰って来た女必殺拳
劇場公開日:1975年8月30日
解説
“女必殺拳”シリーズ三作目。幼友達を暗黒街の黒い手から救いだそうと活躍する女拳士・李紅竜を描いたアクション映画。脚本は「華麗なる追跡」の金子武郎と掛札昌裕、監督は「けんか空手 極真拳」の山口和彦、撮影は「新幹線大爆破」の飯村雅彦がそれぞれ担当。
1975年製作/77分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年8月30日
ストーリー
香港の裏町。李紅竜は香港警察刑事の湘徳輝と待ち合せをしていた。湘の従妹で、紅竜の幼友達でもある秀麗が一カ月前から行方不明になっており、湘は紅竜に捜査協力を頼もうとしていたのだ。しかし、紅竜が湘と会った時、湘は何者かに刺され、横浜にいるスージーという女が秀麗の手掛りを握っていることを言い残して死んだ。翌日、紅竜は秀麗の6歳になる娘梨花を伴ない横浜へ向かった。横浜に着いた紅竜は、暗黒街のボス・王龍明の配下達に襲われたが、突然、紅竜の空手仲間である片平百合子が現われ、紅竜の必殺拳も炸裂し、男達は退散した。それから紅竜は、秀麗の妹・麗花に梨花をあずけて、スージーを捜し求め、とあるバーで見つけ出した。スージーの話によると、スージーと秀麗は香港のバイヤーに騙されて王龍明に売られ、美人の秀麗は王の情婦にさせられてしまったのだった。だが、間もなくスージーは王の配下によって殺されてしまった。一方、紅竜が武道の達人であると知った王は、各国から呼び寄せた四天王の蛇倉、シンシン、采、黒崎に紅竜を殺すように命じた。数日後、紅竜は、秀麗の事を知っている人を見つけたので、伊勢崎町まで来るように、との麗花の置手紙を見つけ、約束の場所に向かった。ところが、待ち受けていたのはシンシンと采だった。激しい死闘の末、紅竜は見事、シンシンと采を倒した。その後、麗花に不信を抱いた紅竜は、彼女を尾行し、彼女が王の邸宅に入って行くのを見た。麗花は麻薬患者にさせられ王の命令を受けていたのだった。紅竜は王の邸宅に潜り込んだ。すると、麗花は王の配下に麻薬を射たれており、また別の部屋では、秀麗が王の変態行為で責められていた。突然、蛇倉の手刀が紅竜を襲った。対決する紅竜と蛇倉、王の配下達。しかし、黒崎は王の余りにも悪辣なやり口に反抗し、紅竜に加勢。また百合子も現われ、凄まじい武道家同士の死闘の末、見事に王一味を壊滅させるのだった。