男はつらいよ 幸福の青い鳥のレビュー・感想・評価
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芝居の親方の死で始まる話だが、吉田義夫さんの事を言っているのだと思...
芝居の親方の死で始まる話だが、吉田義夫さんの事を言っているのだと思う。
吉田義夫さんが丁度この頃、おなくなりになっている。
えっ!長渕剛さんの奥さんなんだ。知らなかった。
流石にラーメン屋さんのアルバイトゆえ、お開きの時間も9時だった。
『東陽展』は武蔵〇美術大学の『春〇展』をモデルとしているのだろうが、東〇芸大の横にあるわけがない。芸術にクズとかは無いが、絵画を競う事に異議を申し立てる。また、この展覧会にも学閥がある事も理解せねばならない。
葛飾区役所が新しい。この頃は『柴又』から直接『上野』へ行けた。
最後は有森也実さんで『キネマのなんとか』で有名なのだろうが、小中拓哉監督の『星空のむこうの国』でファンだった。
【寅さんシリーズって、ホント恋のキューピッドなんだねえ。今作は、頭髪ツンツンだった細身の長渕剛さんと志穂美悦子さん演じる男女の恋物語である。】
ー 数作前から寅さんシリーズは、寅さんが若者に対する恋の手ほどきをする内容が多くなってきていたが、今作では寅さんが手ほどきする前に、既に若き男女が密かな恋心を抱く構成になっている。
今作の渥美清さんは50代後半位だったのだろうか。ー
それにしても、田中裕子さんと沢田研二さんと言い、今作のお二人と言い、寅さんシリーズ自体が恋のキューピッドに成って来ているね。
長渕剛さんの若き頃の、不愛想だが何処か優しき態度が今作では良い風合となっている。志穂美悦子然りである。
最早、寅さんはそんな二人の為に奔走する、心優しきオジサンになっているのである。時の流れは郁子なるかな・・、である。
長渕剛と志穂美悦子
このシリーズでも共演していたんですね。志穂美悦子の深い笑窪とシャープな造作がとても美しく印象的でした。
蛾二郎と2人で葛飾区役所を訪れたシーンは圧巻でシリーズ最高とも思えました。
とても面白かったです。
キューピットはつらいよ
九州でひいきしていた座長が死んだことを知り、お線香を上げに行くが、美しい娘(志穂美悦子)と知り合う。
この娘、寅さんに会いに東京に来るが、不在で、たまたま看板屋のバイトをしている絵描きの青年(長渕剛)と知り合う。
寅さん、枯れているようで根はしっかりと。
vol.37 もはや週最大の楽しみと化してきたかも(笑) 夢のオヤ...
vol.37 もはや週最大の楽しみと化してきたかも(笑)
夢のオヤジ、劇団座長(吉田義夫)の出演を楽しみにしていた私には悲しい設定。本作公開の2日後に実際に死去とは…なんとも劇的。
本作のマドンナはその娘という設定。過去作とは似ても似つかぬ風貌。まあ悦っちゃんだから許す。好きだった。カッコよかったなあ、美人だし。本邦初の女性アクションスター。未だこんな人いないぞ。長渕との結婚を機にスッパリの潔さも百恵さん並み。上海軒が流行るのは当たり前(笑)
ということで、本作は2人の恋模様の話で寅さんは悲しきキューピット、いや青い鳥か。
私には思春期の満男とあけみとか、本編以外の細かい部分が面白かった。いつのまにかちょい出演陣に出川まで加わってるじゃないか(笑)
志穂美悦子と長渕剛、沢田研二と田中裕子、男優と女優が「男はつらいよ」で共演した後に結ばれる現象はいったい何なのだろうか?
