大喧嘩

劇場公開日:

解説

「博徒」の村尾昭と「車夫遊侠伝 喧嘩辰」の鈴木則文「間諜」の中島貞夫が共同で脚色「江戸犯罪帳 黒い爪」の山下耕作が監督した任侠もの。撮影もコンビの鈴木重平。

1964年製作/93分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年9月5日

ストーリー

浅間の噴煙をのぞむ小田井宿は、もともと勝場一家のものだ。しかし、笹島一家の再三の横車に業をにやした勝場一家の親分藤兵衛は喧嘩状を叩きつけた。喧嘩は勝場一家の勝利に終った。が、敵方の親分を叩き斬った榛名の秀次郎は、行末を誓い合った藤兵衛の一人娘おかよに別れを告げて旅に出た。それから三年、絹市の前日、秀次郎は小田井宿に舞い戻った。宿場の様子はすっかり変っていた。勝場一家と兄弟分の盃をかわした赤岩の亀蔵は笹島一家に併合し、その勢いにのって、勝場一家の縄張りを狙っていた。新興勢力に追われ、昔日の面影を失っていた勝場一家は、秀次郎の帰郷に色めき立った。が、カタギの商人に迷惑をおよぼすことを恐れた藤兵衛と秀次郎はいきりたつ乾分を押えて平和を維持しようとした。一方藤兵衛の兄弟分上州屋仁右衛門は、用心棒三鬼を暗躍させ、両家の喧嘩に火をつけて闘わせ、二つの縄張りを掌中に治めようとしていた。また秀次郎の恋仲おかよは、今では目明しになった弟分伊之助の女房になっていた。心の痛みを酒でまぎらわす秀次郎の毎日が続いた。そんなとき、笹島一家が秀次郎を襲った。あくまで喧嘩をさけようとする秀次郎は、亀蔵の一人息子を人質にして喧嘩をくいとめた。喧嘩の火つけ役を失敗した三鬼は、おかよを捕え亀蔵に引き渡した。伊之助は単身亀蔵のもとになぐりこんだが逆に殺された。遂に秀次郎も、人質の交換をし、売られた喧嘩を買う決心をした。赤岩一家と勝場一家の戦いは凄絶をきわめさらに三鬼の兇刃にあって、秀次郎をのぞいて全員殺された。秀次郎は一人三鬼と相対した。秀次郎の刃を受けて、三鬼はもろくも倒れた。その背には秀次郎の短い竹槍が深々と突きささっていた。

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