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 幸福の青い鳥」を見た。
1986年製作/102分/
山田洋次監督55才
渥美清58才
倍賞千恵子45才
志穂美悦子31才
長渕剛30才
芝居一座の座長の娘である志穂美悦子は
すごく整ったお顔立ちに見えるが、
なんとなく冷たい印象に見えた。
長渕剛は、
今では強面のマッチョなシンガーだが、
この作品中ではごく普通の
気さくな普通のあんちゃんだった。
好感度はこの当時の方が格段にいい。
個人的感想だが。
東京でたまたま出会ったふたりが
やがて轢かれ合う
ラブストーリーになっている。
ストーリーが進むにつれて、
冷たい表情に見えた志穂美悦子の顔が
だんだんとチャーミングに見えて来る。
芝居の中だけではなく、
その笑顔に実際に惚れてしまったのだろうか
ゲストに出演した2人がやがて結婚する仲になってしまう。
これは沢田研二と田中裕子が
男はつらいよで共演した後に結ばれたのと同じ現象である。
共演者の男女を結びつけてしまう
こんな作品が他にあるだろうか?
オレが知らないだけかもしれないが。
九州から東京に出てきた志穂美悦子に
中華料理屋の働き口が見つかるエピソードは
ちょっと泣ける。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
嗚呼~幸せのぉ~青い鳥がぁ~ほらぁ♪
"男はつらいよ" シリーズ第37作。
Huluで鑑賞。
「キネマの天地」製作の影響により、前作から1年ぶりの公開になったため、寅さんも1年間柴又に帰っていない設定だ。
今回はマドンナに惚れると云うより、親心で彼女を世話する役回り。美保の婿探しをしていたら、実は好きな男がいて…
美保の相手役で長渕剛が出演。画家志望の青年を熱演していた。ひょんなことから美保と、同郷と云うことで意気投合し惹かれ合うふたり。しかしすんなりとはいかない。そこを寅さんがフォローして別離の危機を回避しめでたしめでたし、
幸福の青い鳥を求めて私たちは生きているのか?
[余談]
寅さんの出番がやたらと少なかった。
※修正(2024/06/30)
真子に続いて悦ちゃんも・・・長渕剛が嫌いになった
寅さんを訪ねて上京してきた志保美悦子だったが、腹痛を起こしチンピラにからまれ、看板屋の長渕剛に助けられるという、珍しく最初から恋物語が始まる展開。この映画のあとに2人が結婚したという事実を考えると、それほどまでアツアツぶりを描いてあるのかと思った。
絵描きになりたいとか行っておきながら、最後はミュージシャン気取りの長渕。ストーリーそのものは、なんだかシリーズの中でもかなりつまらない作品。ラストで有森也実が出てきた。可愛い・・・1年ぶりという最初の台詞が『キネマの天地』が公開されたため、映画そのものが半年ペースの製作パターンがくずれてしまったことを示している。寅さんも鼻歌まじりで「キ~ネ~マの♪」などと歌っていたことが興味深い。
幸せを呼ぶ寅次郎
シリーズ37作目。
OPの夢は、
見付けると幸せになれる“青い鳥”を探す為、険しい山に入った寅さんとその一行。
が、弱音を吐く一行に寅さんが渇を入れる。「お前ら、幸せになりたくないのか!?」
そんな一行の前に、青い鳥が現れ…。
彼らが見付けた幸せとは…。
一年間もご無沙汰の寅さん。
柴又にはまだ帰らず、軽く電話を掛け、旅を続ける。
九州へ。思い出の地を訪ねる。
今は廃れたかつての炭鉱町。昔は大盛況だった古ぼけた芝居小屋。
そこで舞台に立っていた役者が居た。
寅さんとはこれまでに何度か旅先で出会っていて、寅さんもご贔屓していた旅回りの一座。
その馴染みの座長を訪ねて来たのだが…、すでに亡くなっていた。
線香を上げる為、家を訪ねる。
座長には娘が居た。“大空小百合”という芸名で舞台にも立っていた。
本名は美保。実に十数年ぶりに再会する…。
マドンナは、志保美悦子。バイクに乗って現れ、クールビューティーな美貌と長い黒髪がカッコいい。
演者は違うが、過去に何度か登場した大空小百合のその後という設定。
昔話に花が咲く。
父親が役者を辞めてからは苦労の連続。父親の死後もこの寂しい田舎町で女中の仕事をしながら細々と暮らしている。
その幸薄い姿に同情。寅さんにとっては、知り合いの娘みたいな存在。
別れ際、東京に出る事があったら、葛飾柴又のとらやを訪ねなと言葉を掛ける。
ほどなくして、美保は東京へ。
ひとエピソードあった後(これについては後ほど)、寅さんと再会。
暫くとらやでお世話して貰う事になり、近所の中華料理店の仕事も紹介して貰い、幸薄かった暮らしに人並みの幸せが。
となると次は、お婿さん探し。いつもながらの寅さんの過保護と妄想が暴走。
お婿さん探しで訪れた区役所の結婚相談室員(演・笹野高史)と珍やり取り。
尚、この区役所訪問で、ファンには有名な爆笑シーンが。区役所などによくある“あなたの声を聞かせて下さい”のアンケート箱に、「あ~」と声を掛ける寅さん。
…えっと、やっぱり、バカだねぇ。
休みの日、美保はある人物を訪ねる。
実は美保が東京に出てきてすぐ。とらやに辿り着く前…
街中でチンピラに絡まれた。
そこを助けてくれたのが、一人の青年。
一見チンピラ風だが、気のいい青年。
画家志望で、今は看板屋のバイトをしている。
名は、健吾。演じるは、本作最大の話題、長渕剛!
あの長渕が寅さんに役者として出ていた!
今じゃすっかりワイルドマンだが、ひゃ~若い、若い!
別人?…とさえ思ってしまいそうなくらいだが、ふとした雰囲気はやっぱり長渕。鹿児島出身、桜島の話、ハーモニカ…長渕要素もちゃんと。
そしてそして、もう一つ。
ドラマ共演でかねてから交際が噂されていたという志保美悦子と長渕だが、本作での再共演がきっかけで結婚。シリーズ30作目『花も嵐も寅次郎』の田中裕子&沢田研二に続く、二組目の寅さん結婚!
以前助けてくれたお礼にと、訪ねて来たのだが、その時健吾は画のコンクールにまたしても落ち、さすがにうんざり、自暴自棄になっていた。
つい、強引に関係を迫ろうとする。
ぎくしゃくしてしまう二人。
ほんの短い間一緒に過ごしただけだったが、お互い惹かれ合っていたのだ…。
柴又の何処かの中華料理店で働いていると聞き、訪ねて来る健吾。たった一言、謝る為に。
その時ふらりと立ち寄った団子屋が…、言うまでもない。
そこへ配達に来た美保。
再会した若い二人の恋の行方は…。
お馴染み寅さんが若いカップルの指南役に回るパターンと思いきや、ちょっと違う。
いつもなら介入し、変にややこしくする寅さんだが、今回はあくまで傍観者。ラスト、ひと押しするだけの見守る立場。
なので今回、寅さんの出番はいつもよりちと控え目だが、シリーズでは珍しい青春ラブストーリーとなっている。
脇役キャストでは、健吾がバイトする看板屋の親方・じん弘、美保がバイトする中華料理店店主・桜井センリがなかなかいい味出している。
また、役名も無い端役で、若き出川哲朗の姿も。この後何作かにチラッと出演し、年末の新作にも久々に出演。本作の何処に出てるか是非探してみて!
幸薄い苦労続きだった若い娘が人生を共にする相手と出会い、幸せになるまで。
自分自身で見付け出した幸せ。
でも、導いたのは…。
寅さんこそが、幸せを呼ぶ青い鳥だった。
よかった
志穂美悦子と長渕剛が若々しくて活きがいい。志穂美悦子がさっそうとバイクを乗り回していたし、上野で酔っ払いに絡まれたところを長渕が助けるのだが、どう考えても志穂美悦子の方が強いはずと思う。
志穂美悦子が、長渕の絵の落選を「また頑張ればいいじゃない」と素直なのだけど無神経でもある慰め方をして、それに対して長渕が拗ねて怒るし、レイプ気味の迫り方をするし、お互いが惹かれながらも相手に甘えている感じが青い。謝っているくせにすぐ切れるとか、オレなら付き合いきれない。心底謝って許しを請えよと思う。
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